コロナ禍の中、世界の中央銀行の金融緩和の影響で、米国NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500は上昇、そして日経平均株価も30年ぶりに3万円台にのせるなど堅調な動きを見せています。
これは、金余り、じゃぶじゃぶマネーが金融市場に流れているのが要因と考えられますが、それでは次なるマネーの行き先は?とすでに考えている方もいるでしょう。
投資は、タイミングが重要です。今回は、分散投資の1つとして注目されている新興国株、特にインド株について解説します。
インド株の今後の見通し
英民間調査機関「経済・ビジネス研究センター」(CEBR)が昨年末、12月26日に興味深い情報を発信しました。CEBRが発表したのは、世界193の国・地域を対象に予測した2035年までの経済ランキングです。今から15年ほどに起こりうるであろう話です。これによると、今後15年間でアジア経済は大きく成長すると予測されています。
アジアとなると日本と喜びたいところですが、2030年世界4位に後退する見通しです。経済大国第2位の地位を中国に奪われ3位に、さらにはその3位からも後退する未来は、少子高齢化にあるようですが、日本に変わって3位になるといわれているのが現在5位のインドです。
又、米中も興味深いところです。中国の経済規模が2028年に米国を抜き、世界一になると予測されています。コロナ禍でも中国経済は一人勝ちといわれていますが、さらにアフターコロナでの大きな転換点となるかに注目です。
中国・インド以外にもアジア経済は成長中
アジア経済は大きく成長するとCEBRが予測する中、中国・インド以外の国も注目しておきたいところです。
2020年から2035年の変化予測
・中国:2位 ⇒ 1位
・インド:5位 ⇒ 3位
・インドネシア:15位 ⇒ 8位
・フィリピン:32位 ⇒ 22位
・マレーシア:40位 ⇒ 28位
・バングラデシュ:41位 ⇒ 25位
これらの国の株価に世界からのマネーが入り込む可能性がありますので、覚えておきたいところです。
成長するインド株でも、4つの移動手段に注目すべき!
中国株の投資をまだ中国経済が伸びていない2000年代に行っていました。そのときにどのようなことを考えて投資をしていたかといいますと、「成長するのであれば、日本と同じ仕組みを辿る」このように考えていました。
日本だけでなく米国にも言えますが、成長している国はどのような分野が成長しているかを考えるとそのような業種は、新興国にはまだ成長していないことが多いのです。かんたんに考えると、あなたがお金に余裕ができたらなににお金を使いますか?という視点です。僕が注目したのが以下の内容
・自動車業界
・保険業界
・インフラ業界
・娯楽業界
世界の貧富は、移動手段の4つのカテゴリーで判断できるといわれています。
・歩行(素足or靴)
・自転車
・バイク
・自動車
これは、実際東南アジアなどに旅行に行けばよく分かります。地域によっては裸足で歩いている人もいます。中国は当時自転車やバイクのイメージが大きかったですが、このような人たちが次に求めるものは?自動車です。ですので、自動車大手の株を購入しました。当時は安くで購入可能でした。
この考え方でいえば、自動車に乗るのであれば高速道路などの建設が進むだろう、裕福になれば命を守りたくなるだろう、ビールを飲む人が増えるのではないかなど、未来を予測しました。未来を予測というとおこがましいですが、日本の歩みを見るとかんたんに導き出すことが可能でした。インド株に投資するとしたら?今、世界で前を走っている国がお手本になることが多いのではないでしょうか。
インド株おすすめの投資方法
世界からアジアにマネーが流れ込むことをイメージして投資をするという意味では新興国株、インド株などへ分散しておくことが一つの手段だと考えられますが、どうやって投資するのか?ですが、日本からはインド株式市場に上場される株式を取引することは現在不可能です。しかし、米国預託証券(ADR)とインドETFは可能です。
・米国預託証券(ADR):米国の預託銀行が取得し、その預かり証券(預託証券)を発行、米国株式市場へ上場している。直接新興国の株を購入できなくとも実質的な株主となれる
・インドETF:投資信託の一つ、分散投資ができ、リスクを低減することができる
ネット証券がおすすめです。
・楽天証券
・SBI証券
・マネックス証券
インド株などは、未来をイメージすることが大切ですが、安定して成長している米国株などとうまく合わせて行うことで、リスクを分散しつつリターンを狙うことが可能となります。投資に絶対はありませんが、次なる成長国、その未来を調べて見ることも大切ですね。
毎週1回情報をまとめてお送りします。
AI TRUSTでは日々の金融市場に影響を与えるニュースを独自の視点から解説を行っています。是非ご自身の投資指標としてご活用ください!!