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【 日本長者番付2021年 】世界から見た日本の長者番付けを比較

長者番付けとは

長者番付けとは、簡単にいえば、「お金持ちの順位」です。日本では、高額納税者公示制度といって、政府が数千万~数億円単位の高額納税者を公示していました。

それを元に高額納税者番付、長者番付けなどを作成していましたが、2006年に廃止されました。廃止の主な理由は、これらをリスト化して悪用したり、当人や身内が犯罪に巻き込まれるケースなどの声が強まったからです。

世界規模で見ると、世界長者番付けが毎年3月に米国経済誌『フォーブス』より発表されます。このランキングには、国における権力や支配的な地位によって富を所有している独裁者、王室などは除外されています。

とはいえ、日本の長者番付けは気になる方も多いでしょう。今回は、日本の長者番付け2020年最新と前年度の比較、そして世界と比較した日本の長者番付け上位者はどうなのか?に迫って見たいと思います。

日本長者番付2021年最新

最新の2021年の長者番付けが発表されました。新聞やテレビなどで馴染みがある、知っているという人も多いのではないでしょうか。日本の長者番付けトップ10をピックアップしますと以下の通りです。

1位・柳井正氏(71歳):223億ドル
2位・孫正義氏(62歳):205億ドル
3位・滝崎武光氏(74歳):198億ドル
4位・佐治信忠氏(74歳):94億ドル
5位・高原豪久氏(59歳):59億ドル
6位・三木谷浩史氏(55歳):54億ドル
7位・重田康光氏(55歳):47億ドル
8位・毒島秀行氏(67歳):41億ドル
9位・似鳥昭雄氏(76歳):40億ドル
10位・森章氏(83歳):39億ドル

驚きの数字で、正直桁違い過ぎますが、この中でも差が開いているのが分かります。

1位~3位の200億ドル超え(約2兆円台)にたいし、4位の佐治信忠氏は半分の94億(1兆円台)、さらには5位との比較でいえばさらに半分の59億ドル(5000億円台)となっています。

これらから見ても、ユニクロの柳井氏、ソフトバンクの孫正義氏、キーエンスの滝崎武光氏と上位3位までの数字が圧倒的に飛び抜けていることが分かります。年齢は、最年少が55歳、最年長が83歳となっており、平均年齢は67.5歳です。かなりの高年齢層というのも印象的です。

日本 長者番付2019年と2020年を比較

最新の2021年を知りましたが、2019年が気になるところです。2019年の長者番付けはどうなっているのでしょうか。そして2020年との比較をして見ましょう。

1位・柳井正氏(71歳):249億ドル
2位・孫正義氏(62歳):240億ドル
3位・滝崎武光氏(74歳):186億ドル
4位・佐治信忠氏(74歳):108億ドル
5位・三木谷浩史氏(55歳):60億ドル
6位・重田康光氏(55歳):54億ドル
7位・高原豪久氏(59歳):52億ドル
8位・森章氏(83歳):47億ドル
9位・永守重信氏(75歳):45億ドル
10位・毒島秀行氏(67歳):44億5千万ドル

驚くことに上位10人はほとんど代わりがありません。変化があるとすると、2020年と比較すると、2019年に9位にランクインしていた永守重信氏がベスト10から落ち(11位)、代わりに似鳥昭雄氏が2020年は入っています。

そして不動の3位までの順位も変わらずですが、2019年と2020年を比較すると1位柳井正氏と2位の孫正義氏は、減額となっている一方で、3位の滝崎武光氏は、12億ドル増額となっています。柳井氏の圧倒的な強さは健在です。

世界との日本の長者番付け比較

スポーツでもなんでもですが、日本人は世界に通用しているのか?

これも気になるところです。せっかくですので、世界の長者番付けと、日本の長者番付けをリードする方々がどこにランクインしているのか見ていきましょう。

世界長者番付

まずは世界の長者番付けです。2021年長者番付けベスト5をピックアップします。

1位・ジェフ・ベゾス氏(56歳):1130億ドル
2位・ビル・ゲイツ氏(64歳):980億ドル
3位・ベルナール・アルノー氏(71歳):760億ドル
4位・ウォーレン・バフェット氏(89歳):675億ドル
5位・ラリー・エリソン氏(75歳):590億ドル

世界の人口の過半数以上の資産を10人の超富裕層が保有する真実。

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日本で圧倒的に1位の柳井氏が223億ドル、世界の1位は1130億ドル。世界の広さ、強さが改めて実感されます。そしてこの上位5位の中で、3位のベルナール・アルノー氏を除いた4名はアメリカ人です。ベルナール・アルノー氏はフランス人です。1位のジェフ・ベゾス氏は3年連続1位で、Amazon.comの創業者です。

世界長者番付と日本の差は歴然、1位の柳井氏も世界では39位

このような上位の数字が並ぶ中で、日本人はといいますと・・・

39位・柳井正氏
47位・孫正義氏
51位・滝崎武光氏

の順となっています。

アメリカの強さが目立ちますが、これは世界の株式時価総額ランキングと関係してくると考えると、失われた30年は個人のみならず、日本経済の発展に痛手となっていることがわかります。

30年前は、日本企業が時価総額ランキングトップ10をほぼしめていましたが、今では1位のサウジアラムコ(サウジアラビア)以外はアメリカがしめています。サウジアラムコは国有石油会社ですので、アメリカの強さが際立っています。

唯一上位といえる位置?

46位にトヨタ自動車がランクインしています。平成元年ではNTTの1位から、上位5位まで全て日本企業、そして日本の銀行がしめていました。時代の移り変わりを感じる反面、日本企業の弱体化が進んでいる事実を改めて気付かされます。

ここから日本人、日本企業が大きく飛躍するためには、恐れずに新たなチャレンジをし続けることにありそうですね。

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Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。
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