昨日テスラの決算が発表されました。売上高は24%増加し233億3000万ドルとアナリスト予想平均の233億5000万ドルにほぼ一致しました。
1株利益は85セントに減少し、市場予想平均の86セントをわずかに下回りました。テスラはEV市場での主導的地位を守るため値下げを続けています。中国・アメリカで繰り返し値下げを行なっています。
テスラ利益予想減で株価は下落
1-3月期の営業利益率は11.4%で、前四半期の16%や1年前の19.2%から急速に低下しています。テスラは自動車部門の利益率を開示しませんでしたが、昨年初めは30%を超えていました。
テスラの株価は決算発表後の時間外取引で一時5%近く下落しました。年初来の上昇率は19日の通常取引終値時点で47%に達しています。
4月5日の時点でテスラの株価を占う上で粗利率に注目していました。
↓↓ テスラの最新状況 ↓↓
粗利率を20%以上を保てられれば合格で、これ以下であれば失望売りと記事で書いていますが、この決算内容だと、このあともう一段下げると考えるのが正しいと思います。
そして中長期的に見た時に、中国メーカーがさらにテスラを追い込むことになるように思います。今回の上海モーターショーにはテスラは出展していません。
これといって新しい発表がないことも理由でしょうが、他社、特に中国車と比較した時に優位性を失っていることが、顧客にばれてしまうことを恐れているようにも思います。
中国のEVは国家戦略
中国ではEV市場が急拡大しています。 新エネ車販売比率は3年で5%から26%まで伸びています。そして2035年までにガソリン車全廃へと進めています。中国は世界最大のEV市場です。
2022年のNEV販売台数は前年比93.4%増の688万7000台。中国一国で世界のEVシェアの50%を超えています。中国にも巨大工場を保有するテスラですが、既に中国内ではEV販売NO.1の地位を失っています。
2023年2月の国内自動車販売統計によると、テスラの販売台数は前年比31.65%増の7万4402台です。これに対してBYDは19万1664台でしたので、既にBYDはテスラの2.5倍まで差を広げているのです。
中国の新エネルギー車市場でのテスラのシェアは2月は9%と、前年同月の10%から縮小しました。一方BYDは27%から37%へ拡大しています。
世界NO.1の自動車市場で既に優位性を失っているということは、中長期的な視点から見てもテスラにとっては悪材料です。
そして中国はEVだけでなく、ソーラーパネルや蓄電池、風力発電技術等、周辺関連ビジネスにおいても世界をリードしています。
貿易額においては既にアメリカを超えて中国は世界一、今回のロシアへの経済制裁を見ても、中国のドル離れは加速していますし、第三国との貿易においてわざわざドルを使う理由もありません。
こういう面から考えても、ドル離れは加速していくと考えられます。
↓↓ドルの弱体化がもたらす影響は?↓↓
ドル離れでドルの価値は低下し、円の価値も下がる
ドル離れが起こればドルという紙幣の価値は下落します。しかし、為替は相対論ですから、ドルよりも更に円の価値は下落することになるでしょうね。
自動車産業は日本にとって最も大切な基軸産業の一つですが、残念ながら既に詰まれてしまったように思います。平均所得の高い二次産業の職が奪われ、三次産業へさらに労働者の移動が続いた時、間違いなく更に日本人は貧しくなります。
財務省が20日発表した2022年度の貿易統計速報は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が21兆7285億円の赤字でした。
赤字額は前年度の約3.9倍に拡大し、比較可能な1979年度以降で最大となりました。原油価格の高騰や円安で輸入が前年度比32.2%増の120兆9550億円に膨らみ、輸出の伸びを上回りました。
貿易赤字は定着し、実需のドル買いが増えることで、円安は定着化、加速、日本の財政は既に詰んでいます。
↓↓最後のツケは結局国民が負担する↓↓
CATLのナトリウムイオン電池に注目
中国の寧徳時代新能源科技(コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー)、CATLのナトリウムイオン電池がは注目すべき技術です。
世界最大の電池メーカーであるCATLは、同社初となるナトリウムイオン電池を中国ブランドの奇瑞(チェリー)が製造するEVに搭載すると発表しました。
電池用化学物質としてはナトリウムイオンは非常に安価です。中国EV最大手のBYDが18日、ハッチバック「シーガル」を発表しました。
いくつかの報道によると、シーガルには、ナトリウムイオン電池を搭載したモデルが登場する可能性があります。
性能は劣るが、EVの価格が画期的に下がる可能性がある
ナトリウムイオンは、リチウムの代わりに豊富なナトリウムを使います。この新技術は、最新のリチウム電池に比べると性能は劣りますが、現在EVに搭載されている旧世代のリチウム電池には匹敵します。
EVのコストの中では電池の比率が非常に高いですので、ナトリウムイオン電池が現在のEVの価格を画期的に下げる可能性があるわけです。
そうなればEVの普及はさらに加速しますし、当然のことながらCATLの業績は大きく向上し、株価にとっても非常にプラス材料になります。
CATLの株価推移にも注目していきましょう!!
グリッドトレードはショートで好成績
昨日の暗号通貨市場は、様々なウォレットからのハッキング被害があり、ほとんどの暗号通貨が急落しました。
テスト運用しているグリットトレードでは、BTC・ETHのショートポジションを取りましたがこれが正解です。来週からはまずは2万ドルを入金しトレードを開始します。
Overbitではグリットトレードのテストポジションを立てるだけで30ドル、さらには2万ドル入金すれば960ドルのボーナスがもらえますので、合計で990ドル。
これを上手に活かしつつ、グリッドトレードを新たな収益の一つに加えていきます。
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