何かを学ぶとき、意識している言葉が ” 賢者は歴史に学ぶ ” です。愚か者は経験から学ぶともいわれています。
投資を学ぶ際に必ずお手本とされるのが、世界一の株式投資家、ウォーレン・バフェット氏です。
本記事では、ウォーレンバフェットの経歴、1日の行動、名言、年収や投資手法など様々ご紹介していきます。
ウォーレン バフェットとは?
ウォーレン バフェット(92歳)
1930年、8月30日:アメリカ合衆国生まれ
米国投資会社バークシャー・ハサウェイCEO
投資家・実業家
ウォーレン・バフェットは、アメリカの投資家、実業家であり、バークシャー・ハサウェイのCEOです。彼は、長期的な視野を持ち、優れた企業に投資することを重視しており、その戦略は多くの投資家から高く評価されています。
また、彼は慈善活動にも熱心であり、自身の資産の一部を慈善事業に寄付しています。
バフェットは、投資の分野で多大な功績を残し、世界的に著名な投資家として知られています。彼の投資哲学には、企業価値の分析や割安な株式の探求、長期的な保有、節制などが含まれており、彼の投資成功はその哲学によって支えられています。
バフェットはまた、その温和な性格や率直な人柄で知られています。
彼は世界的な富豪でありながら、質素な生活を送っており、著名な投資家の中でも特に親しみやすい人物として認知されています。
すでに大成功をおさめている、ウォーレン バフェット氏から学ぶことは多くあります。
ウォーレンバフェットの投資の経験値は81年間!?
ウォーレン・バフェットは、11歳のときに株式投資を始めました。
彼は、父親から株式投資のアドバイスを受け、地元のニューヨーク証券取引所で購入した3つの株式で投資を開始しました。
最初に買った株式は、3ドルで買ったシティサービス株でした。その後、彼は新聞配達のアルバイトをしたり、ポップコーン販売で稼いだお金を使って、より多くの投資を行いました。
そして、彼は大学進学前には自身の名義で5,000ドル以上の投資資産を築き上げていました。
その後も彼は、投資を行う際には長期的な視野を持ち、短期的な波に左右されることなく、優れた企業に投資することを継続した結果、莫大な富を稼ぎ続けているのです。
11歳からの経験値を数えてみると、なんと81年間もの間投資をしているということになります。
ウォーレンバフェットの投資手法は非常にゆっくり
ウォーレン バフェット氏の投資手法は非常に興味深く、非常にシンプルです。
・長期的に保有し続ける
・理解できない企業へは投資しない
実際に、コカコーラやアップルなどだれもが知っている企業を何十年も保有するスタンスですで今も投資を行っています。
ゆっくり金持ちになりたい人はいない。
これは、AmazonのCEOジェフ・ベゾス氏がバフェット氏にたいして「なぜ人は、あなたの投資を真似しないのか?」と質問した内容への返答です。
バフェット氏の投資スタンスは、非常にゆっくりです。ですが、投資家は焦って目先の利益を求めることに全力を注ぎます。ですので、バフェットの投資スタンスが目に入らない人も多いということです。
我々とバフェットとでどちらが成功、利益を積み上げていますか?という話ですね。もちろん、自身の型の1つとして、バフェット式というものが当てはまるのであれば、歴史に学ぶ投資法として取り入れてみる価値は十分にありますね。
投資をする上で、もっといい投資先があるはずだ、もっと儲かるところが・・と考えてしまいがちですが、このスタンダードな考え方で、財産を築いている人がいる事実は、知っておいて損はないですね。
【2023年最新】バフェット氏の保有銘柄は?
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが長期保有しているトップ10の銘柄は以下のとおりです(保有期間順)
Coca-Cola Co (KO)⇒保有期間34年
American Express Co (AXP)⇒保有期間29年
Moody’s Corporation (MCO)⇒保有期間22年
Globe Life (GL)⇒保有期間22年
Procter & Gamble (PG) ⇒保有期間18年
UPS (UPS)⇒保有期間17年
Johnson & Johnson (JNJ)⇒保有期間17年
U.S. Bancorp (USB)⇒保有期間17年
Mondelez International (MDLZ)⇒保有期間15年
BYD (BYD)⇒保有期間14年
なお、これはあくまでも一例であり、バークシャー・ハサウェイの保有銘柄は常に変動していますが、基本的には一度買った長期で保有するということをずっと継続しています。
また、バフェットはこのリストに限らず、さまざまな銘柄に投資していることが知られています。
バフェットはビットコインも実は買ってる?
ウォーレンバフェットはIT系などはよく分からないからと、ビットコインについても非常に否定的ですが、実は、彼が大株主のブラジルのNubankは資産の1%をBitcoinで保有しています。
Everyone should get off zero like Buffet.
