暗号通貨

【暗号通貨の噂】Coinbaseに上場すると値上りするって本当?

暗号通貨投資家の中では、Coinbaseに新規上場する銘柄は人気化し、その後価格が上昇するという最もそうな噂が多数流れています。しかし実態を検証してみると、世間の噂とはかなり違った状況が理解できました。

実は多くのトークンが下落している!

昨年8月以降にCoinbaseに上場した28銘柄の中で、8月半ば時点での価格が上場前よりも高値更新する銘柄はたった5銘柄しかありません。

反対に28銘柄の中で、上場前よりも安値更新をするトークンは6銘柄あり、高値更新銘柄よりも多いことがわかりました。

暗号通貨市場の成長率とCoinbaseに上場した個々のトークンの値上りを比較してみると面白い結果が見えてきました。

暗号通貨市場の成長率と比較してみると?

2020年8月の暗号通貨時価総額は3,726億ドル程度であり、2021年8月半ばの暗号通貨時価総額は1兆8,383億ドルと、1年の間に暗号通貨市場は約5倍まで成長したことがわかります。
Coinbaseに上場したトークンの平均成長率は現在まで平均で152.7%となり、同じ期間での暗号通貨市場の成長率は156.3%となっています。

暗号通貨市場より高い成長率のトークンは7種類しかなく、暗号通貨市場より低い成長率のトークンは19種類もあり、市場よりも上昇したトークンの割合はたった33%でしかありません。

新規上場したトークンを比較してみると?

昨年8月以降にCoinbaseに上場した28銘柄の中で、飛び抜けて上昇したACHを外した27銘柄で検証してみてわかったことを並べてみます。

上場1ヶ月前から現在までの平均上昇率は225.9% となり、その中で上昇したトークンの割合は65.4%となっています。

上場1週間前から現在までの平均上昇率は190.2%となり、その中で上昇したトークンの割合は69.6%となっています。

上場前日から現在までの平均上昇率は150.8% となり、その中で上昇したトークンの割合は54.2%となっています。

上場日から現在までの平均上昇率は128.9%となり、その中で上昇したトークンの割合は44%と過半数を割れていることがわかります。
上場日から、それ以降の高値までの平均上昇率は172.2%となり、その中で上昇したトークンの割合は66.7%となっています。

上場1ヶ月前から比較すると225.9%と、一見高い上昇率を示しているように見えますが、実は同じ期間での暗号通貨市場上の昇率よりも小さいことがわかりました。

上場の1ヶ月前に情報を仮に入手できたとすれば2.25倍まで価格上昇しているように見えますが、27銘柄の中で上昇している割合は2/3に過ぎず、1/3の割合でマイナスが発生することになり、投資効率は高くはないことがわかりました。

COINBASEの上場日にそのトークンを市場で買ったとすれば、現在までで最大で29%程度の利益を得られる計算になりますが、半分以上の銘柄は上場時よりも下落しており、同様の期間中の暗号通貨市場の成長と比べて低く、投資効率は非常に低いと言えます。

暗号通貨市場の成長率よりも、同じ期間でのCoinbaseに上場した個々のトークンの成長率は低く、市場よりも成長率が高いトークンは1/3にしかならず、2/3は市場よりも低い成長となっており、Coinbaseでの取扱を基準とした投資手法としてはナンセンスと言えます。

さらに絞り込んで比較すると?

次はもっと絞り込み、2021年1月以降の22銘柄の中で、飛び抜けて上昇したACHを外した21銘柄で検証してみました。

上場1ヶ月前から現在までの平均上昇率は168.9% となり、その中で上昇したトークンの割合は58.5%となっています。

上場1週間前から現在までの平均上昇率は142.1%となり、その中で上昇したトークンの割合は68.4%となっています。

上場前日から現在までの平均上昇率は95% となり、その中で上昇したトークンの割合は45%しかありません。

上場日から現在までの平均上昇率は91.2%%となり、その中で上昇したトークンの割合はたった31.8%しかありません。

上場日から、それ以降の高値までの平均上昇率は115.3%となり、その中で上昇したトークンの割合は54.5%%となっています。

2021年以降に上場した銘柄に絞ると、更に厳しい数字が並んでおり、暗号通貨市場が上昇しているにもかかわらず、平均するとCoinbase取扱銘柄の上昇価格は市場よりも下回っており、更には上昇したトークンの割合は31%に過ぎません。

Coinbaseに上場すれば、そのトークンの価格が上昇するというのは完全な幻であり、合理性のない投資方法というのが結論として言えるわけです。

暗号通貨市場が成長しているにもかかわらず、Coinbaseに上場したトークンは価値を下落させているものが多く、市場成長の1/5にもみたないトークンもあり、Coinbaseが投資家にとって正しい判断で新規取扱銘柄を選んでいるとは言い難いのです。

総括

Coinbaseに上場するトークンは、アメリカのナスダックに上場する企業として、厳しい内部審査は行なっていると思われますが、内部の厳しい審査を通ることと、個々のトークンの価値の上昇には相関関係は一切ないと言えます。

かえって今回の数字を見る限り、平均的に厳しい数字が並んでおり、Coinbaseへの上場を投資基準にするのは完全に間違っているというのが結論となりました。

ABOUT ME
チャーリーTAKA
日本を代表する投資家兼実業家でもあり、グローバル・チーフ・ストラテジストとして活躍中。