Bitcoin(ビットコイン)が11月6日に一時16,000ドルを超え、ビットコインの価格は2018年来の高値水準となっています。
活気が出ると参加者も増えて暗号通貨市場にはとても良いことですが、その反面でしっかりとした管理が必要です。
久しぶりに取引所やウォレットにログインしてみたら、保有していると思っていた暗号資産の残高が無い?なんてこともあり得ますので、普段からセキュリティ対策は万全にしておきましょう。
多くのウェブサービスが存在する中で、ログインするたびの認証はとても面倒かもしれませんが、面倒なほどハッキングリスクも低減しますのでぜひ取り入れてください。
そもそも二段階認証とは!?
通常のIDとパスワードでログインするのが、一段階目の認証です。
この一段階目の認証の後に追加で行うのが、二段階目になります。よくあるのがSMSやメールで送られてくる認証コードを入力したり、秘密の質問に答えたりするようなものです。
自身しか知らないものや他人ではアクセス出来ない環境に送られてくるので、それだけでセキュリティが向上します。
そんな中でしっかりと行っておきたいのが、二要素認証です。
実は二段階認証と二要素認証は異なります。
二要素認証とは2つを組み合わせた認証プロセス
二要素認証とはその名の通り、3つの中から2つの要素を取り入れた認証方法です。
・本人だけが知っているもの
・本人だけが持っているもの
・本人の特性
まず本人だけが知っているもの、これはID、パスワードであったり秘密の質問の答えになります。
この場合、ID、パスワードでログインして追加で秘密の質問を求められると二段階となりますが、要素としては本人だけが知っているもののみになるので、一要素となるのです。そのためこれだけでは十分とは言えません。
本人だけが持っているもの、これはスマートフォンを使ったアプリやキャッシュカードの裏面に専用の乱数表があったりします。
よく使われているのはGoogleのAuthentication(別名:2ファクタ認証)です。
そして本人の特性は指紋認証や顔認証がよく使われています。
これらのうち二要素を取り入れていることが、二段階認証の二要素認証となります。
取引所でよく使われている二段階認証Googleの2FA
日本でもbitFlyerやCoincheckをはじめとして多くの取引所で使われているのもGoogleの2FA(2ファクタ認証)ですが、これは二要素認証のTWO-FACTOR AUTHENTICATIONの頭文字を取ったものです。
取引所などでは、Google Authenticatorのアプリを使って、二段階認証が行われています。
導入していない場合、出金などに制限がかかったりしますので必ず取り入れるようにしましょう。
そんな中、よく起こるトラブルがその管理です。
2FA(2ファクタ認証)は1つのアプリでいくつもの取引所の認証を管理できる優れたアプリではありますが、スマートフォンなどの端末に依存するため破損したり、機種変更をした場合には新しい機種に反映しません。
最近のスマートフォンのデータ移行は優れており、ほとんどのものがすぐ使えるようになりますが、Googleの2FAは引き継ぎされません。
そのため、Googleの2FAをバックアップしていないでスマートフォンを壊したり、機種を変更した場合は取引所に連絡して解除してもらう必要があります。
ほとんどの場合、時間を要するのとセキュリティの厳しいところでは解除するためのコードを郵送で送るなどの対応となりますので気を付けましょう。
Googleの2FA(2ファクタ認証)のバックアップ方法
Googleの二段階認証、2FAを設定する際には必ず、QRコードとキーの二つの情報が表示されます。
まずはこのQRコードの写真を撮る、またはスクリーンショットで保存しましょう。
スマートフォンに保存するだけだと紛失したり壊した場合に復元できないので、データをしっかりクラウドなどにバックアップしましょう。
そして、QRコードと一緒に表示されるキーを書きとめておいてください。
QRコードがなかったとしてもこのキーと自身アカウント(ほとんどの場合、メールアドレスか電話番号)があれば、アプリ内から復元可能です。
アプリを立ち上げてプラスボタンをタップすると、バーコードでスキャンともう一つ手動で入力とあるので、そこにアカウント情報と保存しているキーを入力すればOKです。
また現在、バックアップを取得していない場合、一度ログインして二要素認証の解除を行いましょう。
解除後に再度設定することでQRコードやキーを保存できるので、忘れずに行ってください。
今後ますます進むデジタル化
デジタル人民元をはじめとする中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)が次々と導入されている中、今後さらに二要素認証が必要となるような、金融の仕組みが普及していくことは間違いないでしょう。
今のうちからしっかり管理するように心がけましょう。
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