今年も残すところあと2日です。本当にあっという間の1年でした。
BTCは12月に過去最高値を大きく更新し、日経平均も4万円台を回復。米国株も過去最高値圏にありますが、来年は少し慎重に行動する必要がありそうです。
アルゼンチンのハイパーインフレを抑えたミレイ大統領
アルゼンチンのミレイ大統領は、今からちょうど1年前の2023年12月に大統領に就任しました。
アルゼンチンが200%を超えるハイパーインフレに襲われている中で当選し、いまはインフレ率をなんと1年で2.7%にまで押し下げました。
これは物凄い成果ですし、日本にも参考になる点がたくさんあります。
ミレイ氏はこの成果をどのように成し遂げたかというと、政府支出を極限まで押し下げたのです。ミレイ氏が当選して最初にやったのは閣僚の数を半分にすることでした。
更にはミレイ大統領は最近、税金の9割を廃止し、最高でも6種類の税金だけを残すことを表明しました。これは税額の話ではなく、税金の種類の話です。
税制を簡素化することで煩雑な事務手続きを撤廃し、政府の支出を極限まで減らそうというわけです。
結局、アルゼンチンが緊縮財政に耐えられたのは、ハイパーインフレとどちらが良いかという現実を国民が突きつけられたからです。
日本も新たな成長を本当に向かおうとするのであれば、同じことを行うべきです。
人口が急速に減っている中で、国会議員も地方議員も半数に減らすべきですし、参議院議会などもう必要ありません。
税金や社会保障費をあげた上でお金をばら撒くというのは手間暇を考えても無駄でしかありません。そのような無駄をなぜこれだけ繰り返しているかと言えば答えは簡単です。
ここに居座るのは既得権益者ですから、自分の時代だけはなんとか守ろうとしがみついているわけです。
石破新体制になっても全く変わらないのは見ての通りです。新年度予算を見ても、過去最大まで膨れ上がっています。
国債発行額は減るといっても巨額であることは変わりません。
結局のところ全く何も変わっていないし変わろうともしていない
やはり一度日本は落ちるところまで落ちなければ全く変わらないと考えられますので、ハイパーインフレに向かったアルゼンチンの通貨、不動産、株式市場がどのように推移をしたかをよく検証すれば、日本円、日本国債、日本株が中長期でどのような動きをしていくのかもある程度予測できるのではないかと思っています。
基本的にはインフレ率はさらに高くなり、円の価値は継続的に下落し、格付け機関の日本国債の引下げにより、日本国債が暴落し、円も暴落した後に新たな成長が始まるのだと思います。
しかしその時に人口が大きく減っている中で、本当に成長ができるか?というとこれも正直疑問ではありますが。
日本の10年国債の金利が上昇中
日本の10年債金利が1.114%まで上昇しています。
アメリカ国債が3度の利下げにも関わらず、金利が1%程度上昇していることも影響していますが、週明け以降注意した方が良いでしょう。
金利がさらに上昇が続くようであれば、株式市場の急落もあり得ます。
円の更なる下落に要注意!!
先週末のドル円は157.8円まで円安が進んでおり、節目の160円が近づいています。
当局の関係者、閣僚からも円安に対して口先での牽制発言はあるでしょうが、これが効かなくなってきているのは明確です。
日本が年末年始の休みに入っている最中に円売りが仕掛けられれば、あっという間に節目を超えてくるのではないかと想定しています。
アルゼンチンのインフレ率の年毎の推移を見て貰えばわかるのですが、低く落ち着いている年代もあるのです。しかしある時点でインフレは加速して収まらなくなります。
そして、このタイミングではアルゼンチンペソの価値は暴落するのです。
日本円も既にこの兆しが数年前から明確になっています。
タイバーツに対しては円は安値を更新
円に対してタイバーツがどんどん高くなっており、過去最高値を更新し続けています。
ドル円はまだ直近の安値の162円手前まで届いていませんが、タイバーツに対しては円は安値を更新しているのです。
自分自身、今回タイに再度引っ越ししてきてから3年が経ちますが、その時にまとめて円をバーツに変えたのですが、3年で既に40%以上バーツが高くなっています。たった3年で40%以上円の価値が下落しているのです。
仮にこの金額が5億円とすれば、2億円為替での含み益が出ていることになります。為替差益分だけを円に変えれば、これだけで都心の高級タワマンが余裕で買える金額となります。
日本円の価値が短期間でこれだけ下がっているということであり、更に価値が下落する円資産を外貨に変える必要性を改めて理解して欲しいと思います。
暗号通貨やFX・株式で積極的に投資を行わなくても、価値の減るものから守る行動をしただけでも、実は大きな資産形成にもつながりますし、そこから先の資産分散にもつながるのです。
日本人のパスポート保有率が17%まで低下
日本人の6人に1人しかパスポートを持っていないということです。
海外への関心が低くなると、円以外の通貨への関心も薄れます。
そしてじわじわと生活が苦しくなっている現実がありながら、” 井の中の蛙 ” で、現在進行形で起こっていることが理解できなくなるのです。
新年を迎える中で、改めて現在起こっている現実への理解を深めていきましょう。
AI TRUSTでは、来年はアルゼンチンがハイパーインフレに陥る経緯を研究し、株式市場、為替市場、不動産市場で起こったこと、価格推移を深く調査した上で、このあと日本で起こるであろうことを予測し、大きなチャンスに変えていこうと思います。
” ピンチの中にチャンスあり!! ”
なのですから。
来年も引き続きよろしくお願いします!!
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