チャットGPTが登場してからは様々なAIが出てきています。
その中でも様々なAIの研究開発を行っているAI21 Labsについて解説していきます。
AI21 Labsとは？
AI21 Labsは、テルアビブを拠点とする自然言語処理（NLP）に特化した企業で、自然言語を理解し生成するAIシステムを開発しています。
この会社は、業界内でのNLP技術の先駆者としての位置づけを持っています。
| 会社名 | AI21 Labs |
| 設立 | 2017年 |
| 創業者 | Yoav Shoham, Ori Goshen, Amnon Shashua |
| 本社 | イスラエル テルアビブ |
| 製品 | Jurassic-1, Wordtune |
| ウェブサイト | https://www.ai21.com/ |
AI21 Labsの歴史
AI21 Labsは、2017年11月にYoav Shoham、Ori Goshen、Amnon Shashuaによってイスラエルのテルアビブで設立されました。
2020年10月に初の製品であるWordtuneをローンチしました。
その後、2021年11月、2022年7月と資金を得て、2023年1月にはWordtune Spicesを発表しました。
2023年8月に行われた1億5,500万ドルの資金調達には、GoogleやNvidiaなどの投資家も参加しました。
AI21 Labsは高品質なトレーニングデータを提供
AI21 Labsの主要な製品には、WordtuneとJurassic-1があります。
Wordtuneは、文脈を理解し、言い換えや書き直しを提案するAIベースのライティングアシスタントです。Googleは、Wordtuneを2021年のベストな拡張機能の一つとして名前を挙げています。
Jurassic-1は、250,000以上のトークン語彙を持つ自然言語処理モデルで、2021年8月にローンチされました。
2023年1月には、文章を強化するテキストオプションを生成するジェネラティブAIツールであるWordtune Spicesがローンチされました。
AI21 Labsの公式ホームページ要約
過去10年間で、前例のない量のデータと強力なコンピューティングによって駆動されるニューラルネットワークは、機械が画像を理解し生成する能力、すなわちコンピュータビジョンの革命をもたらしました。
言語は機械にとってビジョンよりも難しく、これらの機械を構築する方法において大きな変革が必要です。
AI21 Labsは、意味を理解することに特化した最先端の言語モデルを構築しています。このために、科学的革新を導入しながら、このサイズと洗練度のモデルによって引き起こされるフロンティアソフトウェアエンジニアリングの課題に取り組んでいます。
NLPの革命
自然言語処理（NLP）の分野での革命の初期にあり、機械が自然なテキストを理解し生成する能力を向上させることを目指しています。AI21は、この革命をリードすることを目指しています。
技術
現在の深い言語モデルによって提供されるスケールでのパターン認識は、目標を達成するために必要だが十分ではないと考えています。文脈とセマンティクスを前例のないレベルで理解するモデルを構築しています。
チーム
AI21 Labsは、2017年にAIの先駆者と技術ベテランによって設立されました。これには、スタンフォード大学名誉教授のYoav Shoham教授、CrowdXの創設者であるOri Goshen、およびMobileyeの創設者であるAmnon Shashua教授が含まれます。
ミッション
AI21 Labsは、人々が読み書きする方法を再構築することを目指しており、機械を人間の思考のパートナーとして活用することをミッションとしています。
1980年代にMicrosoft PMがWordを定義し、それ以来私たちは同じ方法で書き続けてきました。1440年代にヨハネス・グーテンベルクが印刷機を発明し、それ以来私たちは同じ方法で読み続けてきました。
今日、AI21 Labsは、人々が読み書きする方法をより良いものにするために再構築しています。
主要製品
AI21の主要な製品は、ユーザーが正確に意味することを言うための文章を再構築するライティングコンパニオンツールです。また、Wordtune Readは、長いドキュメントを要約するAIリーダーとして提供されています。
最新のお知らせ
AI21 LabsはAmazonとの新しい戦略的パートナーシップを発表し、事前にトレーニングされたモデルを介して生成的なAIパワードアプリを構築する方法を提供する新しいサービスであるAmazon’s Bedrockを提供しています。
AI21 Labsは今後どうなる？
AI21 Labsの直近の会社の評価額は、14億ドル程度です。
資金調達について
Series C
2023年8月30日にAmnon Shashuaなどから1億5,500万ドルを調達
Series B
2022年7月12日にAhren Innovation Capitalなどから6,400万ドルを調達
2021年11月1日にWalden Catalystから2,000万ドルを調達
2021年1月26日にGoogle から調達額不明で調達
Series A
2020年11月20日にPitango VCとTPY Capitalから3,450万ドルを調達
Seed
2019年1月1日にPitango VCとTPY Capitalから資金調達
2018年1月1日に資金調達
AI21 Labs社の直近のニュース
2023年8月30日：AIスタートアップ、AI21 Labsが最新の資金調達で14億ドルの評価を受ける
2023年8月10日：AI21 Labs、元GoogleおよびDatabricks幹部のPankaj Dugarを北米のSVP GTMおよびGMとして任命
2023年7月19日：AI21 Labs、AIのハルシネーションを修正するとするプラグアンドプレイツールを発表
2023年6月22日： Clarivate、成長を促進するためのGenerative AI戦略の一環としてAI21 Labsとのパートナーシップを発表
まとめ：AI21 Labsはこのあとも大きく化ける可能性が高い
いかがでしたでしょうか？
AI21 Labsの注目ポイントをまとめると・・・
・今後チャットGPTを開発したOpenAIの対抗馬となるか注目されています。
・AI21 Labsは、ChatGPTのOpenAIと似たような事業を展開しており、将来的な対抗馬とみなされることもあります。ハルシネーション対策などを掲げていますが、現時点ではまだ「GPTではない他のAIモデルの選択肢を提供する」というポジションに留まっています。AmazonやGoogleといった大企業と提携してサービスを提供することでどれだけプレゼンスが増せるか、という点に注目です。
・資金調達も進んでおり、収益化も開始
この後、AI21 Labsについても動向を見ていき、メルマガでも情報を配信していきます。
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