Nubank says they hold 1% of their cash in BTC. They have $4.17B in cash implying a $41M Bitcoin position. Buffet owns about 2.5% of Nubank (101M shares out of 3.5B), so Warren Buffet owns about $1M of Bitcoin or about 34 BTC. Nice hedge https://t.co/L53iICEjG0 pic.twitter.com/9OkDfX9Gqf
— Lyle Pratt (@lylepratt) April 17, 2023
上記を簡単に翻訳すると、
■102万ドルのビットコインを実質所有している
Nubankは、現金の1%をBTCで保有。
41億7000万ドルの現金を持っている⇒4100万ドルのビットコインを保有。
バフェットはNubankの約2.5%の株式所有。
4100万ドル×2.5%=102万ドルのビットコイン
という形でウォーレン・バフェットは持っていなくてもバークシャー・ハサウェイが大株主になっている企業がビットコインを保有しているということで話題となっています。
ウォーレンバフェットの名言
ウォーレン・バフェットは、多くの有名な名言を残していますが、その中でも特に有名なものをいくつか挙げます。
株式市場は、人々が興奮し、欲望をかきたて、そして恐怖を煽る場所です。この場所で成功するためには、感情をコントロールすることが重要です。
リスクは、あなたがやることを知っている時に最小限になります。知らないことをするときには、非常に危険な状況に陥ります。
他人が恐れるときには、自分が貪欲であるべきです。他人が貪欲であるときには、自分が恐れるべきです。
良いビジネスに出会ったら、大量に投資してください。
お金を稼ぐためには、時間をかけて興味を持つことが重要です。
もし10年後に優秀な会社で働いていることができるのであれば、短期的な報酬よりも長期的な報酬を選びなさい。
これらの名言は、投資やビジネスに関する重要な教訓を含んでおり、多くの人々に影響を与えています。
ウォーレン バフェットの年収は1ドル!?それでも世界一の投資家になっている理由は?
投資家としての手腕だけではありません。2020年の世界長者番付けランキングに、ウォーレン バフェット氏は、4位で入っています。
保有資産額は、日本円で約7兆4250億円です。これは、個人投資家のみの活動だけではなく、バフェット氏がCEOを務める投資会社バークシャー・ハサウェイも同時に注目すべきポイントと考えられます。
バークシャー・ハサウェイの設立は、1839年です。綿紡績事業として、ホレイショ・ハサウェイ氏によって設立されています。
その後、1962年、ウォーレン・バフェット氏がこの会社への価値を確信し、バークシャー・ハサウェイの株を買い始め、1967年までに投資業としてのビジネスを確率した流れがあります。
1967年から考えても、50年以上続いています。
それほど君臨し続ける会社が世界で何社あるでしょうか。時代の移り変わりの中、多くの企業が注目を浴び、そしていつの間にか消えていく中で、ウォーレン バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは残り続けています。
給料としての年収は1ドルのみ
ウォーレンバフェットは、バークシャー・ハサウェイ社のCEOとして、年間1ドルという非常に低い給与を受け取っています。
彼は、自身が保有する同社の株式から得られる配当や資産価値の上昇によって収益を得ているので年収は非常に低く設定しています。
バフェットは、自身が率いる企業の株主に利益をもたらすことに全力を注ぐことを信条としており、CEOとしての報酬にはあまり関心を示していません。
ウォーレンバフェットの一日の始まりは?何をしてる?
ウォーレン・バフェットは、朝早くに起き、午前6時から午前7時の間には自宅で朝食をとり、複数の全国紙と地方紙の新聞を読んでいます。
その後、通常はオフィスに向かう前に、軽い運動をすることが知られています。
バフェットは、自宅にあるオフィスで仕事をすることが多く、午前中には経済ニュースをチェックし、銘柄の分析や投資判断を行うことが多いです。また、株主や取引先との電話会議や面会を行うこともあります。
午後になると、通常はビジネスパートナーや友人との昼食会や会議を行い、その後は自宅に戻って残りの仕事をこなしたり、読書や趣味に時間を費やすことが多いとされています。
まとめ:ウォーレン・バフェットは今も進化し続けている
ウォーレン バフェット氏は、今もなお進化し続けています。
投資では、今、目の前にある常識を違う視点で見る必要があります。
いくつもの経験値を重ねているウォーレン バフェット氏の次なる一手、先を見た視点は今後もますます目が離せません。
AI TRUSTではウォーレン・バフェットの手法を元にし、バークシャー・ハサウェイの投資先を指数として表示しています。
ぜひこちらもご覧ください。
毎週1回情報をまとめてお送りします。
AI TRUSTでは日々の金融市場に影響を与えるニュースを独自の視点から解説を行っています。是非ご自身の投資指標としてご活用ください!!