コロナの中で、証券口座の開設が増えている
新型コロナウィルスで株価は大暴落。現在は落ちついてはいるものの非常にボラティリティの高い状態が株、為替では出ています。そんな状況下で気になるのが新規口座開設の増加。これは証券会社にとっては喜ばしいことでしょうが、個人的には気になるところ。
もちろん投資に慣れている人なら問題はないのですが、投資を深く理解していない、なんかこの状況って儲かるのでは?といった安易な発想での口座解説も少なくないのではないか?と考えています。理由はネット情報にあります。
リアルタイムで自身の取引履歴を惜しみなく公開しているアカウントがあったり、儲け方などをレクチャーしている動画が当たりと様々です。しかしその裏には、アフィリエイト誘導といってそのリンクから口座開設をすればいくらかマージンが入るシステムになっています。
・楽天証券:2月の口座開設10万越え(歴代業界最多数)
・SBI証券:2月26日、総合口座500万口座到達
もちろん投資は多く存在しますので一概に何がどうと判断するのはむずかしいです。今回はそんな中でテクニカル分析を知っておいた方がいいという内容について説明します。
ファンメンタルズ分析、テクニカル分析
マーケットを分析するのには主に2つの分析があります。
・ファンダメンタルズ
・テクニカル
ファンダメンタルズとは、世界情勢や経済指標、要人発言などを分析し方向性を見極めるものでざっくりといえば「ニュース」。現在でいえば新型コロナウィルスが世界的に収束に向かいつつあるという状況で株価が堅調な動きをするなどです。
ただこのファンダメンタルズ分析は奥が深く初心者の方は知った気になることが多いでしょう。世の中には無駄な情報が溢れ返っています。そんな中でマーケットが何にどう反応するのか?を瞬時に判断してトレードを行うことは非常に困難です。
一方で今回お勧めしたいのが、テクニカル分析。ご存知の方も多いと思いますが、売買のチャートです。買う人が多ければチャートは上昇していき売りが増えれば下落していく。これに徹することの方がまずは重要です。テクニカル分析については後述しますがまずはなぜ、ニュース要因が危険か?ということについて説明します。
バイオ関連の意図的な動きに見える
これはあくまでも推測ですが、現在新型コロナウィルスの特効薬が見つかっていません。そんな中、世界では我こそ先に!とワクチンの開発が進められています。早くても1年はかかるといわれている中でも最近は、「アビガン」「レムデシベル」などの名前を聞くようになりました。
その他もファラビビバビル、クロロニン、カモスタット・・ などが名を連ねていますが、もちろん新型コロナウィルスからの恐怖に怯えなくて済むように早く開発されて欲しいと願う一方でこのような情報がマーケットを押し上げ、そして売られる状況が続いています。
” 株価押し上げの意図的なニュース発信だったらどうでしょうか? ”
このような視点で考えてみて下さい。確実にポジティブ要因ですので株価は一時的に上昇する可能性が高いでしょう。しかしその後「まだ有効ではない」とのあっさりとした報道だけで下落。このようなレースに我々個人投資家は参加するべきではありません。情報戦は世界各地で起こっていますが、個人に届く頃にはその情報は古びていることが多いでしょう。
トランプ大統領も株や為替を意識した発言が見られる
有名なのがトランプ大統領の発言。「強いドルを希望する」などTwitterで投稿しただけでドルが買われる相場が形成される場合があります。しかしその後継続するかしないかはだれにも分かりません。
なによりもトランプ発言の真意がつかめないところにあります。少し前はドル安を誘導するような発言をしていた時期もありました。果たしてこれらのニュースを初心者の方がわざわざ情報を入れてトレードすることが可能でしょうか?時間が膨大にかかっていますし、フェイクも多数あります。
テクニカル分析も絶対はない
テクニカル分析で勝率99%などの宣伝を見たことはありませんか?あれは簡単に可能です。「損切りをしなければいい」話です。テクニカル分析といっても一言では書ききれないほどありますが、今回は簡単に説明します。そしてだれでも無料でテクニカル分析を行うことが可能です。
” 取引口座でチャートのチェックが可能 ”
お使いの取引所の口座にはチャートが搭載されています。もちろんあなたがどこの口座を開設しているのかは知るよしもないですが、過去いくつも口座開設している経験から絶対と言いきれるのが、” チャートが存在しないことはない “ です。
もし存在しないのであれば電話して聞いてみて下さい。それでないのであればネット上で載っているチャートを見るだけで十分です。そしてテクニカル分析にはあらゆるインジケーターがあります。
・移動平均線
・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・ストキャスティクス
・MACD
・RSI
・RCI
オシレーター系インジケーターと呼ばれるものもありますが、上記思いつくだけでこれだけあります。しかもこれらはほぼ取引所で無料で表示可能です。ただ複数入れすぎると頭がごちゃごちゃになりますので整理して使うことをお勧めします。
そしてこれらテクニカル分析でも頭にしっかりと入れておくべきことが「絶対勝てるインジケーターなど存在しない」です。これを忘れるとあるインジケーターで損失が出たので別のインジケーターを試すなど時間の無駄を繰り返すことになります。
これと決めたらとことん実行する
トレードはプラスもあればマイナスもあります。トータルでプラスになれば御の字。このような考えで行うべきです。投資でも同様ですが、全ての投資が成功するなどあり得ない話です。ただ人は損失を受け入れるのが非常に苦手な生き物です。
理由は「否定された感」これが出るからです。一喜一憂せずにテクニカル分析を徹底して行い、記録をつけて振り返ることで自身のクセが見えてきます。
専業トレーダーやプロといわれる人たちも同じようなテクニカル分析を用いてトレードをしています。意識されるポイント、チャートの向こうの人は何を考えているか?自分は何を感じているか?その辺を徹底することでマーケットの見え方が変わってきます。
ルールを固めること
テクニカル分析を行いトレードをする上で、ルールを固めるのが重要ですがポイントがあります。
・入り方(どこで買う、売る)
・利確、損切り
・資金管理
ただそれだけ?と思われるかもしれませんがここに ” 感情 ” が入ると一筋縄では行かないということを理解されるでしょう。損切りポイントまできたけど切れない、損が出るので切りたくないなどの感情が生まれます。そしてそんなときにニュースを探しにいきます。
そのニュースは「自分に都合の良い情報」ばかりを探すでしょう。他者のSNSであっても同じ方向のポジションを持っている人がいれば安心して便乗しいつの間にか自身が決めたルールを度外視してしまう・・
よくあることですがこれを続けると一向にトレードで資産は増えることはありません。
” シンプルに淡々と “
これが簡単なようでトレーダーをむずかしくさせてしまいます。ここに行きついたときには気づくはずです。「今までの苦労ってなんだったんだろう・・」と。ニュースが無駄な訳ではありませんし慣れてくれば併用できるようになるのは理想です。
ただはじめから取り入れると頭が混乱して情報過多なのに資産は増えない、などの状況に陥る可能性があります。是非ファなメンタルズ分析とテクニカル分析は分けてトレードをされてみて下さい。
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