暗号通貨

【 現金をビットコインへ 】ナスダック上場企業CEOもビットコインへ資金を移動、その理由とは

マイクロストラテジーCEO:マイケル・セイラー氏、4億ドル相当をビットコインへ

仮想通貨業界に衝撃が走りました。非常にポジティブな情報です。それは、ナスダックに上場しているマイクロストラテジーのCEO、マイケル・セイラー氏が、余剰資金をビットコインに替えたからです。

マイケル・セイラー氏自身は、デジタルゴールドの可能性を認め、2ヶ月でマイクロストラテジーの4億ドル相当をビットコインに替えました。ドルをビットコインに替えて保有するということです。

ビットコインへの資金移動を行う人は、少なくありませんし今後も増えるでしょう。そして、マイケル・セイラー氏のような大物がビットコインを保有することで、業界全体が受ける印象はよりポジティブになります。これらの心理、流れ、空気でビットコイン保有者が増えていくとどうなるか?今回は、このあたりについて解説します。

ナスダック上場企業の持つ影響力

影響力というと、なにを想像しますか?例えば、人気俳優A氏。A氏が、バラエティ番組のロケの撮影でつけていた時計やファッション等、これらをテレビで見た人が調べて購入する流れは結構昔からあります。

これは、A氏への憧れからくる ” 影響力” で、商品が一気に完売するケースも少なくありません。このようなケースはあちこちにあるのではないでしょうか。投資でいえば投資の神様ウォーレンバフェットが投資したと言えば人気が出る、そんな感じですね。

これが影響力ですが、企業でいえば、ナスダック上場企業は影響力があります。ナスダックとは、1971年に開設された米国にある新興企業向けの株式市場の名称です。マイクロソフトやアップル、フェイスブックが上場しており、日本国内の企業でいえば任天堂や日産自動車なども上場しています。

これだけ聞くとナスダックの投資家に与える影響力は伝わりますね。マイクロストラテジーは、そのナスダック上場企業です。影響力は、人の心理を動かす一つの重要な要因です。

マイケル・セイラー氏、株主に対し説明

マイケル・セイラー氏は、株主にこう説明しています。「5億ドルの余剰資産を現金で保有することはもはや安全ではない」と。

彼自身は企業戦略としてビットコインの保有を決めています。企業戦略として話を聞いた株主のビットコインにたいする意識もある意味影響を受ける可能性はありますね。そしてその後、ビットコイン購入の流れは以下の通り。

・2020年8月11日:2億5,000万ドル(約263億円)のビットコイン購入
・2020年9月15日:1億7,500万ドル相当を追加購入

なぜビットコインなのか?

現在世界的に低金利状態で、米国はインフレ率2%を超えてもしばらく容認し、低金利を維持するとの発言が出ています。これらが長期化すれば、紙幣の価値が下がります。インフレとは物の価値が上がり、紙幣の価値が下がる状態が考えられます。

そこで、資産の逃避先として、注目したのがデジタルゴールドであるビットコイン。通貨としてはまだまだ法整備によってはうまく機能しない可能性がありますが、ビットコインは2009年から1度も止まることなくマイニングを続け価値を維持しています。

ハッキングの報道はたまに出ますが、あれは ” 取引所のセキュリティがハッキング ” されたのであって、ビットコイン自体のセキュリティは一度も破られたことがありません。それがブロックチェーン技術なのですが、これを理解した人たちがビットコインを安全資産として保有する可能性は、今後も高まると考えられます。

ビットコインは発行枚数が決まっている

仮想通貨に詳しい方はご存知かと思いますが、ビットコインは発行枚数が決まっています。仮想通貨によっては決まっていないものもありますが、ビットコイン自体は2140年までに2,100万枚が発行される計算で、日々のマイニングでビットコインは、増えています。

発行枚数が決まっているということは、欲しいと思う人が増えれば増えるほど、価格は上がると考えられます。永遠に右肩上がりとは言いきれませんが、仕組み的に買い手がいるから価格は上がります。

もっと買いたいと考える人が増えるとさらに価格が上がります。そしてそのビットコイン自体の発行枚数が決まっていたら?この希少価値に気づいた人は、ビットコインを集めておいておこうと考えるのではないでしょうか。

ビットコインへの見解が変わる人が増える

マイケル・セイラー氏は、ビットコインについてこう述べています。「600ドル台だった頃にビットコインを疑っていたことは間違いだった」と。経営者は、非常に多くの情報の中で仕事をしています。そういう意味では、ビットコイン、仮想通貨に関しての情報も早いです。

ただ判断を間違えた、様子見をしているという方も少なくないでしょう。これは、ビットコインの未知数さにありますが、2017年の仮想通貨バブル、そしてその後の大暴落、この辺りを見てさらなる関心は増したのではないでしょうか。

2020年コロナショック時でも他の金融商品同様に存続し続けているビットコイン。ここに注目する著名人は、今後も増えてくると考えられます。テクノロジーは、だれもが認めざる得ない状況になると一気に広がります。

パソコンやスマートフォンなどは、はじめはどこの馬の骨とも分からない商品で敬遠されていました。しかし、便利さを知れば知るほど参加者が増え、今現在世界を動かす存在となっています。ビットコインや仮想通貨業界の可能性もこれと同様だとすれば、通貨の異変が起こる昨今の救世主的な位置付け、そして魅力的な投資戦略の1つとして考える人が増えても不思議ではありません。

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。