暗号通貨市場は今日の夜のアメリカのCPI発表を控え模様眺めの展開になっています。
BTCは現在21,735ドルとなっており、今月頭の高値より10%程度下落した水準にあります。
米CPIに注目
今週はなんといってもアメリカの1月のCPI発表に注目です。数字如何で米国株、債券、暗号通貨市場は大きく動くことになります。先週半ば以降の売り先行は、CPI発表のリスクからの回避の動きです。
1月総合CPIの市場予想は、前年同期比6.2%上昇への減速が見込まれています。食品とエネルギーを除いたCPIコア指数は前月比0.4%、前年比5.5%上昇の予想となっています。
2022年12月のCPIは前年同期比で6.5%でしたので、昨年夏の9.1%を天井に順調に下がっていることがわかります。
しかし、直近のガソリン値上がりや中古車価格の突然の上昇により、過去数カ月続いたインフレ減速の流れは中断する可能性があります。
物価の伸び鈍化を背景にS&P500種株価指数は昨年10月の安値から14%反発していますが、もしCPIが予想よりも高い数値が出た場合、FOMCでの更なる利上げ観測が強くなり、米国株は大きく下げる可能性があります。そして、その場合、暗号通貨市場も大きく下落する可能性が高いです。
昨年はCPI発表日に米株相場が大きく動き、S&P500種は12回のうち7回で下落しました。
これは上記CPIの推移を見れば明白ですが、インフレ率上昇が市場予測をさらに上回るような状況が継続しましたので、FOMCは毎回高い利上げを続け、さらには金融市場から資金を吸い上げ続けましたので、米国株を継続的に押し下げたのです。
そして、CPI発表日は象徴的な市場の弱気・強気を表す日となっているわけです。
過去6カ月ではCPI発表日のS&P500種変動率は平均で上下に約2.6%となっており、暗号通貨市場は米国株よりも1.5倍程度ボラティリティが大きいですから、明日も大きく市場が動くと予測できます。
米金融当局がタカ派モードである限り、米国株市場の高いボラティリティーは続きますし、暗号通貨市場も同様です。CPIが市場予想を上回れば、市場では売りが優勢になるでしょう。
予想を上回るCPIに市場はネガティブに反応するかもしれませんが、3月までの調整局面はドルコスト平均法での買う非常に良い好機だと捉えれば良いと思います。中長期的な視点から考えれば、暗号通貨市場の主軸、Web3.0銘柄は大きく上昇していくと考えられますから。
そして、もう一つの注意点があります。前月比での総合CPI加速を予想していますが、実際の伸びが予想よりも大きくなった場合は、米国債の下げが拡大するリスクがあります。アメリカの10年債金利、2年債金利が急上昇するということです。
これは日本の10年債の海外勢にショートがさらに攻勢をかけられることにつながると思います。
新たな日銀総裁は植田氏に!!
市場はサプライズを持ってこの人事を受け取り、金曜日の為替市場は一時的に大きく上下しました。そして本日の日本株は300円を超える下げとなっています。
米CPIが高止まりし、金利が上昇し、日本の消費者物価指数が更に上昇するということになれば、本来であれば日銀の行っている10年債のイールドカーブコントロールはすぐに解除し、金利を上げるべきなのです。
既に日銀は実質債務超過にある中で、世界からの円の信頼欠落を避けるため、問題の先延ばしを続けざるを得ない状況にあります。
↓↓新たな日銀総裁で政策はどう変わる↓↓
↓↓日銀実質債務超過に↓↓
少なくとも黒田体制の中ではYCCは継続されることになるでしょう。日米の金利差は更に拡大する中で、外資の日本国債売り圧力は高まり、日銀は際限なく国債を買い続けることで、日銀保有資産は国債で膨らみ続け、市場に紙幣をばら撒き続けます。
こちらはFRB,ECB,日銀の保有資産の増減と米国株(S&P),BTCの動きをチャートで追ったものです。昨年秋以降の日銀資産の急増とS&P価格上昇、BTC上昇は重なっています。
日銀の国債買いの継続は暗号通貨市場上昇の後押しとなります。下記はアメリカの可処分所得の増加とBTC価格の推移を表したものです。
コロナ禍に3回の給付金をアメリカ人全員に行ったことで、一時的に可処分所得が大きく上昇し、そのタイミングに重なる形でBTCは大きく上昇しているのです。過剰流動性バブルが暗号通貨市場を押し上げたことがよくわかるかと思います。
あわせてこちらのレポートを読んでもらうと、暗号通貨バブル形成・崩壊について理解が深まりますので、内容をよく理解して欲しいと思います。
↓↓暗号通貨市場 バブル形成と崩壊の方程式↓↓
https://ai-trust.info/ctr/20221124/
この先数ヶ月の暗号資産売買について考える!!
