フラッシュクラッシュで大儲けした人が続出!?
2020年2月末、新型コロナウイルスに楽観視していた米国株式市場が突如顔色が急変。 売りが売りを呼ぶ展開となり、約1ヶ月にも及ぶ大暴落劇となりました。
株式市場ではサーキットブレイカーがなんども発動し、為替市場ではフラッシュクラッシュ。これでもか、これでもかという感じでの大暴落となり、何年かに振り分けて起こるようなショック的な動きが、全て凝縮されてマーケットに反映された1ヶ月となりました。このような状態になると、有事の金買い、ドル買いなど通用しません。
フィアット化が進み、下落する流れとなり、最近注目度が上がっているビットコインも急落しました。プロの投資家ですら「読めない」波乱の展開となりました。しかしそんな中、初心者投資家の中にもコロナで大儲けした 人は出ています。今回は、コロナで大儲けした人、逆に今後大損する人のパターンを取り上げ解説します。
証券口座開設急増
2月末からの暴落時に不思議な現象が起こりました。不思議というのは、僕にとっての感覚なのですが、それは株価の急落を見た人たちによる「口座開設」ネット証券の口座開設が急増しました。こんな惨劇が起こっているのに新規で口座開設?と不思議に思ったということです。
楽天証券では2月の開設数が初めて10万を超え、3月は2月比で3割程度増。これは初心者が毎日暴落のニュースを見て、株価にたいして「そろそろ買い」と考えての参入と考えられます。相場格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」という格言があります。
これは、もう上がる(下がる)だろうと考えたら実はまだだった、逆にまだ上がる(下がる)だろうと考えたら逆に戻してしまうなどということですが、今回でいえば、この時期に口座開設をした方の感覚は、あたっていたということですね。
当然、マーケットに絶対はないので、このような格言が昔からあるのですが、2月、3月で投資を注目し、資産を投じる人は増えたというのが起こった事実です。現在2020年9月も中旬ですが、実際株価はどうだったのでしょうか?少し振り返ってみてみましょう。
日経平均はV字回復
米国株は政府の金融政策によって、国民にたいして新型コロナウイルスへの支援策が手厚く打ち出されています。日本でいえば、特別定額給付金の10万円などですが、法人や個人事業をされている方でいえば、持続化給付金や休業手当など、予期せぬ資金が舞いこんでいる人もいるでしょう。
これらは新型コロナウイルスで本当に経営面や、生活苦に陥っている人はこの支援金に頼っている一方で、特に家計への影響がない方にも入っており、この辺りのマネーが投資に回るケースが出ています。米国で顕著に現れたのが、給付されたドルの額そのままが、暗号資産の取引所に振り込まれたという事例が多発したということです。
これらの資金により、確実にマーケットを押し上げる要因となりました。日経平均もコロナショックと呼ばれた際の下落からV字回復を見せています。日経平均が底を打ったのが、3月19日。その後は、買っているだけで資産が増えているような上昇を見せており、前述の新規口座開設をした人たちも大きく恩恵を受けている方も多いのではないでしょうか。
痛みを知らない個人投資家が陥る罠
投資やトレードを始めたばかりという方と、たまに現状を伺う機会があるのですが、驚くのが、その資金の張り方です。これは人にもよりますが、かなりの確率で「そこまで大きな資金をいきなり投じるの?」と驚いてしまいます。という自分自身も投資を始めた頃は、そうでしたが・・。
この部分は非常に重要です。資金管理をしっかりとしておかないと大儲けから大火傷になりかねませんので、今回の上昇でうまく波に乗れた方も意識されてみてください。今回の上昇のケースをはじめて経験した方は、「もっと資産を投じて買い増せば増える」ということからどんどん資金を追加することも予想されます。
マーケットは、常に上下を繰り返していますので、この辺の波を捉えることもですが、なによりもご自身に「投資プランがあるか」ということが重要です。なにかを軸に実績を出されているのであれば問題ありません。
ただ、なんとなくうまくいっているという方の場合は少し注意が必要です。勝って兜の緒を締めよですね。痛みを知っている投資家は無茶をしません。ですので大儲けする投資家は、痛みを知らないことも多く、その痛みは資金を張りすぎると何倍にもなって損失として返ってくる恐れがあるということです。
メディア、ネットの煽りには気をつける
投資で大儲けする状況が出ると必ずといっていいほど増えるのが、メディアの煽り報道です。一晩で何百万増えました!など過剰な内容も出てきます。そして何も知らない人が「自分にもできるのではないか?」という感じで新規参入者が増えてきます。そう簡単に全員が儲けることができるのか?ということを改めて考える機会だと考えましょう。
仮に痛みを知らずに、ビギナーズラックで1度資産が増えたとしましょう。では、2度目は?3度目は?ここからが重要です。うまくいかなくなるとネットの情報を漁りまくります。投資に軸がないと余計にその情報に振り回されることになります。
情報とは、とる人によっては非常に有益であったり、同じ情報を得ている人でも使い方によっては害にしかならないことがあります。これらは経験値もありますし、理解力によっても異なります。投資歴が長ければ問題ない、とは言いきれませんが、ある程度の学び、知識を積み重ねる努力は、必要であるということは、認識した上で投資と真摯に向き合うべきではないではないでしょうか。
まだまだ序章、大相場は続きます
これからですが、まだまだ大相場は続くと考えています。大相場とは、ボラティリティが上がり利益も大きく膨らみやすい一方で損失も大きく膨らみやすいです。米国大統領や英国のEU離脱後、米中問題などまだまだ動く材料は盛りだくさんです。
株、為替、CFD、仮想通貨など金融商品によっても特性が全く違いますので、ご自身に合う内容を見つけ、それにたいして徹底的に追求していくことで大相場にたいして理解が深まります。
そして、「時短」という意味では、経験者から学ぶ、盗むということも非常に重要です。目先の銘柄がどうこうではなく、思考を盗む癖をつけることが、長くマーケットに生き残る秘訣だと考えています。
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