経済ビジネス

今週の暗号通貨市場動向

BTCの価格は先週から引き続き底値が硬い展開が続いています。

こちらは過去3ヶ月のBTCチャートになりますが、6月19日が大底で、確実に底値を切り上げてきているように考えられます。

今週のリスク要因

先週発表された米雇用統計は非常に強い数字でした。7月の非農業部門雇用者数は前月比52万8000人増で、伸びは市場予想を全て上回りました。

失業率は3.5%に低下し、約50年ぶり低水準となっています。そして賃金の伸びは加速しました。9月のFOMCでの0.75%の利上げを正当化させるような強い数字となりましたが、市場に与える影響はごく小さなものでした。

8月10日(日本時間21時30分) 米CPI発表

先月のCPIは9.1%と、予想を大幅に超える伸びを見せインフレが加速しました。現在の予想数値は8.7%ですが、何度か伝えている通り、先月がインフレの一番の天井であり、エネルギー価格の下落など考えても、今月は予想数値を下回ることも十分あるでしょう。

インフレ圧力の減少から、FRBのタカ派姿勢の減少、利上げ圧力の低下と連想させ、発表される数字が低ければ、NASDAQを中心とした米株は上昇し、暗号通貨市場の上昇にも後押しになる可能性が高いです。

その他のリスク要因を見てみると?

・ペロシ下院議長の台湾訪問、米中緊張にも無反応
・中国経済減速にも無反応

株式市場、暗号通貨市場とも、リスク要因へのマイナス反応が下がっており、市場の底はかなり硬くなっているように思います。

やはり世界的な金余り状況は続き、行き場のない資金が市場に戻ってきているのだと感じ取れます。

暗号通貨関連の資金調達は既に昨年超え

暗号通貨関連の資金調達額は今年に入り303億ドルで既に昨年1年を上回っています。集中型金融(CeFi)、DeFi、NFT関連が中心でやはりWeb3.0の注目分野の資金調達が大きいです。 ( CefiはWeb3.0ではありませんが )

好調な資金調達により、業界全体の財務体質は強化され、それは市場全体の安定にもつながることになるわけです。この辺りが2018年の暗号通貨バブル崩壊時との違いとも言えます。そして世界的に金余りが続いていると感じる実感もこの辺りにあります。

暗号通貨市場の中長期的な上昇は?

ZOOMセミナーの中でもETHのユニークアドレス数が2億人を超えたことを話ししました。
そして、インターネットの普及率と照らし合わせた場合の市場成長性についても話をしました。

下記はインターネットの利用者数の推移と同様にイーサ利用者数が増えた場合の成長率を暗号通貨市場の時価総額に当てはめてみたものです。

このように成長するということを確証しているという話ではありませんが、ひとつの参考にはなると思います。

2045年の暗号通貨時価総額が、現在の1.1兆ドルから29兆ドルになっているのは十分にイメージがつきます。というよりも最早い段階でその程度は達成していると個人的には考えています。

ただし、一直線に上昇するのではなく、定期的な暴騰、暴落を繰り返しつつ、その時々のテーマが入れ替わり成長が続くというイメージです。そして注意すべきは、その時々のテーマに沿う形での詐欺案件が多数出てくることです。そういうものは一切触らないことが大切になりますね。

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