チャットGPTが登場してからは様々なAIが出てきています。
その中でもパーソナルAIツール「Pi(パイ)」を開発しているInflection AIについて解説していきます。
Inflection AIとは?
Inflection AIは、人間とコンピューターの会話を可能にするAIの開発を行い、5年以内に人間とコンピューターの自然な言語による対話を可能にすることを目指しています。
特にヘルスケア、気候変動分野、バーチャルリアリティー、ゲーム、メタバースなどに応用される可能性があります。
これはAI開発分野における新たな動向として注目されており、人間とコンピューターの対話技術においてリーダー的な役割を果たすと期待されています。
会社名 | Inflection AI(インフレクションAI) |
設立 | 2022年 |
創業者 | Reid Hoffman, Mustafa Suleyman, Karén Simonyan |
本社 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 パロアルト |
製品 | Pi(パイ) |
ウェブサイト | https://inflection.ai/ |
IR情報 | https://www.crunchbase.com/organization/inflection-ai |
Inflection AIの歴史
Inflection AIは、2022年にLinkedInの共同創業者であるReid Hoffmanなどによって設立されました。
2023年6月には、Nvidiaなどから13億ドルを調達しました。
同社は、コンピュータと人間の相互作用を強化するために225百万ドルを調達したとの報道もあります。
Inflection AIの主要製品はパーソナルAIツール「Pi」
Inflection AIの最初の広くリリースされた製品は、Piというチャットボットで、人工知能ベースの個人アシスタントとして機能することを目的としています。
Piは「個人の知能」を意味し、人間のユーザーとの対話において親切さ、外交的なトーン、ユーモアなどの要素を含むべきだと同社は述べています。
PiチャットボットとOpenAIのChatGPTとの比較と対比が引用されています。
特に、返事はテキストだけではなく、音声でも回答可能なので、会話のように楽しめるところも注目されています。
Inflection AIの公式ホームページ要約
Pi(パーソナル・インテリジェンス)は、個人の興味に基づいて無限の知識を提供するAIで、コーチ、友人、創造的なパートナー、助言者、アシスタントとして機能します。
Piは、ユーザーがどこにいても対話が可能で、Instagram、WhatsApp、Messengerなどで利用できます。複雑なアイディアを明確に説明したり、感情的なサポートを提供したり、インスピレーションを与えたり、問題解決の助けをしたりと、多岐にわたるサポートが可能です。
Inflection AIの理念とは?
Inflection AI社のビジョンは「個人のAIをすべての人に提供する」というコンセプトを強調しており、Piが人々の日常生活の様々な側面で役立つ方法を具体的に示しています。
同社の名前「Inflection」は、変革の瞬間を象徴しており、公益法人としての地位は、ユーザーと広範な利害関係者の幸福と健康を最優先にする法的な義務を提供しています。
また、同社は、開発者と企業が最先端の大規模言語モデルへのアクセスを提供するために設計された会話APIを紹介しており、そのAPIによってアプリケーションとサービスを変革する先端のAI機能を利用することができます。
Inflection AIは今後どうなる?
Inflection AIの直近の会社の評価額は、40億ドル程度ですが、資金調達も順調に進んでおり、主要株主にも注目です。
資金調達について
Venture Round
2023年6月29日にBill Gates, Eric Schmidt, Microsoft, NVIDIA, Reid Hoffmanなどから13億ドルを調達
Venture Round
2022年5月13日に225百万ドルを調達
主要株主と各社の取り組み
主要な株主は下記のとおりです。
マイクロソフト: Inflection AIの資金調達を主導しています。
エヌビディア: 新規投資家として参加しており、Inflection AIと緊密に協力しています。
リード・ホフマン: LinkedInの共同創業者で、個人的に出資しています。
ビル・ゲイツ: マイクロソフトの共同創業者で、個人的に出資しています。
エリック・シュミット: グーグルの元CEOで、個人的に出資しています。
Inflection AI社の直近のニュース
2023年6月30日: Inflection AI、13億ドルの資金調達ラウンドを完了、世界最大のAIモデルの開発を目指す
2023年6月30日: 22,000 GPU:Inflection AI、22エクサFLOPSの生成AIクラスターを構築
2023年6月30日:Inflection AI、Microsoft、Nvidiaから13億ドルを調達、自社の「Inflection-1」AIモデルの作業を拡大
まとめ:Inflection AIはこのあとも大きく化ける可能性が高い
いかがでしたでしょうか?
Inflection AIの注目ポイントをまとめると・・・
・LinkedInの共同創業者であるReid Hoffmanなどによって設立
・2023年6月にNvidiaなどから13億ドルを調達
・テキストだけではなく、音声でも会話が可能
この後、Inflection AIについても動向を見ていき、メルマガでも情報を配信していきます。
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