週間市場動向

【投資熟考12月13日】暗号通貨市場は12月15日が起点となり上昇するのか?

暗号通貨市場が12月4日を底値として切り上がるかと思っていましたが、思いのほか上値が重い展開が続きヤキモキしている人も多いかと思います。

本日も50,770ドルまで上昇し、5万ドル台が定着できるかと思いきや、そこからズルズルと2,000ドルほど下落しています。ではこの市場がどのタイミングで上昇し始めるのか?

※BTC1ヶ月チャート

AI TRUSTでは12月15日が起点となる可能性があると考えています。

12月15日 何が起こるのか?

中国では2021年は暗号通貨市場に対しても様々な規制が行われました。暗号通貨取引所はその前の段階から中国国内での運営ができなくなりました。

しかし、実際には海外の取引所に口座を持って暗号通貨売買は中国本土の中国人も可能でした。

マイニング禁止

そして、BTCをはじめとする多くの暗号通貨のマイニングは一切禁止されました。多くの中国国内のマイナーは海外に移動、もしくは廃業しました。禁止後もマイニングを行なっていた企業は厳しい取り締まりも受けました。

マイニングを禁止した理由のひとつは、デジタル人民元の普及を進める共産党として、暗号通貨への規制がありました。

そしてもう一つの大きな理由として、大量の電力を消費するマイニングを問題視したことにあります。中国はオーストラリアとの貿易を制限し、石炭輸入を全面的に止めたこと、さらには原油・石炭価格の上昇により、電力会社が売電価格との採算が合わず、中国全土で圧倒的な電力不足に陥り、停電が相次ぎました。

暗号通貨売買の全面禁止

12月15日より中国本土に住む中国人は、暗号通貨の売買を一切行うことができなくなります。今回は法的な厳しい規制になっていますので、今の暗号通貨市場のダラダラとした売りが続くのは、中国本土の中国人が保有する暗号通貨が売られ続けていることが影響の一つの要因としてあるのではないかと考えられます。

若い世代の中国人であれば、海外のサーバーを経由して引き続き売買する方法なども活用するのでしょうが、法律違反を犯したときのリスクを考えて、一定以上の年齢層の人たちでは暗号通貨保有、売買を諦める人も多いでしょう。

中国発のプロジェクトも多数ありますので、そういったプロジェクト、アルトコインについてはより売り圧力が強かったのだと考えられます。12月に入っての下落率の大きなアルトコインは中国系プロジェクトが実際に多くを占めています。

中国で暗号通貨への規制を厳しくする3つの理由

なぜ中国では暗号通貨への規制を厳しくするのか?主な理由は3つ考えられます。

①デジタル人民元の普及
②不動産市場下落対策
③株式市場対策

では、それぞれ説明していきます。

①デジタル人民元の普及

2022年には北京オリンピックが行われ、そこではデジタル人民元が利用できる機会が増え、デジタル人民元を一気に普及・浸透させようとしていますので、暗号通貨はある意味それとライバル関係にありますから五輪の前の段階で一切の禁止をしたのでしょう。

②不動産市場下落対策

中国恒大をはじめとして、多くの中国系デベロッパーが資金難に陥っています。今は地方政府、銀行も協力する形で軟着陸を目指していますが、中国の不動産市況は実際のところかなり厳しい状況にあります。不動産バブルを崩壊させないためにも、暗号通貨市場に流れていた中国人民の投資資金を国内不動産市場への投資に振り向けさせる意向を強く感じます。

③株式市場対策

中国国内の不動産下落阻止と同様に、米株式市場に上場するIT企業を中心とした中国株の、米株式市場撤退及び香港、中国国内株式市場への再上場に投資資金を向かせるためという目的もあります。

本日はマカオのカジノジャンケット(大口顧客向けサービス提供会社)大手の太陽集団がジャンケット業務を終了する件を発表しました。先日は代表者及び幹部社員がマネロン等の容疑で逮捕されています。マカオを経由した大口の資金の流出にも完全に中国当局はメスを入れています。

米中関係が継続的に悪化する中で、

” 中国本土に住む中国人は、中国の株と不動産以外には投資をするな! ”

これが中国共産党政府の意向だと考えられるわけです。中国国内からの資金流出を完全に止めに入っているということです。

今日も市場も上昇局面から思いきや継続した売りで値を下げている状況・・・・・今週の15日を境にして暗号通貨市場が上昇していくのであれば、今回のこの推測は当たったということになりますが、さてさてどうなるか・・・・

過剰流動性バブルはまだまだ続くが・・・

株式市場はアメリカではS&Pは過去最高値を更新しました。インフレ率も40年ぶりの高さとなっています。継続的なインフレが続いている、そして金余りの中であれば暗号通貨市場は最も高い上昇を昨年からは続けてきましたので、まだまだこの流れは続く可能性は高いと感じています。

あく抜けして再度の上昇が始まれば、今回は調整期間が1ヶ月以上ありましたので、上昇スピードも早いものとなる可能性も高いです。ただし過剰流動性バブルも必ずどこかのタイミングで崩壊しますので、常に逃げる準備は万全にしておく必要はあります。

今の暗号通貨市場で勝つためにはシンプルで幾つかの方法を活用することにあります。

上昇期においては、その上昇期の中で成長するカテゴリーでの出遅れトークンに投資することが効果的です。さらにはIRリリースの人気度合いを見て、人気のあるトークンを前もって買っておく方法も効果的です。

ちなみに12月31日は多くのメジャープロジェクトのIRリリースが発表されており、既にかなり盛り上がっています。となると、このタイミングで暗号通貨市場が上昇する可能性はかなり高いですので、やはり12月15日を境にした暗号通貨市場の上昇に期待が持てるわけなのです。

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