スイングトレードとは
たいていの人は、チャートに張り付いているのはむずかしいでしょう。そんな中で、スイングトレードを選択する人も多くいます。スイングトレードとは、スキャルピングトレード、デイトレードよりも長い期間保有するトレードです。
以前、スキャプピングトレードを紹介しましたが、向き不向きもあります。今回はスイングトレードを知り、あなた自身に向いているか、そして重要なスイングトレードに潜むリスクを理解していただければと思います。
スキャルピングトレードについてはこちらから確認して下さい。
スイングトレードに適していないチャート形状
スイングトレードの最大のメリットは、大きな利ざやを狙えることです。当然これには「トレンド」が出ていることが最重要ポイントとなります。マーケットには、上昇トレンド、下降トレンドがあります。そしてその上昇トレンドでも下降トレンドのどちらでもない状態をレンジ相場と表現されます。レンジの状態というのは、上げるでもなく、下げるでもない状態です。
下記の画像をご覧ください。ドル円の日足チャートです。見事なまでのレンジ相場です。
こちら2017年1月半ば〜2018年2月上旬でのレンジ状態。ボックス圏で推移しているともいわれますが、1ドル115円〜108.3円幅です。終わったチャートを見れば、あそこで売って、あそこで買い戻して、など振り返ることが出来ますが、いつどのような状態になるかなどだれにも予想はできません。
当然、チャートを見てある程度の見立ては可能ですが、今回の場合でいえばスイングトレードに適しているか?というと疑問が残ります。
*時間足を落とせば可能です。
スイングトレードに適しているチャート形状
では、どのようなチャートがスイングトレードに適しているか?ですが、こちらの画像をご覧ください。ドル円の週足チャートです。
1枚目の画像が、日足今回は週足ですので棒のようなもの(平均足)が確定するのが、日足は1日に1本ですが、週足は1週間に1本です。一日の売買の状態が足となって出ます。週足でいえば、1週間の売買の状態ですね。その他、1分に1本の分足、5分に1本の5分足などがあります。さて、この週足のチャートは、どんどん上昇しているのが視覚的にも判断出来ますね。当時トレードをされていた方なら当然ご存知、トレードをしていなくてもなんとなく聞いたことがあるでしょう。「アベノミクス相場」です。
これは、日本が躊躇なく金融緩和を行うという、金融政策にたいする断言から、77円台の円高だったドル円が125円まで急騰しました。2012年9月半ば〜2015年8月半ばまで続いています。切り取り時期によって誤差は出ますが、約3年間上昇を続けたということです。これが、上昇トレンド状態でスイングトレードにはもってこいの状態です。
保有しているだけで、利益が膨らみますので、特に手をくわることもありません。このように、スイングトレードに適している状態(トレンド)と適していない状態(レンジ)があります。
どうやってトレンドとレンジを見極めるのか
スイングトレードを行うメリットをご紹介します。
・細かくチャートをチェックする必要がない
・放置しているだけで資産が膨らむ
・まだ伸びると思えば、途中買い増しも可能
上記のメリットを活用するには、なんといっても「トレンドを捉える」ことが重要です。しかしそれをどうやって見極めるのでしょうか? まずはスイングトレードで用いるチャートは、日足、週足、月足など長い足を元にトレードすることをお勧めします。短くても4時間足までですかね。その中で大局を捉えます。大局とは、どの足を見ても方向性が同じかということです。
例
4時間足:上昇
日足:上昇
週足:上昇
月足:上昇
この状態であれば、上昇トレンドが継続する可能性が高いでしょう。時間足は短い順に崩れていきます。例えば4時間足だけが下降してしまった・・ そういう時は、最終軸と考える足をはじめから決めておくことです。「日足も転換したら利益を確定しよう」などマイルールを作ることが必要です。そして、トレンドかレンジかを見極めるのに大切なのが、高値安値の切り上がり、切り下がりです。トレンドが出ている状態では、高値と安値が切り上がっています。
画像は、高値切り上げ、安値切り上げの上昇トレンドです。下降トレンドはこの逆です。ですので、仮に買いで保有していて下落をしても安値を割り込まない限り、再度反転して上昇に転ずるということです。チャートは必ず上下して形状されていきますので、逆方向にいってもこの高安切り上げ切り下げを意識してみることが重要です。レンジの場合は、高値を切り上げたけど、安値も切り下げたと綺麗な状態にはなりません。見極めは、はじめのうちはむずかしく感じるでしょうが、短期足でも毎日出ますので練習してみるといいですね。この高安切り上げ、切り下げはスイングトレードだけではなく、デイトレードでも重要な内容です。
スイングトレード最大のデメリット
スイングトレードには良さもありますが、最大のデメリットがあります。それは、資産をマーケットに晒している状態ということです。ある日突然、夜中にでもマーケットが反転して急に流れを変えることは過去何度も起こっています。
ライブドアショックや、東日本大震災でも大きく値動きが起こりました。逃げることがむずかしい状態も投資、トレードをする上であります。そこに資産を投じているという自覚は必要です。
最低、逆指値はしっかりとおくことをお勧めしますが、回避出来ないリスクもあるということは投資をする上で、十分にご理解された上でおこなってください。大きな値幅を狙う分、枚数を少なくして無理なく伸ばすという考え方も大切です。
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