週間市場動向

世界の金融市場はこのあとどうなる?

先週土曜日はZOOMセミナー&説明会を開催しましたが、録画視聴希望者を含め、合計で500名程度の方が参加されました。

今回は今年後半の日本、世界の金融市場全般の動きについて詳細説明をしており、投資家誰もにとっても非常に重要な内容ですので、重要ポイントを説明させていただきます。

為替:日本円は今後どうなる?

先週末のドル円は140.7円まで円高が進んでいます。

7月の161円台から20円以上円高が進みました。

しかし、アジア通貨に対しては7月から8月上旬にかけて急速に円高は進みましたが、そこから再度反転し、円安方向に進んでいます。

基本的には中長期的な視点からは円安の流れは変わらない

日本の財政は実質破綻状態に近く、際限のない国債発行の過半数を日銀が保有する状況です。

日銀は先月より少しずつ国債買い入れ減額を行っていますが、この先必ずどこかで支障をきたすと考えられます。

この問題が表面化すると日本株は大きく株は売られ、そして再度の円安に向かうと考えています。

少子高齢化の中で日本の社会保障がこのままでは持たないことも明らかです。

高齢者の医療費3割負担だけにとどまらず、更に医療費負担は全世帯的に増すことが予想できます。

年金がなくなるということはありませんが、インフレにより実質的には受取額は継続的に減少すると考えるべきです。

年金以外の安定的なインカムゲインを得る仕組みを持つことが重要です。

日本株はどうなる?

日経平均は先週の金曜日は250円程度の下落となりましたが、円高が更に進むことになれば輸出企業を中心に売られる展開が予想できます。

日本株はアメリカ株を2倍レバレッジしたような動きをしており、アメリカ株が下落基調になればこちらも日本株の重しになります。

そして、日銀の国債買い入れ減で日本の国債金利が急騰する場面があれば、日本株はショック安となるでしょう。

ただし、日銀の国債買い入れ減が思うように進まなければ、日銀の過剰流動性バブルは続くことになり日本株は上昇することになります。

今のところこの可能性が一番高いと予想します。ただし、ボラティリティの高さには引き続き注意すべきです。

世界の金融市場の最大の波乱要因は日銀の利上げ

7月終わりの日銀会合で日銀は0.15%から0.25%まで0.1%だけの利上げを行いました。

世界では通常最低でも1回の利上げは0.25%刻みで行っており、本当に少々額の利上げを行っただけで日本株は暴落しました。

7月24日は42,280円だった日経平均は8月5日に31,421円まで11,000円近く暴落しています。

エコノミスト53人を対象に実施した調査によると、日銀が現在0.25%程度としている政策金利を引き上げる時期に関して、53%が12月を予想しています。次いで来年1月が19%、10月が15%となっています。

次回は0.25%を0.5%まで0.25%引き上げることになると考えられますが、たった0.1%の利上げで11,000円日経平均が下がったことを考えると、再度大きな下落が来ることを想定しておくのが正解です。

レバレッジ取引全体に影響が出るため、為替も大きく動くでしょう。

そのタイミングでは暗号通貨市場も大きく下落する可能性が高くなります。

アメリカ株

アメリカの株式市場は9月は1年を通じて最も弱く、大統領選の年の10月も通常弱くなります。

アメリカ国民の多くは既に預貯金を大きく減らしているため、今後は確実に消費は落ちます。

上記は過去5年間の貯蓄率の推移ですが、コロナ禍のばら撒きで高まった貯蓄率が急速に減っていることが見てとれます。

アメリカ経済はソフトランディングに向かう

ただし、今のところはアメリカ経済はソフトランディングに向かうというのが引き続き基本ラインと考えています。

アメリカ株はコロナ禍後から大きく上昇しており、これによって大半のアメリカ人は大きな資産増加の恩恵を受けています。これにより、このあとも強気ムードが基本となります。

ただし、アメリカの上場企業全体で見ると、企業業績は悪化傾向にありますので、この辺りも引き続き要注意です。

小売業、サービス業の業績は更に悪化すると考えておくべきでしょう。

AI関連株は今後どうなるか?

エヌビディアなどのAI上流企業は数年単位で底堅く推移すると考えられます。

しかし、ソフトウェアなどのAI下流企業は、業績にAIが反映しているかどうかが重要な見極めポイントです。

各社のこの点を決算ごとにしっかりと確認する必要があります。

エヌビディア株は利確後に再度購入で15%以上の上昇

個人的にはエヌビディア株は先月までの段階で全て一度利確をしましたが、今月上旬に大きく下げた場面があり、102ドルほどで買い戻しています。

現在は119ドル台ですので、買った価格から15%以上上昇しています。

時価総額ランキング3位に入るエヌビディア株がこれだけ大きな値動きをしています。市場環境が非常にボラティリティが高い状況にあることを理解しましょう。

今年の前半まではエヌビディアは超優良AI株としてみていましたが、現在は優良AI株という立ち位置にあると考えています。

BTCは上昇するのか?

先週、BTCは52,000ドル台まで下落する場面がありましたが、日曜日午前の段階では60,200ドル台まで回復しています。

年末に向けてBTCは上昇すると考えられます。

・BTCの価格はどこまで上昇するのか?
・さらには利確するタイミングはいつになるのか?
・他のアルトコインの価格はどうなるのか?

この辺りについては動画の中で詳細説明しています。

さらには今後10年という単位で成長し、分散投資を振り分けるべき市場についても説明しています。

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