FXトレーダーとは
FXトレーダーをご存知でしょうか。もしくは、すでに自分は、FXトレーダーですという方もいらっしゃるかも知れません。FXのトレーダーは、だれでもいつでもなることが可能です。そして、FXトレーダーを目指す人々の目的は、共通して「お金を得ること」です。
これはシンプルで分かりやすいですが、仕事というのは雇用と引き換えに対価をお金として得るわけです。FXトレーダーは、トレードでの売買の利ざやを抜くことで収益を増やすことが可能です。
しかし、短期的に億を稼ぐ人、苦労して安定して稼げるようになった人、全く稼げずにマーケットから撤退を余儀なくされる人、とさまざまです。今回は、過去に多くのトレーダーと会って対談を重ねた中共通していえる、FXトレーダー成功の鍵について重要な2点を紹介したいと思います。
FXトレーダーの生活は華やかではない
FXトレーダーといえば、SNS上などで華やかな数字を公開している人を見ますが、これはいつの時代も同様です。FXがブームとなった2007年頃も同様に、ブログなどで数字を公開、そしてその先は・・というと、取引所への勧誘などがひとつのビジネスモデルだったりします。
もちろん、そのトレードが真実であれば参考にすることも大切です。ただトレードというものは、簡単でも華やかでもないということは、意識しておく必要があります。理由は、あなた自身のトレードにたいするイメージと現実との乖離が大きすぎると、どうしても無茶なトレードをしてしまいがちだからです。
無茶なトレードというのは、「あの公開画像のような金額が欲しい」などの妄想から、大きなロット数(枚数)でいきなり、根拠のないバクチ的なトレードをしてしまうということです。これでは成功への道どころか、破産への道に突き進むことになります。FXトレーダーは華やかではないということをまず覚えておいてください。
FXでのトレード成功の鍵、機械的なトレード
機械的なトレードを人間が行う、これほどむずかしいことはありません。ただし向き不向きもありますが、はじめから機械的なトレードが出来てしまう人がいます。
これは少し失礼ないい方をしますと、あまり人間味がなく、何も考えていない人が多い傾向を感じています。あくまでも個人的な感覚で、今まで出会ったトレーダーをイメージして書いていますが、人は感情を持っています。トレードがうまくいけば大喜びし、そしてうまく行かなければ悲しい気持ちになる、これは当然のことです。
しかし、これがトレードを非常にむずかしくします。機械的なトレードがはじめは出来ていた人もこの感情に左右され、スランプに陥ることもあります。トレーダーとして成功し続ける人が少ない理由は、この機械的な作業を出来ない、貫けないからです。
僕自身、知恵がついた大人よりも純粋な子どもの方が、機械的にこなせるのではないかと常日頃から思っています。ゲーム感覚で、与えられたルールに基づき、そのポイントが来れば売買、違えば損切り、目標達成で利確です。文字にすれば、だれでも出来ると思ってしまう内容がゆえに、経験豊富で工夫をしてしまいがちな人は混乱します。
FXでAIによる自動売買売買が導入される理由
AIトレードやHFT(超高速取引)などを、大手ヘッジファンドが導入している事実をご存知でしょうか。この流れは加速し、人が取引すること自体がどんどん減っており、ヘッジファンドでの人員の削減も起こっています。
これは、前述した機械的トレードを可能にしてしまうのは、人間ではないという事実です。もちろん中には上手に立ち回る人はいるでしょう。しかしトレードこそ、機械に任せた方が早い、効率がいいという分野ともいえます。
FXトレーダーは今後いなくなる?
ではそんな流れの中で、FXトレーダーをやって成り立つのか?といえば、これは大きな流れの変化が、人からAIに移行しつつあるという流れであって、全ての売買が機械になっている訳ではありません。どの業界でも同様なことがいえますね。
個人で行うのであれば、機械的な動きを十分にマスターすれば勝機は多く転がっています。そして個人向けに、自動売買ツールも販売されているのを見かけますが、これらを精査してあなたのトレードの味方につける時代がやってくるでしょう。その時に理解しておかなければいけないのが、「トレードの本質」です。ただ広告のあおりで自動売買ソフトを購入しても意味はありません。そのソフトがどのような意味合いで作成されたのか?は、トレードを理解していればすぐに根拠を理解することが可能となります。
FXトレード成功の鍵、柔軟性は必要
機械的にトレードを行うことは理解していただけましたか?
初心者のうちは、無の状態で、ルールに従いトレードを行うことが重要です。僕は、意識の中で損切り、利確という言葉をあまり用いずに、ルール通りに「カットする」というイメージを意識して売買しています。利益であれ損失であれ「カットする」のです。これは、ルール通りにカットすればトータルでトレーダーが求めている収益が出ることを理解している上で行なっています。
損失=否定、悪いことをしたのではありません。逆に利益=肯定、素晴らしいことをしたでもありません。どちらも自身のトレードルールに従い、カットしていれば特段喜ぶことも悔やむこともありません。これがなかなか出来ないので苦労するんですけどね。そして真逆の内容である「柔軟性」を求められることもあります。
これは人としてはあり得ない内容ともいえます。さっきまで上方向といっていた人が、やっぱり下方向に変える、これくらい極端な感じです。もちろん長期、短期トレーダーによっても変わりますが、固定概念にとらわれずに、判断をすぐにひっくり返すことを行えるのが、トレーダーとして成功する鍵と考えています。
FXトレーダーになる場合は柔軟かつ、頑固であれ
トレーダーを追求すると人としてはどうなの?といった感じですね。笑 しかし、それがトレードであり、多くのトレーダーを困惑させている根源といえるかもしれません。この根源を理解して冷静に客観的にマーケットと向き合える努力を積み重ねることが非常に重要なのです。多くの人が挫折する理由は、継続が足りないからだと考えられます。継続する前に資金が飛ぶのであれば、資金管理、なんならデモトレを繰り返すことをお勧めします。
そして、人の意見に左右されない頑固な考えを持つことも重要です。これは柔軟とはまた違うのですが、著名アナリストの発言に固執したり、損切りをしたくないが故に違う頑固さを出したりすることは成長を邪魔します。
1回、1回のトレードは唯一無二の存在です。同じような形状は、何度も今後起こりますが、目の前のトレードは二度とありません。単純であって複雑、しかしシンプルにそして機械的に行う、トレードとは奥深いです。
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