トランプ新政権の顔ぶれがだいぶ見えてきましたが、対中強硬派、タカ派、自国中心主義のメンバーが揃っています。
高い関税による世界の分断により、インフレ圧力が高まりそうです。
石破総理はトランプ氏の大統領当選後、電話で5分ほど話をしたそうですが、残念ながら、ほとんど相手にされていないように感じます。
自民総裁選での自分の主張を簡単に全てひっくり返した石破首相ですから、トランプ大統領発足後、日本はいいように振り回されてしまうのでは?とかなり不安を感じます。
BTC過去最高値更新
先週のメルマガを書いた時点では、BTCの価格は76,800ドル台でした。
そして、日曜日の午前の時点では90,600ドル台と、1週間で14,000ドル近く上昇しています。
過去1週間の高値は93,000台をつけ、過去最高値を更新しました。
BTCを保有される皆様。今回購入された皆様。おめでとうございます!!
個々のアルトコインも大きく上昇しています。
この上昇を活かす形で9月以降のトレードは現在30連勝中!!
12月に大きな下落リスクイベントが控えていますが、それまではうまく今の市場成長をトレードに活かしていきたいところですね。
注目のエヌビディア決算
現在のアメリカ株の上昇、そしてAI株ブームを牽引してきたのがエヌビディアです。
マーケットトレンドリサーチの中では昨年1月の段階で、まだ株価が現在の1/9程度の段階でエヌビディアがAI関連株の大本命となることを伝えてきました。
エヌビディアは日本時間21日午前6時20分に決算を発表します。
40分後の午後5時から決算会見を開きます。ブルームバーグがまとめた8-10月期決算に関する事前予想では、総収入が前年同期比82.6%増の330.81億ドルになる見通しです。
調整ベースの1株当たり利益(EPS)は84.1%増の0.74ドルとなる見込みです。
エヌビディアは過去18回の四半期決算のうち、総収入と1株当たり利益でそれぞれ1回ずつ市場予想を超えられませんでした。
今回の決算では業績見通しも注目されますが、次世代高性能半導体であるブラックウェルの出荷状況が順調にいくのか? この点が最も注目されることになるでしょう。
世界の株式市場全体の先行きを見通す上で非常に重要な決算発表となりますので、注目していきましょう。
しかし、時価総額が既に世界NO.1となり、このあとの上昇幅には限界があります。
同じAI関連株の中でも新たな成長銘柄を見つけていくことが効果的な投資のポイントとなります。
お役人の甘すぎる予測 出生者数
これは厚生労働省が出している予想出生者数です。2040年の推計を74万人としています。
実際はどうかと言えば、2023年の出生者数は73万人程度でした。
既に2040年予測を下回っています。今年は2024年ですが、上半期の出生者数は前年同期比6.3%減の32万9998人でした。
1年を通じてもこのままだと66万人程度となります。昨年より7万人、10%以上の減少ですので減少速度があまりにも早過ぎます。
厚生労働省が予測したよりも17年も前倒しで予測を下回ったわけです。お役所が出す数字というのがどれだけ甘すぎるものかが理解できます。
そして、なぜこれだけ甘すぎる数字を出すかと言えば、税収、年金や健康保険など、必要な予算を前提にして都合の良い数字を組み立てているからです。
将来の予算がまともに組めないことはこれもみても明らかですし、将来受け取れる年金も今よりももっと条件が悪くなります。
国民民主党の裏付けのない103万円の壁の上限を引き上げることで7兆円以上の税収減となりますが、こんなばら撒きが実際に行われれば、日銀は国債買い入れ減額ではなく、追加国債発行により再度増額しなければなりません。
日本国債がいよいよ信任を失うタイミングが近づいていると思います。馬鹿な政治、既得権益者のおかげで、いよいよ日本はラストワンマイルといった感じです。
といっても日銀が破綻するでもなければ、日本の国家が破綻するわけでもなく、インフレが加速し、国民の金融資産の価値が大きく下がり、それに伴い国の借金の価値も下がるという構図です。
特に気をつけなければいけないのは年金
年金のもらえる額での実際の購入できるものも、インフレによって大きく数が減りますので、年金だけを当てにしていると、全くそれでは生活ができなくなることになります。
トランプ氏の関税案によるインフレ率上昇を見込み、FRBは金利を下げているにもかかわらず、アメリカの10年債金利は利下げ時点から反対に上昇しています。
そして、それに引っ張られる形で日本の国債金利も上昇してきており、現在1.066%です。
日本のインフレ率は大きく上昇することになる
ドル円も先週末は154円台でしたが、一時は156円台後半をつけました。
再度の160円台入りは当然だと思いますが、来年、再来年を見通すと、200円の円安も十分にあり得ると考えています。
そうなれば輸入物価が上昇しますので、日本のインフレ率は大きく上昇することになるでしょう。
それを抑えるためには日銀は利上げを行わなければなりませんが、利上げを行えば、保有国債の含み損は莫大に膨れ上がります。
そして、利上げを行うたびに、8月上旬に起こった日本株の暴落、上田ショックが起こることになります。
このあとの金融市場は、非常に高いボラティリティが、金融イベントごとに控えていると考えています。特に日本株、日本円、日本国債においては注意が必要になります。
その状況を理解しつつ、慎重かつ大胆に、自らの資産形成に活かしていかなければいけませんね。
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