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【 コロナ渦 】スマートシティ構想が描く未来

コロナ下でも急速に進むスマートシティ構想

スマートシティという言葉をご存知でしょうか。近年スマートシティ(Smart City)は、日本のみならず世界中の都市で、実現に向けて動き出しています。

スマートシティとは、一言で説明すると、インターネットであらゆることが繋がり、自動化されている「近未来都市」といった感じです。

アニメでいえば、昭和のアニメやSF映画などが、近未来都市を描いていたことが多くありますが、実際今どうでしょうか?似たような状況になっている場面に驚くこともあるのではないでしょうか。

今回は、スマートシティが描く未来、具体的な内容について解説します。

スマートシティの国土交通省の発表は?

スマートシティに対しての定義は、国土交通省はこのように発表しています。

”「都市の抱える諸課題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」”

これに対して、IoT、センシング技術、AIやロボットなど先進技術を導入し、居住者がより良い生活を送れるような仕組みを作ります。

IoT(Internet of Things)ですが、これは「モノのインターネット」といいますが、たとえば、身近な例でいえば、スマートフォンを使って外出先から自宅のエアコンのスイッチを入れておくといったようなことです。これはすでに導入されているので、いつの間にか利用している方もいるかもしれません。

今までですと、帰ってからスイッチを入れるので、寒い(暑い)ことを耐える期間がありました。それをスマートフォンとエアコンをつなぐことで、快適な生活にしてくれています。このようなことが街全体で行われるようになると色々と変わってくること、便利になることが増えてきます。

2020年スーパーシティ法案成立

2020年5月27日に、日本政府では ” 国家戦略特別区域法の一部を改正する法律 “ 、通称スーパーシティ法が成立しています。日本はこの分野では遅れを取っていますが、効率のいい都市計画を2030年頃までに実現しようとしています。すでに取り組みも各地で始まっています。

・静岡県裾野市:トヨタ、ウーブン・シティ
・東京都港区:ソフトバンク×東急不動産、竹芝地区開発計画
・千葉県柏市:柏の葉スマートシティ
・兵庫県加古川市:加古川スマートシティプロジェクト
・愛知県岡崎市:岡崎スマートコミュニティ推進協議会 ..etc

多くの地域でスマートシティに関する取り組みが進められていて、これらの流れは急速に進んでいくと考えられます。

スマートシティ・6つの考え方

スマートシティには、6つの内容があります。

・スマートリビング・生活
・スマートエネルギー・環境
・スマートエコノミー・経済活動
・スマートラーニング・教育
・スマートモビリティ・交通
・スマートガバナンス・行政

少子高齢化が日本は急速に進んでいますが、今後人材不足が各業種で出ることは、否めません。これを解決してくれるのが、スマートシティの取り組みと考えられます。

交通でいえば、電車の混み具合をセンサーで判断し、混雑状況によって本数を増やし、人が少ない時間帯には本数を減らす、それをデータで管理して随時変えていくことで人ではなく、データが管理して密を避けることも可能となります。さらに信号機では、これまでは時間帯によって赤・青と切り替わっていましたが、車両・歩行者のありなしをセンサーで読み取ることで、信号機が変わり人々の行動もスムーズになります。

ネットにつながることでコストは大幅に削減されますし、人員を割く必要もなくなります。人員でいえば、これまでは、検針員が戸別に訪問して毎月の使用量のメーターをチェックしていましたが、それも無くなり利用料金も下がります。

街での違法自転車の取り締まり、撤去も今後は、カメラと人工知能でペナルティを与えることは可能です。

対象物に触れずに電気信号を検出することができる近接センサーがこのような時に役に立ちます。

すでに中国深センでは導入されていますが、街中に監視カメラが設置され、信号無視などは顔認証で特定され、その場で警告の音声が流れます。罰金は自動で引き落とされます。ここまでの内容が、今後日本に導入されるかは法律面で厳しく時間がかかると考えられますが、言い方は悪いですが、監視されることで治安が良くなっている事実があります。

世界は、急速に成長しています

近年、世界の動き、スピード感が増しています。つい10年ほど前にスマートフォンを手にしていた人はどれほどいたでしょうか?2010年のスマートフォン保有率が9.7%だったのにたいし、2019年には83.4%となっています。世界的に見ても、発展途上国でも街を歩けばだれもがスマホ画面を見ている姿が見られます。

このように新しい技術は常に進化し、導入されています。今回ご紹介したスマートシティの流れも同様に、いつの間にか街全体で便利になっていることが増えていくのは間違いありません。日々あなたの街の変化を意識して観察してみるのも面白いかもしれませんね。

ABOUT ME
Hatanaka
投資歴16年。過去には様々な投資案件を行ってきており、為替FX、暗号資産(仮想通貨)分野に精通しており、現在は、トレーダー講師としても活躍中。