暗号通貨

【 ビットコインドミナンス 】ドミナンスとは?コインマーケットキャップでの見方

ドミナンスとは割合、占有率のこと

仮想通貨(暗号資産)を取引されている際、ドミナンスという言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。特に、ビットコインドミナンスという言葉をよく聞くのではないかと考えられます。

今回は、ドミナンスやビットコインドミナンスの意味、そしてコインマーケットキャップでもビットコインドミナンスは簡単に確認することが可能ですので、見方について解説します。

ドミナンス=「割合」や「占有率」「シェア」

ドミナンスは英語で「Dominance」と表記し、直訳すると「割合」や「占有率」「シェア」という意味になります。仮想通貨市場での時価総額の全体を100%とし、それに対しての各銘柄のドミナンスを%で表します。

ビットコインの時価総額が圧倒的に多いですので、ビットコインドミナンスを主にチェックしつつ他のアルトコインとの比較をするといった使い方をします。


仮想通貨市場全体の時価総額100兆円
ビットコインの時価総額が50兆円だった場合
ビットコインのドミナンスは50%

コインマーケットキャップでのドミナンスの見方

コインマーケットキャップを活用されている方は多いと思いますが、ドミナンスのチェックは日々行うことが出来ますので、見方を説明します。

1、コインマーケットキャップのトップページ
https://coinmarketcap.com/
Dominance(画像赤枠)をクリック

2、Global Cryptocurrency Chartsが表示されます
下にスクロールするとドミナンスがあります。

日々更新されます。マウスをドミナンス画面に持っていくことで「見たい日」のビットコインドミナンス他、アルトコインのドミナンスが確認可能です。

表示されるドミナンスは時価総額上位10位
ビットコインドミナンス以外のアルトコインの各ドミナンスは、現在の時価総額ランキング10位が表示されます。

現在の順位
Bitcoin
Ethereum
Binance Coin
Dogecoin
XRP
Tether
Cardano
Polkadot
Bitcoin Cash
Litecoin

ですので、それを元にドミナンスが表示されています、ここに入っていないアルトコインは、「Others」として表記されます。

仮想通貨市場にあるコインはコインマーケットキャップに載っているコインが、2021年5月6日時点で9,607と表示されていますが、いかにビットコインの支配が仮想通貨市場を占めているかというのが理解できます。

コイン数はトップページから確認可能です。

2018年以来の50%割れ・ビットコインドミナンス低下中

ビットコインドミナンスは、トレーディングビューでチャートとして確認することも可能ですが、そのビットコインドミナンスが2018年以来となる50%の水準を割り込んできています。


トレーディングビュー:ビットコインドミナンス週足

これは、何を意味するのか?

仮想通貨市場全体におけるビットコインの支配率が減少している

ということです。ではビットコイン価格は下落するのかというと、一概にそうとはいえませんが、全体の時価総額に対して、ビットコインから他のコインに流れていることが理解できます。

アルトターンとは

ビットコインから他のコインに移ることをアルトターンともいわれますが、まさに現在そのアルトターンが起こっているということが、ドミナンスから確認できます。アルトコインが一気に盛り上がったのが、2017年仮想通貨バブルといわれた年ですが、この時のドミナンスの状況をコインマーケットキャップのドミナンス、ビットコインドミナンスチャート、ビットコイン円のチャートでチェックして見ましょう。

2018年1月8日がビットコインドミナンスが過去一番低下した日となっており、32.81%まで低下しています。イーサリアムが18.78%ですので、かなり近づいていたことが理解できます。又他のアルトコインの比率も当然ですが、高まっています。

チャートで見ると当然ですが、ビットコインドミナンスは低下

その時のビットコイン円が興味深いのが、ほぼ高値です。ここから悲劇の急落が起こっています。暗黒時代突入前のサインだったのでしょうか。

アルトコインバブルに踊らされない

どうしてもビットコイン以外のコインが上昇すると気になりますが、ビットコインとイーサリアムの二択でいいと考えられます。理由は2017年12月時点で時価総額トップ20に入っていたコインのうち、ビットコインの上昇率を上回ったのはイーサリアムのみだからです。

ビットコイン上昇率:313%
イーサリアム上昇率:315%

目先上昇しているように見えるかも知れませんが、現在が仮想通貨バブルと想定しても、その他の18コイン中、上昇したのは7コインのみ。残り11コインは2017年12月からは下落しています。

日本人に人気のあるリップル(XRP)ですが、目先は上昇していても、-30.9%です。ここからさらにアルトコインが急騰するのか、もしくはビットコイン、イーサリアムが上昇するのか、このようなことを考えるとリスク面を理解してのアルトコイン投資はありとしても長期目線でいえば、ビットコイン、イーサリアムがまだまだ強いということではないでしょうか。

アルトコインへのターン、盛り上がりでバブルが弾けた2017年との連動性も意識したいところです。

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。
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