①CPIが下落
このパターンであれば、米国での利上げ観測は落ち着き、米国株、暗号通貨市場にとっては好材料となります。
株価、暗号通貨とも継続上昇する可能性が高くなりますので、現在持つ暗号資産は継続的に保有すれば良いでしょう。
② CPIが予想外の上昇
このパターンの場合、アメリカの利上げ観測は高くなり、米国株、暗号通貨市場は売られます。しかし日本国債に対しての海外勢の売り(ショート)は更に大きくなり、日銀は全力を上げて国債を買い支えます。
黒田総裁任期中の2.3月は更に日銀の保有資産は膨れ上がり、紙幣は大量にばら撒かれます。これが米国株、暗号通貨市場にはプラス材料になりますので、CPI上昇のリスク要因がある程度相殺されます。現在の保有暗号資産はそのまま継続保有し、押し目をドルコスト平均法で買っていくのが正解だと思います。
インフレを抑えるためには金利を上昇させて、刷りまくった紙幣を回収し、資産を売却しなければなりません。しかし、日銀は更に紙幣を刷りまくって市場に放出させますので、日本のインフレは更に加速する可能性は高いと思います。
このあとの数ヶ月の日本のインフレの伸びも注目しておいてください。
想定する通りになるのか?をですね。
新総裁就任後のYCC解除に注意を!!
植田新総裁が就任しても、流石に直後にYCCを変更することはないでしょう。しかし何らかの手は打ってくることになります。0.75%への実質利上げは行うかも知れません。
4月27日、28日が植田総裁による初の日銀会合になります。この前後は要注意です。
6月の政策会合前にYCCの解除を行うことはあり得る
そして、その次の日銀会合は6月15日、16日です。
4月の日銀会合で政策変更がない中で、日本のインフレが更に上昇していくようであれば、6月の政策会合前にYCCの解除を行うことはあり得ます。
これは金融市場にかなりショックを与える可能性が高く、債券市場は大きな混乱があると考えておくべきです。
株式市場、暗号通貨市場は一時的に急落する可能性が高いですから、この前には一度保有暗号資産はTon以外は売却し、下がったタイミングで買い直しを行う予定です。
土曜日のZOOMセミナーでも説明しましたが、国債ショートには短期的な大きなチャンスがあると考えています。
内容を深掘りして理解してみてください。IG証券口座をまだ作っていない人は、クリプトトレードでのアフィリエイトができるようになってから、こちらの誘導URLから口座開設をしていってください。
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YCC放棄後の中長期的なリスクにも注意を!!
セミナーでも説明しましたが、先々はこのような流れになっていくのだろうなと感じています。
日銀YCC放棄 → 長期金利急騰 → 日銀実質債務超過 → 日本国債格付け下落 → 新規国債発行難 → 日本政府の財政悪化加速 → 日本売り加速 → 円急落 → インフレ急加速
YCC解除により日本の金利は急騰し、一時的に円高に振れることになるでしょう。しかし中長期的な視点で考えれば上記のような流れになると思います。
今まで以上に日本人の生活は一気に苦しくなるタイミングがやってきます。
徹底注意してこれに備えていきましょう。
具体的にどのように備えるのか?
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