投資やトレードに興味を持つ人が増えています。
会社からのお給料が増えない・・ このような悩みを抱えている人は多いです。しかし、悩んでいても増えないものは増えません。政府が副業を推進するくらいですから、企業で働いたとして、収入増加はしばらくあてにはなりません。
失われた平成の30年に加えて、新型コロナウィルスでのインバウンドの減少。減少どころではなく、99.9%減だとか・・。緊急事態宣言下で、休業要請を余儀なくされた方もいたでしょうし、企業にしても慣れないテレワークなどで、生産性は激減しています。
そうなると、GDPはますます悪化していきます。夏のボーナスは、大手で6%の落ち込みのようですが、リーマンショックよりもひどい数字です。そして、それは大手企業です。中小企業でいえば、ボーナスどころか立っているのがやっとという企業も少なくないでしょう。
しばらくは、融資でなんとかなるかも知れませんが、先はまだまだ暗い状況が続きますし、経済への悪影響は始まったばかりです。
とはいえ、指を加えて見ている訳にはいきません。コロナをきっかけに、投資やトレード、副業を始める人が増えて来ています。
今回は、僕自身がトレードを友人に教えたケースで「成功するタイプ」を見ることが出来ましたので、ご紹介します。
始まりは、2ヶ月ほど前の相談から
友人がこのような相談をしてきました。「FXトレードをしたいんだけど、やり方教えてくれないか?」普段は、めんどくさいと思うのですが、かれこれ腐れ縁で続いている仲ですし、あまりそのような相談をしてこない、どちらかと言えば一人で抱え込んでしまうタイプの人なので、自分なりに協力してみようと考えました。
その友人をSとします。S氏は、お世辞でも気が効くタイプではありません。冴えないタイプで、気が利かない、そしてあまり意見を発しない・・ これって社会人として、組織人としては、ちょっと厳しい部類に入りますよね。
かといってズバ抜けて仕事ができるのか?といえば、結構なミスが多く、僕から「ほんっとお前ヤバイよな」なんて、部外者の僕から会社の仕事のことで説教されてしまっているタイプです。
・ごく普通のサラリーマン
・性格は、内向的で穏やか
・急に大きなミスをする
大人しいイメージで、あまり意見を言わないタイプ。別にこれは、これでいいのですが、実はこのタイプがトレーダーに向いていたのかも?というデータが出ました。
相談されたのが、2020年4月下旬でトレードを端的に伝えてはじめてもらったのが、5月上旬。そこから6月19日までの成果を教えてもらったので簡単にまとめますと。
・勝率は50%〜60%程度
・損切りが早い
・淡々とトレードをしている
・週ベースで負け越さない
・トータルで200PIPS以上のプラス
いくつかポイントがありますが、まずは成果が出ているということですね。こんな成績別に珍しくありません。しかし、ここから見えてくるものがあります。
あくまでもルール徹底
僕はこのような質問をしました。「どうして、こんなに安定して積み重ねられているのか?」この質問にS氏は戸惑いながら「いや・・、はたなかが、教えたこと以外、無駄なことはするなといったのでそれを守っていただけなんだけど・・」
たしかにそうなんです!僕自身が教えた、なんでもない手法です。別に隠すこともないのですが移動平均線のここ抜けたら売って、この辺で利確、仮に逆行ったら損切りね〜 ってだけです。これ、トレードをやっている方なら分かると思いますが、だれでも使えるツールです。それを僕が伝えたルールに従って毎日淡々とやり続けたのです。
” 毎日淡々と同じ作業をする ”
実は、トレーダーとして一番重要な要素で、社会には求められていないことです。優秀な経営者がトレードをするとうまくいかないって聞いたことありませんか?理由は、色々とアイデアが湧き出て来て、慣れてくるとあらゆる手法を試したり、いつの間にかルールがブレて来たりするからです。
これは、働く上で、常に社会から求められいる要素ですよね。ですので、大なり小なりルールをいつの間にか守っていない人がトレードでは失敗していきます。さて、S氏はどうでしょう。ルールを徹底的に守る、いやルール通りしか出来ないくらいに守っています。
ここにトレーダーとして必要な要素を始めから持っていると、僕のトレーダーの経験上からピンと来たので、今回多くの人の参考になればと思い記事にさせていただいています。
S氏の感想「これだけ、楽に取り組めたことがない」
2ヶ月やって見た感想を直接聞いてみました。「多くの仕事をこなして来たけど、これだけ、楽に取り組めたことがなかった、だって言われたことだけをやっていることを認められるから」たしかにそうです。
社会、組織ではいわれたこと以上の成果を求められます。不器用なS氏は常にここに窮屈さを感じ、プレッシャーとなっていました。トレードには、それが不要なんです。
ただシンプルに、ただルール通りに毎日淡々とタイミングを待ちトレードをする、これが実は一番簡単に見えてむずかしいのです。
トレードに向いてるタイプは、S氏のようなタイプ
S氏について、なんとなくイメージは持っていただいたかと思います。ここからは、あなた自身がそのタイプなのか?違えば、諦めるのか?についてお伝えします。
S氏ほどバッチリ当てはまる方は少ないと思いますが、似ていると思えばルールさえ徹底すれば、問題なくコンスタントに収益を積み重ねられる可能性があります。逆に全く自分とはタイプが違うと感じた方は、これを意識してみてください。
僕がS氏に伝えた内容はほぼこの3つに凝縮しています。
・手法を素直に貫く
・淡々と損切りする
・常に謙虚な姿勢
毎日、どんな状況であれです。ここに工夫は入りません。世の中で求められている「いつもと違う発想」なんてだれも求めていません。それを行う時点でブレています。
機械的に淡々とこの作業を繰り返し、そして減っても増えても謙虚な姿勢でマーケット(相場)と向き合うことが大切なのです。
成果が出るやらかしがちなこと
最後に、これはS氏の成果を見た上で次のステップとして伝えたのが、” ロット数を上げても同じことをやる意識 “ です。
ロット数とは、枚数ともいい、取引する際に自分で決めます。収益が安定してくると同じ値幅でもロット数を上げたら2倍でも10倍でも収益が伸びます。
しかし、ここに欲望の罠が待っています。これは、僕自身もやらかしてしまうのですが、ロット数を上げて少しでもプラスになると利益を確定したくなるんです、金額を見てしまって・・。しかし、それを繰り返すと損切りは同じ、利益確定は早く少ない状態になりますね。
S氏の勝率でいえば、それは命取りになります。ここも感情を入れずに行うことができれば、S氏は波はあれども長くマーケットで生き残り続ける存在となる可能性があります。これは、もちろん全ての人に当てはまることですので、是非参考にされてみてください。
*この内容公開はS氏承諾の上行っています。