為替

【 南半球通貨が安全 】オーストラリア(AUD)に注目

米国大統領選だけではない

投資をする上で意識しておきたいポイントとして、一気に世界が注目を集めている内容プラスアルファで、他に何が起こっているか?は常に把握しておくことが大事です。前回は通貨のみで逃避先を考える記事をご説明しましたが、通貨の相関関係を把握しておくことは非常に大切です。

通貨の相関関係とは短期的にドルが強い、円が弱い=じゃあドル円は買い目線、など日々意識することで身につきます。そして大衆が今回の米国大統領選に意識が傾いているときには常に次の一手を考えておくことが重要です。今回は、現在の世界情勢から見た次の一手について解説します。

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新型コロナウイルスの観点から考える

日本での新型コロナウイルスの感染状況は、世界的に見ても非常に抑えられています。さまざまなランキングが発表されていますが、どれがどう信頼できるかは不明ですが、パッと考えて見て下さい。

報道のみで厳しいと感じる国、そうではない国をエリアごとで考えて見ると、米国や欧州は現在も厳しい状況が続く反面、南半球は比較的落ち着いています。中でもオーストラリア、ニュージーランドあたりに注目しています。理由は、通貨があるからです。

・オーストラリア=AUD
・ニュージーランド=NZD

どちらかといえば、馴染みがあるのがAUDで、あまりご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんが、今後投資をされるのであれば覚えておいて損はない通貨です。そんなオーストラリアやニュージーランドですが、新型コロナウイルスは抑え込まれており、新規感染者数も11月2日のオーストラリア政府の発表によると、5ヶ月ぶりに市中感染が報告されなかったとされています。感染者数がゼロということです。

欧米に比べてどうでしょうか。欧米は現在でも新規感染者数は増え続け、欧州諸国では、ロックダウンの対応が出ています。この新型コロナウイルスの観点から考えられるのが、経済の復活の兆しが大いに見込めるということです。コロナの影響あり、なしで経済的大打撃は大きく変わりますし、欧米では見通しが立たないのが現状です。

新型コロナウイルスでいえば、実はオーストラリアなどの南半球は、これから春になり夏に向かいます。日本が夏だったときにオーストラリアでは感染拡大、重症化が見られましたので冬になる日本は、注意が必要です。

ドル売り、FRBは変わらない

さて、買う通貨はオーストラリアドルと決まったところで、ではそれと合わせて売る通貨です。売る側の通貨が弱ければ弱いほどオージー(オーストラリアドル)が伸びます。前回の記事でも紹介したように、欧州通貨との兼ね合いが面白いのでは?と説明しましたが、その後オージー買い、ポンド・ユーロ売りでワークしました。

画像は、ポンドオージーとユーロオージーです。

ここからは、米ドルに注目したいところです。今後、ドル安は進むと見ていますし、これは大統領が変わろうが米国の中央銀行は変わりがないので、政策はある程度急変はしないと考えられるからです。

本項執筆時点でちょうど、強いバリアとなっていた104円を割れてきました。2017年トランプ政権誕生後、ドルと円の関係に動きがありませんでしたが、ドル安加速は頭に入れています。そしてオージー買いを組み合わせることで、大きなボラティリティに期待したいところです。

RBA、政策金利引き下げと政治

オーストラリアの中央銀行、RBAが4日、0.25% → 0.1% の引き下げを行ってきました。この理由としては、上がりすぎスピードを抑えたいので金利を下げていると考えられます。オージー自体3月後半から、3ヶ月で30%の上昇を見せています。

政治としては、新型コロナウイルスも抑えられていること、対中関係にたいしての強固な姿勢で中国からの制裁がありますが、これはオーストラリアにとっては特に痛手にならない内容となっています。政府が中国に強固な姿勢を見せる裏側には、国民の対中関係に応えるという考えも見え隠れしています。

総合的に判断する

これは、あくまでも一例ですが総合的にその国の状況を見て通貨の強弱を見極めることは非常に大切な内容と考えられます。自分自身もトレードを始めた頃は、通貨の相関関係が大切といろいろなサイトを見て知ってはいましたが、あまり意識はしていませんでした。

ただ慣れることで、身に付く内容ですので常日頃から世界の動向をチェックし、そこに通貨はどう反応していくだろうか?をイメージしつつ、チャートと照らし合わせて答え合わせをすることは大切です。その際は、チャートは日足など比較的長期足で練習していくのがおすすめです。

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。