テスラ社ビットコイン購入報道で最高値
米国電気自動車テスラが、暗号資産(仮想通貨)のビットコインを15億ドル(約1,600億円)分購入したことが報じられました。さらには、テスラ製品の購入でビットコインの支払いを受け付けることも発表。これを受けてビットコインは急騰。1BTC=415万円台でしたが、20分ほどで約460万円まで急騰しました。
これはポジティブな内容でもありますが、テスラCEOはここ最近色々なことをTwitterで匂わせていました。日本ではまだビットコイン、暗号資産投資についてどちらかといえば、一部のみの過熱感しか出ていませんが、テスラの参入でどう動いていくか、解説します。
米上場企業のビットコイン参入が続く
昨年夏に、マイクロストラテジーがビットコインの参入を発表したことが話題となりました。今回は、テスラ。テスラ取締役会は、今年1月に投資方針を変更。デジタル資産を始め、金地金、ゴールドETFなど代替準備資産に投資する可能性を示唆しています。
これらは、ただイーロンマスクがビットコインを支持しているだけには留まらず、企業の戦略として今後、参入が続くことでビットコインは押し上げられる可能性が高まっています。
イーロンマスクの仮想通貨にたいしての動きは何度かあった
ここ数週間で、イーロンマスクは仮想通貨に対しての発信をしています。これは、ある意味テスラの予告とも捉えることができます。
・1月29日:自身のTwitterのプロフィール欄に#bitcoin
⇒ イーロンマスクのTwitterは、フォロワー数4,600万人も超えています。そのプロフィール欄がただ一言「#bitcoin 」となりました。この瞬間にビットコインは15分で15%の急騰となりました。長続きはせずその後値は戻したのですが、インパクトのある内容でした。
・2月1日:音声版SNS、クラブハウスにて発言
⇒ 日本でも話題の音声版SNSのクラブハウスに参加、そこで「ビットコインはいいものだ」との発言をし、その際もビットコインは上昇をしています。
・2月8日:テスラ15億ビットコイン購入報道
⇒ そして、テスラ社がビットコインを購入していたことがわかった。これらを見るとすでにイーロンマスクは1月29日の段階からビットコインに対しての考えを示していたとも考えることができます。
ドージコインについてなんども言及
イーロンマスクが何度も言及しているのが、ドージコイン。過去最高値を更新し、時価総額ランキングも9位(2月9日時点)となっています。
ur welcome pic.twitter.com/e2KF57KLxb
— Elon Musk (@elonmusk) February 4, 2021
*coinmarketcapより
若者からの人気、現金給付でさらなる上昇も
イーロンマスクは、日本ではそれほど知られていないかもしれませんが、スティーブジョブスに匹敵するとも言われる起業家で、これまでも数多くのイノベーションを生み出してきています。過激な発言でも知られていますが、失敗を繰り返しながら成長し続けています。
世界長者番付では、1月上旬にアマゾンのジェフベゾスを抜き1位にもなり、話題になりました。その後、テスラ株の急落で2位となっていますが、年齢的にも確実に次世代をリードしていく企業、人物であることには違いありません。
そして、米国ではロビンフッドの利用やレディットの活用で投資が過熱していますが、経済政策がさらに追加で1,400ドル給付、さらには子供世帯に対しての追加政策も出ています。そうなると、新たな投資家や追加資金がマーケットに参入し、株価やビットコインは底堅い展開になると考えられます。
各国の仮想通貨への見方
ただ、過熱がすぎると叩かれるのが、ビットコインや仮想通貨です。世界各国からすれば、仮想通貨は金融政策ではありません。ナイジェリアなど、規制が入っている国もあります。
中国では一部禁止といった内容ですが、あまりにも過熱すると規制が入る可能性、規制は価格の暴落を招くことを考慮しながら、そしてイーロンマスク1人が動かせてしまうマーケットであるということも十分理解し、投資として行うのであれば、冷静に判断する必要があります。
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