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レコードの売上がCD売上を抜く珍現象

40年ぶりにレコードがCDを上回る

米国で今年上半期(1~6月期)に発売されたレコードの売り上げが、1980年代以降で初めてCDを上回ったことがわかりました。これは全米レコード協会(RIAA)が明らかにした数字です。RIAAによれば、今年上半期のレコードの売り上げは2億3210万ドル(約246億円)とCDの売り上げ1億2990万ドル(約137億円)を大きく上回りました。

レコードからCDにメディア媒体が変わり、そして媒体を介さず、インターネットからダウンロードするのが当たり前の時代。CDの時代にはレコードプレーヤーメーカーが生産を中止し、レコード針メーカーのナガオカが生産を中止したことも当時は大きな話題となりました。今日は音楽業界の最新動向について書いてみたいと思います。

レコードはなぜなくならなかったのか?

レコードはカセットテープやCDなどが登場する前は極々ありふれた音楽媒体でした。1990年前後から、カセットテープやCDが音楽を聴くのに最もよく使われるフォーマットとなりましたが、それでもレコードが絶滅することはありませんでした。そして2005年以降、レコードの売り上げは増え続けています。

RIAAによれば、今年上半期、レコードの売り上げは4%増加しました。それに対してCDの売り上げは48%の減少となっています。音楽視聴のための物理媒体による売り上げの減少を食い止めるにはレコード売上の伸びは足りず、物理媒体による売り上げは23%減の3億7600万ドルでした。

新型コロナウイルスの感染拡大で、コンサートが中止になったり、多くの店舗が閉鎖されたりして音楽業界全体にとっては打撃となっています。しかし物理媒体による売り上げが伸びなくても、ストリーミング市場は拡大し続けています。

有料のものや広告付きのものを含んだストリーミングの売り上げは前年比12%増の48億ドルでした。今年上半期の売り上げの85%以上がストリーミングによるものとなり、特に30歳以下の層は、レコードどころかCDを買ったことなど一度もないという人たちも当たり前になっています。

アナログレコードを買っている実際のお客さんはどんな人なのか?

イギリスで購入されるアナログレコードの約2/3に近い72%がレコードに熱すぎる情熱を注ぐハードコア音楽好きによって買われているそうです。

これがスーパーファンと言われるコアな層になります。スーパーファンは、年400ポンド以上をアナログレコードに費やす人で、日本円に換算すれば年間約5万8000円にもなり、これがじわじわ拡大しているのです。

アーティストのアナログ回帰

日本でも音楽のサブスク化が進む中、CDよりも以前に音楽の聴き方として存在していたアナログレコードが今、10代から20代の若者の間でトレンドになっています。

アーティスト自体の “ アナログ回帰 ” がひとつのトレンドになっていることで、若者にレコードが浸透しているのです。通学中などはストリーミングサービスであるSpotifyやAmazon使い、自宅ではアナログレコードで音楽を聴く。

針を落とす動作や瞬間が楽しく、五感をフルに使って音楽を聴いている感じがし、音楽を聞く行為自体をアナログだからこそ、楽しめるということもあるのかもしれませんね。新型コロナの影響で、コンサート、フェスに参加できないことが、自宅で行動を楽しむ音楽であるレコードに向かせているのかもしれません。

2018年の国内音楽市場は?

2018年の音楽ソフト(オーディオレコード+音楽ビデオ)総生産は、数量では前年比96%の1億9,463万枚/巻となるも、金額で は前年比104%の2,403億円と3年ぶりに前年を上回りました。

また音楽配信売上も前年比113%の645億円と5年連続で増加し、7 年ぶりに600億円を超えています。この結果、音楽ソフト生産金額と有料音楽配信売上金額の合計は前年比105%の3,048億円と なり、対前年比の増加、および3,000億円の突破は2015年以来3年ぶりとなりました。

Spotifyが人気

定額制音楽配信サービスの利用率は全体の15.5%で、利用者のうち、楽曲をSNSでシェアした経験がある人は37.1%であり、サービスの選択基準は47.6%が「配信楽曲の多さ」との回答をしています。

サービスごとにシェアする利用者の割合を見てみると、最も高かったのは「Spotify」(66.7%)、次いで「YouTube Music」(50.0%)、「LINE Music」(41.7%)、「Apple Music」(35.6%)、「Amazon Music」(24.6%)と続いています。

定額制音楽配信サービスは「配信楽曲の多さ」で選ぶ

定額制音楽配信サービス利用者に、一番利用頻度が高いサービスを挙げてもらったところ「Amazon Music」と回答した人が最も多く(34.1%)、次いで「Apple Music」(26.9%)、「LINE Music」(14.4%)、「Spotify」(9.0%)となりました。

一番利用頻度が高くなっている理由を複数回答で聞いたところ、「楽曲の多さ」を挙げた人が最も多く(47.6%)、次いで「楽曲の内容」(31.8%)、「コストパフォーマンス」(30.0%)となりました。Amazonが最も人気なのは、普段の生活でAmazonでの買い物を利用することで、Amazonのサービスを使い慣れていることもあるでしょう。

知らず知らずのうちに、巨大プラットフォーマーの戦略の手の上で転がされているとも言えますね。

ヘビーユーザー率が最も高いのは「AWA」

「利用頻度は、ほぼ毎日」と答えた利用者の割合が最も高かった定額制音楽配信サービスは「AWA」(64.0%)、次いで「Apple Music」(63.6%)、「YouTube Music」(53.1%)となりました。

また、「ほぼ毎日」「週に2、3回」と答えた人の合計でも、最も割合が高かったのは「AWA」(84.0%)、続いて「Apple Music」(83.3%)、「Spotify」(80.6%)であり、「AWA」がヘビーユーザーの割合が最も高いサービスとなりました。音楽というのは他の作業をしながら、流し聞きができますので、普段の生活そのものに浸透しているということでしょう。

ところで日本には昔は有料の有線放送という音楽チャンネルがありましたが、今でも店舗で使っているところは多いのでしょうか?

音楽産業そのものに個人が参入するには簡単ではありませんし、YouTuberとして音楽配信をするにも、あまりの情報量の多さに、新規で人気化するにはハードルも年々高まっています。

株式投資先として対象企業を考えた場合、所有するコンテンツ自体を今まで考えられなかったようなアイデアで活かすことに可能性はあっても、すぐに他社に真似されるのが今の時代でもあります。地方の家やリサイクル店では、まだまだ多くのレコードが埋れていますので、そこでお宝を発見することが、個人のお小遣い稼ぎには一番近いのかもしれませんね。


過剰流動性相場、アフターコロナバブルへの戦略は?

世界中の株式市場は、過剰流動性資金によって、企業業績とはかけ離れた形で上昇が続いています。しかしこれは何処かのタイミングで必ずショック安が来ます。

基軸通貨のドルに円から分散させること。そして長期的な視点から成長株をドルコスト平均法で分散投資を行うこと。これが今最も正しい投資戦略となります。

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