Filecoin

中国の暗号通貨禁止令で実際に中国国内で起こっていること

結論:実際の影響はそれほどない

先週の暗号通貨市場は、中国恒大のデフォルトリスクの表面化により、金融市場は大きく混乱し、暗号通貨市場も急落しました。その後の中国等局の発表等により、株式市場は安心感より上昇し、元の水準まで戻りました。暗号通貨市場も戻り基調にありましたが、週末の中国当局の暗号通貨市場へのさらなる規制の発表により、再度大きく下落することになりました。

この後の暗号通貨市場に疑心暗鬼に陥る投資家も多い中、AI TRUSTでは中国の大手暗号通貨ファンド等の関係筋数社にヒアリングを行い、実際の影響はそれほどないのではないかという結論に至りました。

暗号通貨禁止令の発表は中国の建国記念日 (国慶節)が要因

10月1日に国慶節を迎える中国では、国慶節や共産党の主要な会議の前には、毎年何らかの規制政策が行われ、国慶節前にすべてが安定した状態でスムーズに進むように調整が入ります。ただし、今までもそうでしたが、暗号通貨の発展に規制や制限が加えられるたびに、結果的に市場が拡大しています。

実際、中国内では、政府は本当に暗号通貨を止めようとしているのではなく、成長を安定させようとしているだけだという説も流れています。もし中国政府が本当に暗号取引やマイニング産業を止めるのであれば、HuobiやOKExのオフィスが北京の西二旗にあることは誰もが知っていることなので、政府は彼らを逮捕しに行けますが、実際には一度も行っていません。

ブロックチェーンそのものに対しては成長分野として後押ししていますので、今回の報道にあまりナーバスになる必要はないのではと考えられます。

Filecoinのマイニングは大丈夫なのか?

AI TRUSTでも紹介している、MarsやIPFS FANのEthereum、Filecoin、Crust、Chiaはすべてデータセンターでマイニングしています。そのデータセンターは中国全土にあります。そして、これらのデータセンターは、AliCloud、Tencent Cloud、China Telecomなどの国有企業、大企業の施設ですから、非常に安全と言えます。

中国のFilecoinマイニング当事者多数に確認しましたが、中国内でのFilecoinのマイニングにリスクがあるとは考えておらず、仮にリスクがあっても投資家が損をすることはないと考えています。

理由としては、Filecoinは現在1億5千万~1億7千万ほど流通していますが、このうち1億1300万FILが担保金となっており、その7割(約8千万FIL)が中国に属しています。もし中国政府がこれらのデータセンターの閉鎖を命じれば、担保金はFilecoinマイニングのルールに基づいて没収/切り捨てられることになり、FILの流通量は即座に50%程減少することになります。

これにより最終的に、マイニング難易度が低下することになり、マイニング報酬が増えることになります。それに伴いFILマイニングにアクセスしようとする海外の人々が増加し、担保金としてのFILの需要も増えることになり、そして結果的にはFIL価格の高騰につながると考えられます。

ハードディスクでのマイニング消費電力はPoW(BTCマイニング)の1%程度であり、中国政府は主にPoWマイニングの電力削減に力を入れています。FILマイニングの消費電力は極めて低く、更にはデータセンターに設置されているマイニングマシンは通常のハードディスクと見た目も変わりませんので、マイニング機材として使用されていること自体もわかりません。

GrayscaleがFILを買い増し

ここに来て、Grayscaleが、21410.22FILを追加購入していることが明らかになっており、FILの中長期的成長を見込んで押し目買いをしていることも明確です。

中国の暗号通貨禁止令が発表された90日後には、平均して53%価格上昇

取引所Krakenによると、BTCは、毎回中国の暗号通貨禁止令が発表された90日後には、平均して53%価格上昇しています。こちらのデータもひとつの参考になるかと思います。

11月、12月にはBTC、ETHの大型アップデートも控えていますので、中国恒大の問題を暫く様子を見つつも、市場の新たな上昇に備え、出遅れ銘柄を仕込んでいくことが、効果的な暗号通貨投資につながるとAI TRUSTでは確信しています。

投資はあくまでも自己責任となりますが、読者の皆さんそれぞれにも参考にしていただければと思います。

ABOUT ME
【AI TRUST編集部】大泉
AI TRUST編集部の為替担当大泉です。FX、為替歴は11年。今までにトレーダーとしても活躍。最近は為替の自動売買ソフトのアドバイザーなども務めており、為替のプロフェッショナル。