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【 金(ゴールド)価格今後どうなる? 】米国大統領選と秋口、金価格の大きな関係

盛り上がる金市場

2020年は、年始から金(ゴールド)が急騰劇を見せています。年始でいえば、1トロイオンス=1500ドル程でした。新型コロナウイルスの影響、コロナショックがあった3月には全ての金融商品が下落し、金も同様に下落しました。しかし、そこから上昇が始まります。

7月27日には、2011年9月につけた高値1923ドルを超え、8月7日には史上最高値、2030ドルを記録しました。専門家の中には、2500ドル〜3000ドルの予想も出ています。そして20年前から約7倍となっており、さすがに過熱感も出てきています。この盛り上がりにはあらゆる要因がありますが、米国大統領選と過去の金価格の関係も意識しておきたいところ。今回は金価格の今後、直近の秋相場について解説したいと思います。

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米国大統領選と金価格の関係

米国大統領選は、今年2020年11月に行われます。トランプ大統領が再選か?それともバイデン候補が新しく大統領に就任するのか? この話題で持ちきりですが、これは世界の金融マーケット、今後の世界情勢にも大きな影響を与える大事な大統領選挙であることは間違いありません。

そんな注目の米国大統領選ですが、過去のアノマリーで見ると、金価格が下落しやすい傾向がある時期が迫ってきていると考えられます。アノマリーとは簡単に説明すれば「そうなりやすい傾向にある」状態です。例えば、8月は円高アノマリーというのがありまして、これは8月のマーケットは円高になる傾向が強いということです。

今回でいえば ” 米国大統領選の年は、秋口から金価格が下落しやすい ” というのが、米大統領選と金価格の関係です。当然、絶対など存在しません。ただ、頭に入れておくと戦略は柔軟に練ることが出来ます。過去の米国大統領選と金価格を少し振り返ってみましょう。

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2004年〜2020年までの米大統領選と金価格(チャート)

今回も入れた5回の米大統領選時の秋口の金価格の傾向についてチャートと共に見ていきましょう。余談ですが、11月は一般の有権者が投票し、事実上大統領が決まる月です。

ただ実際はここからまだあります。実際は有権者の声を代弁する「選挙人」という人たちがいて、その人たちが一般投票の結果を受けて後日改めて投票する仕組みです。なんだか複雑というか、あまりピンと来ない仕組みですね。とはいえ、11月に向けての金相場との関係は興味深いものとなっています。

2004年:11月2日:共和党、ジョージ・W・ブッシュ氏再選
この年は、年始からたいした動きはなく、最終的に秋口にかけて「上昇」そして、大統領選後も上昇をしています。

2008年:11月4日:民主党、バラク・オバマ大統領誕生
春先に向けて上昇、その後下落し、夏場も上昇するも春のような勢いはなく夏から秋に向けて「下落」していっています。
*リーマンショックの年

2012年:11月6日:民主党、バラク・オバマ氏再選
2004年の動きと似ており、上下を繰り返します。ただ、10月から「下落」を始め、11月大統領選後に暴落を見せています。
*アベノミクスが始まる年

2016年:11月6日:共和党、ドナルド・トランプ大統領誕生
4年前は、今年の動きに似ているように見えます。年始から上昇を開始し、7月まで上昇、その後ジリジリと値を下げて9月半ばに「下落」をしています。
*英国EU離脱の年

2020年:11月3日:共和党、トランプ氏か?、民主党、バイデン氏か?
現在執筆時点が9月1日です。この段階では、年始から上昇を見せています。そして史上最高値を更新して以降の8月、夏場は少し息切れが見られます。秋口はここからですので、高値を超えるかを見たいところですが、もう一つ気になるサインが出ています。
*コロナショックの年

8月の金相場の月足で転換足でもある「十字線」が発生

8月の金価格は、乱高下をしました。イケイケムードで見ているとあまり気づいていないかも知れませんが、むずかしい相場となっています。それを表すのが8月の月足です。陰線の十字線が発生しています。

十字線とは、迷いを表しており、買いと売りが拮抗しているときに出ます。レンジ相場で発生する傾向が多いですが、トレンド相場で発生すると一旦のトレンドの転換を意味することがあります。十字線の形によっても違いますが、今回の十字線は綺麗な形といえます。

結論:秋口にかけて調整が出る可能性が高い

過去の米大統領選と月足の形、そして史上最高値更新の勢いもそろそろ止まっている感じから見ると、確率的に見ると秋口に向けて一度、金価格は調整されてもおかしくない場面と見ています。8月につけている高値を超えるとさらに走る可能性もないとは言い切れませんが、過去の傾向から見ると11月までの調整、そこから本格的な金相場の第二波ではないでしょうか。

上がりすぎ、下がりすぎた市場は必ず調整されますし、行き過ぎは日柄を持っても調整されます。日柄というのは、ずっと上がり続けることなどあり得ないということで値動きが止まったかのように日々レンジ状態が続くということです。

ですので、今回でいえば秋口に落ちたからといって金価格の上昇が終わるのか?というと、そうではないと考えています。ドルと金の関係でいえば、金が下がるとドルが上がることが多く、大統領選で見るとドルが買われやすいということも一度金が売られる要因にもなるのではないかとの見方も出来ます。

過度な盛り上がり感も危険

テレビ等でも金について取り上げられることが増えており、知り合いで投資もしたことがない人からも金についての質問を受けるようになりました。このような状態が出始めると個人的に「危険なシグナル」と考えて注意しています。

多くの人の心理が買いに傾けば傾くほど、その買いは一度調整されることがマーケットではよくあるからです。マーケットは自身がポジションを持っているから、その方向に都合のいいように分析、解釈しがちですが、どのような状況であれ、あらゆる観点から、客観的に見る癖をつけていきたいですね。

*あくまでも過去データに基づいた分析です。

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Hatanaka
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。
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