政治混乱

ダボス会議を改めて理解する

ダボス会議

そもそもダボス会議とは?

スイス東部・ダボスの地で毎年1月、世界経済フォーラム(WEF)年次総会、通称「ダボス会議」が行われている。

スイスのダボスで毎年開催される同総会は2020年で50回目となり、政府高官や億万長者、企業経営者らが出席している。

毎年の会議では様々な経済問題、政治問題等、議題として議論が行われるが、2020年の会議では、地球温暖化問題がメインテーマとなった。

WEFによる年次リスク調査では、環境危機がサイバー攻撃やテロなどの項目を押しのけて最大のリスクに浮上している。WEFは環境や社会の問題への立場を明確にしてきたトゥンベリさんら10代の若者を10人招待した。

出席者の多くは、 JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)や、農産品取引会社ルイ・ドレフュスを率いるマルガリータ・ルイ・ドレフュス氏など、世界の著名な億万長者が中心となっている。

世界経済フォーラムは、民間の国際的取り組みとして1971年に発足した非営利団体で、ジュネーブに本部を置き、加盟企業はパートナーとメンバーの種別があり、WEFの活動に出資する。直近の報告によると、年会費は総額約340億円以上に上り、加盟企業間で知見を交換し、世界各地で様々な問題の解決に取り組んでいる。

活動の柱となる年次総会は毎年1月、スイス東部にある山岳リゾート地ダボスで開催され、ダボス会議の名で知られる。第50回となる今年の会議は1月21~24日に開催された。

世界経済フォーラムのパートナー、メンバーとは?

パートナーは選ばれた世界の大企業100社である。

スイスの重電ABBや食品大手ネスレ、英バークレイズ、クレディ・スイス、ドイツ銀行といった金融機関、国際会計事務所のデロイト、米グーグルなど多国籍企業が名を連ねる。議題設定にも携わり、資金の大部分を提供する。これらの企業はWEFの年間予算に合計2億4千万フラン超を寄付している。

メンバーは世界の上位1,000社を含む約1,200社で構成されている。WEFによると年会費として合計2,700万フランを納めている。

ダボス会議への参加費用は?

WEFには年間企業収益が50億フラン以上の経営者らが出資している。彼らの寄付金は毎年6万~60万フランにのぼる。各種会員企業のほとんどは社長や最高経営責任者(CEO)、取締役などがダボス会議に出席できる。だがそれには参加費として別途25,000フランを支払う必要がある。

これ以外には、各国政府の代表者や著名人、ジャーナリスト、宗教指導者、活動家など、WEF以外の関係者もダボスに招待される。

スイスはホスト国の役割を果たし、ダボス会議の開会式は、スイスの輪番制の大統領が執り行う。スイス連邦政府は、ダボス会議を「スイスにとって極めて重要なイベント」で、世界のリーダーがグローバルな問題を議論する貴重な機会だと位置づける。こうした考えから、スイス政府はダボス会議のセキュリティー費用を負担する。

ダボス会議にかかるセキュリティ費用は?

期間中の地上・上空の安全を確保するために、スイス国防省は通常の防衛予算から約3,200万フランを支出し、最大5,000人を警備人員として雇用するその多くはスイス軍兵士やパイロットが通常の兵役として務める。

その他のセキュリティー予算は900万フランに固定されており、国や財団等が負担をする。テロやその他の重大な脅威といった異常事態や例外事由により予算を超えた場合、連邦政府は追加費用の大部分を負担する。

ダボス会議は対話と意見交換の場の提供を目的としているため、直接的に世界に与える影響は大きいわけではない。だが各界のリーダーが集まり、重要な取り組みが始動するという意味で、同会議は一定の役割を果たしている。

しかし、現在、ダボス会議は様々な場で批判の対象となっている。これは、会議の趣旨と外れ、結局は利己的な商談の場などにしているという理由から、ダボス会議は金持ちクラブと揶揄(やゆ)されることが多くなっている。

WEFがグローバリゼーションを助長し、貧困や環境破壊の悪化を引き起こしているという批判もある。

世界的に企業や政府が説明責任をより強く求められるようになり、WEFは進化を求めている。WEFの創立者であるクラウス・シュワブ氏(81)は第50回ダボス会議のスローガンを「ステークホルダーがつくる持続可能で結束した世界」とし、より持続可能な資本主義を目指す「ダボスマニフェスト」を発表した。

ダボス会議の日本のパートナー企業は、電通グループ、日立、三菱、三菱重工業、サントリーホールディングス、武田製薬が名を連ねており、ソフトバンクグループの孫正義氏もたびたび会議には参加している。

金持ちの社交場を投資にどう活かすか?

結論から言えば、金融二極化の上流階級の中でも、さらに一番トップの層による年に一度の社交界がダボス会議と言えるのではないか。その場の情報交換によるインサイダーも多いだろうし、お金がさらなるお金を集める。富が富を呼ぶ構造の象徴とも言えるのかもしれない。

スイスという国にとっても、金融立国、富裕層の富が集まる場所として、それを象徴する場として活用しているのであろう。

一般人には関係ないように思われるダボス会議ではあるが、主要議題となるテーマは、株式市場のテーマの中心にもなっていく為、金融市場への影響も大きく、その年の投資を行う上での、1つの指標として理解をする必要があるのではないだろうか。

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AI TRUST編集部の為替担当大泉です。FX、為替歴は11年。今までにトレーダーとしても活躍。最近は為替の自動売買ソフトのアドバイザーなども務めており、為替のプロフェッショナル。
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