コロナ禍長引く、失業者も増える
新型コロナウイルス感染拡大による経済の低迷が長引いています。日本では、現在2度目の緊急事態宣言中です。飲食店は20時までという時短要請となっていますが、飲食店だけが厳しくなるのかというとそうではありません。関係する業種はもちろんですが、全く関係のない人たちも「消費」という意味では日本全体が落ち込みます。
そうなると失業者も増えます。厚生労働省が発表した最新の失業者数は、8万人を超えたと発表しています。ただ失業をしたからといって、ご飯を食べなくていいというわけにはいきません。生活のために家賃の支払いもあります。
今回は、そんな失業下で普通に再就職ができるのか?そしてスキルをアップし、チャンスを狙うハロートレーニングについて解説します。
探せばある、職探しの視点の変え方
失業者は、次なる職探しとして同じ業種を選びがちです。最大の理由としては、「慣れているから」です。人は、慣れていないことを一からやることに対して、大きなストレスを感じます。特に大人になればなるほどです。ただ、今回打撃を受けている業種でいえば・・
・製造業
・飲食業
・小売業
・宿泊業
となっています。これは、上から失業者の多い順に並べていますが、例えば飲食店で失業したとして、次も飲食店を探すとどうでしょう?業界的に厳しい状況となっています。
もちろん、やりたくもない職種をいやいややる必要はないですが、全てはその人次第といったところもあるのではないでしょうか。技術や経験は後からついてきます。僕自身あまり業種にこだわらずに色々とやってきましたので、その辺は自分軸さえブレていなければ問題ないです。と個人的には考えています。視点を変えて探すことも大切です。
ハロートレーニングを活用
とはいえ、スキルがなければ就職しても足手まといにならないか?ということを懸念する方も多いと思います。ハロートレーニングをご存知でしょうか。
ハロートレーニングは、希望する仕事に就くために必要な職業スキルや知識などを習得することができる公的制度です。原則、受講料無料の職業訓練校です。*テキスト代はかかります。ハローワークや訓練実施機関が、積極的に就職支援を行ってくれます。
さらにここでは、訓練受講中の生活を支援する雇用保険の各種手当や給付金などが支給されます。
雇用保険
基本手当:離職前の賃金に応じて支給額が異なります
受講手当:日額500円(上限あり)
通所手当:通所方法により支給額が異なります(上限あり)
職業訓練受講給付金
職業訓練受講給付金:月額10万円
通所手当:通所方法により支給額が異なります(上限あり)
ご存知ない方には、目から鱗という方もいるのではないでしょうか。これは昔からある制度ですが、コロナ禍でさらに力を入れています。
ただ、10万円では足りないという方は利用は控えるべきです。あくまでもスキルを学ぶ場です。就職にも繋がるスキルを学び、当然バックがついていますので就職の支援もしてくれる、これは腰を据えて新しいチャレンジをする機会と考えるのもいいかもしれません。
ではどのような業種があるか紹介します。
ハロートレーニング、業種
ものづくりから、事務、介護サービス、プログラミングまで、さまざまな訓練コースがあります。
・介護サービス科
・OA 事務科
・医療事務科
・電気設備技術科
・生産設備メンテナンス科
・工場管理技術科(電気保全)
・組込みソフトウェア科
・スマート情報システム科
・ICT エンジニア科
これらの業種の基礎知識、就職した後にも活用できる知識を学べます。また任意ですが資格の受験もできて、必要な知識を学べます。例えば介護サービスでいえば、資格を求めている事業所は多く、給料に差も出ることがありますので、知識だけでなく、待遇面でも最低限持っておくことを視野に学ぶことをオススメします。
国、都道府県、民間とある
このような職業訓練は、国や都道府県、民間とあります。ですので、お住いのエリアでネット検索などで探してみてください。ハロートレーニングでいえば、全国のハローワークの窓口で聞いてみてください。
提供する側も、ただダラダラ職業訓練をしていては意味がなく、就職後に喜ばれる人材になっていなければ困りますので、ある程度の知識の詰め込みは覚悟が必要です。期間は、3ヶ月から6ヶ月間のコースが一般的です。ただ、中には1〜2年間の長期コースもあります。
長いスパンで考える
コロナ禍で失業するとどうしても焦りと不安で、日々気持ちが晴れない状況となります。ただ”やまない雨はない”ではないですが、新型コロナウイルスもいつかはおさまります。そうなると、緩やかに雇用も景気も改善します。その時に備えて、しっかりとスキルを身につけておくという考え方が今回の内容です。
メリットは、生活リズムが整うのは当然ですが、同じ志を持った仲間もできます。ITで35歳以下限定など、将来を見据えた取り組みなどもあります。競争力が高い内容がある反面、定員割れしているところもあります。もしご存知ないのであればこういう制度があるということを認識した上で、新たに就職活動をされてみてはいかがでしょうか。
https://www.mhlw.go.jp/hellotraining/recommend/
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