おかねがない人がコロナで増える
現在、新型コロナウィルスの影響で世界経済が停滞していっています。世界のGDP(国内総生産)は、2020年の4月−6月期、記録上最悪の数字が軒並み並んでいます。
米国や欧州など先進国も同様です。日本では8月17日に発表になりますが、コロナ前から疲弊していた日本経済は、コロナウィルスの影響は限定的だったとはいえ、最悪の数字が出ることが予想されます。
そんな状況下で、国内では休業要請という言葉が飛び交い、さらには西村大臣が、インタビューで休業要請や命令に従わない場合の措置を検討するとの発言もありました。
そして休業であれば、確実に行うべき補償に関しては、「既にやっている」という見解です。ある店の店主はインタビューで、22時からがかきいれどき、休む訳には行かないと話していますが、このような考え方を持つ店主は、今後ますます追い込まれることになるでしょう。
この意識というのは従業員にも響き、失業や減給が増え最終的に多くの人が「おかねがない」状態につながっていくのだと思います。
おかねがないのは失業者だけか?
コロナでの経済悪化による、所得の悪化、倒産や廃業、失業率の上昇は避けられません。
メガ倒産なども今後出てくると考えられます。そうなった場合当然そこに関わるひとは、「おかねがないからなんとかしなければいけない」状態になりますが、ではそうではない人は問題ないのか?といえばそうではありません。
おかねがない人には共通点が隠れています。今回は、3つの共通点について説明します。
共通点その①:入った分だけ使ってしまう
共通点その②:平気で自販機でジュースを買う
共通点その③:数字を漠然と捉えている
共通点その①:入った分だけ使ってしまう
高所得者といえば、どれぐらいの収入のイメージでしょうか? これは人にもよりますが、ここでは企業に勤める年収1000万円の方を高所得者と定義してみましょう。
仮に低所得者の方や毎日家計を切り盛りされている方がこの数字を見たらどうでしょう?「余裕で生活できる」こう思いませんか?しかし、高所得者層にも悩みはあります。これは低所得者層も同様にいえることです。それは、” 入った分だけ使ってしまう ”ことです。
人は、いつの間にか生活習慣を作り上げてしまっています。1000万円の年収じゃなければ、その家に住んでいたか?その車に乗っているか?子供にその習い事をさせているか?など、知らず識らず出るお金が増えていきます。
当然、どうしても必要であれば継続するべきですが、入った分だけ使ってしまうと失業や減給となった場合のショックは大きいです。
低所得者層も同様です。同じ年収でも人によって、うまく生活出来ている人と苦しい人がいるのはなぜでしょうか。これも” 入った分だけ使ってしまう ”考え方・生活習慣にあります。「そんなこと言ったって俺は貧乏なんだよ!」という声が聞こえて来そうですが、果たして本当にそうなのか?これもいま一度改めて家計と向き合って見てください。仮に、入った月給の◯%は使わないと決めて、生活を立て直すことも重要です。
ポイント
収入と支出のバランスを考え、支出を控える。
共通点その②:平気で自販機でジュースを買う
あえて、自販機でジュースを買うと書きましたが、これはあくまで例えであって、無駄な買い物が多いということです。お金を支払って飲み物を飲むことは問題ありません。僕もコーヒーが大好きでよく飲みます。昔は缶コーヒーをよく飲んでいました。
しかしある日ふと考えました。「毎日飲んでるこのコーヒー、月で考えるといくらだろう・・」と。だれだって簡単に計算できることですね。でも数字にしないと気づかないことはあります。ということで実際の数字にしてみましょう。
毎日1本、130円の缶コーヒーを買う
1日:130円
1ヶ月:130円×31日=4030円
どうでしょう。結構な支出です。ただこの金額に注目して飲まなくする、のではなく、スーパーなどで同じ缶コーヒーの値段を見てみることが重要なのです。安いもので50円、だいたい80円くらいで自販機で買うコーヒーが売られています。
毎日1本、80円の缶コーヒーを買う
1日:80円
1ヶ月:80円×31日=2480円
自販機で購入した価格より、1550円も安くなります。
自販機の特別感ってなんですか?あたりが出る?冷えている?
この辺りを考慮しても”同じ飲み物を同じ量”飲むのに、1550円も余分に払っていることに無頓着になっていることがおかしいのです。でも、なんとなくめんどくさいって思いますよね。これがおかねがないとなってしまう思考です。
では、思考を変えてこう捉えるとどうでしょう。「毎日缶コーヒーは飲んでもいい、でもスーパーで買えば毎月1550円入ってくる」これだと、1550円もらえる気がしますね。
このような発想の転換でも行動は変わるのです。もちろん缶コーヒーじゃなくパックのコーヒーなどにすればもっと安くなりますね。
「安くなる」よりもいくらもらえる」感覚で考える方がおすすめなのです。
共通点その③:数字を漠然と捉えている
ここまではどちらかといえば支出の内容でした。最後はただ把握するだけの内容についてお話します。それは「月ごとの入るおかね、出て行くおかねをチェックする」ことです。これはスマホアプリなどでも最近は簡単にできるようになりました。
主婦の方でいえば、家計簿ですね。これは主婦だけでなく、単身者や働くサラリーマンの方も行ってみると意識が変わります。なぜ意識が変わるのか?といいますと、リアルの数字を目の当たりにするからです。
あなたの会社の経営者、社長がやたらとおかねにうるさいな、と感じたことはありませんか?経営者じゃなくても経理事務の方も同様です。おかねにたいしてうるさくいう人は、数字を把握しているからです。これをまず体験してどう感じるか? をぜひ実行してみてください。意外とめんどくさいです。
そして、支出する際に「これ本当に必要?」なんて考え直したりします。当然必要であれば購入するでしょう。しかし、これを習慣化させることで、数字にたいして敏感になることは間違いありません。これらの相乗効果は最初は小さいようでも、毎日積み重ねるとボクシングでいうボディーブローのようにいい意味で効いて来ます。
3つの共通点一つでも当てはまりましたか?
少し共通点を整理します。
・入った分だけ使ってしまう
・平気で自販機でジュースを買う
・数字を漠然と捉えている
無意識のうちに浪費家になっていることはだれにでもあります。
しかし、気づいたら変わることは今日からでも可能です。缶コーヒーじゃなくても、外食も同様です。家で作ったらいくらでおさまるだろう?など考えてみるのも大切です。ただ無理のない形で、少しずつ自然に改善していきたいですね。積み重ねることで、おかねがない、から少しおかねがあるへの変化を感じるかも知れません。
おかねがないから身動きが取れないくらい
以上、おかねがない人の共通点でしたが、おかねがないという事実は、だれにでもいつでも訪れます。
ただし、おかねがないから身動きが取れないくらい厳しい現実が、もし目の前にあるのであれば、国の機関を利用することも大切です。
日本人としてこの国に生まれ、籍があるのであれば、国はあなたに救済の手を何らかの形で提案してくれるので、相談するという選択肢も頭の片隅に入れておいてください。
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