大手格付け会社ムーディーズ・レーティングスは米国の信用格付けを最上位の「Aaa(トリプルA相当)」から「Aa1(ダブルAプラス相当)」に引き下げました。
政府債務や利払い費が増加していることを理由に挙げています。ムーディーズは唯一、米国に最上位の格付けを付与する主要格付け会社でした。
格付けが下がり10年債金利も上昇しましたが、週明けの金利動向には相当な注意が必要ですし、まずは日本の国債金利が上昇するのではないかと思います。
そして万が一でも、参院選のためにどの党もばら撒きを言い続けていますが、実際に財源のあてがない中で消費税減税など行おうとすれば、格付け格下げとトラスショック以上の日本円、日本国債、日本株の暴落が日本を襲うことになりますので、国債金利の動向には要注意です。
ムーディーズの主要各国への格付け状況
🟢 Aaa(最上位格付け)ドイツ、オーストラリア、カナダ、スイス、オランダ、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ルクセンブルク、ニュージーランド
🟡 Aa1 ~ Aa3(高格付け)米国:Aa1(2025年5月に引き下げ)、フィンランド:Aa1、オーストリア:Aa1
韓国:Aa2、フランス:Aa2
アイルランド:Aa3、ベルギー:Aa3、香港:Aa3
🔵 A1 ~ A3(中上位) 日本:A1、中国:A1
チリ:A2
マレーシア:A3、ポルトガル:A3、クロアチア:A3
🟠 Baa1 ~ Baa3(投資適格下位)スペイン:Baa1
イタリア:Baa3、インド:Baa3
インドネシア:Baa2、メキシコ:Baa2、フィリピン:Baa2
🔴 Ba1 以下(投機的格付け)ブラジル:Ba1
トルコ:B3 アルゼンチン:Caa3 スリランカ:Caa1 レバノン:C
日本の国債は韓国より2ランクも下で主要国の中では最下位です。
ダントツに悪い財政状況ですから、当然のこととは言えますが。
日本の財政が継続できないシンプルな理由 上下水道だけみても無理!!
国土交通省の資料によれば、令和3年度末(2022年度末)時点で、全国の下水道管渠の総延長は約49万kmであり、そのうち標準耐用年数である50年を経過した管渠は約3万km(全体の約6%)でした。
今後、老朽化した下水管の延長は急速に増加すると予測されており、10年後の令和13年度末(2033年度末)には約9万km(約18%)に達すると見込まれています。
老朽化した下水管の交換費用は、1kmあたり約2億円とされています。このため、12万kmの下水管をすべて交換する場合、総費用は約24兆円に達する見込みです。
これは、老朽化した水道管の交換費用が今後30年間で33兆円以上と試算されていることと同様に、日本の水インフラの維持管理には莫大なコストがかかることを示しています。
上下水道だけで今後少なく見積もっても57兆円の交換コストがかかります。これは現時点の計算ですから、インフレによってこの額は更に巨額になります。
悪循環が積み上がる
そして、この工事作業を行う人が圧倒的に足りません。では外国人を更に呼び込むのか?といえば、円安により日本で働く魅力は低くなっていますから、相対的に質の低い労働者が集まることになります。
現時点でも日本では外国人の犯罪が急増していますが、質の低い外国人が集まれば当然犯罪はさらに増えることになります。 悪循環が積み上がります。
能登半島の復旧が思うように進まないことを見ても明確ですが、上下水道も今後は過疎地から順番に劣化しても手をつけられないという現実が早々に訪れるでしょうね。
住む場所の選定は本当に重要になりますね。
巨大な自然災害が起こるリスクを考えても、二拠点生活は今後誰にでも必須の時代だと考えられますが、その場所の選定を間違えると大変なことになりますので、この辺りは本当に慎重にみる必要がありますね。
日本国債危機 たった5年で価値が半分に!!
過去5年間で、日本の40年国債の価格は大幅に下落しています。
これは主に利回りの上昇によるもので、長期債の価格と利回りは逆相関の関係にあります。
利回りの推移と価格下落の影響
2020年初頭:40年債の利回りは約0.5%前後で推移していました。
2025年5月時点:利回りは約3.1%に上昇しています 。
この利回りの上昇により、40年債の価格は大きく下落しました。
特に、利回りが低水準だった2019年から2020年にかけて購入した投資家は、価格の下落による損失が大きくなっています。
例えば、2020年初頭に40年債を購入した場合、価格は約50%下落し、ドル建てでは円安の影響も加わり約65%以上の損失となっています 。
5年で1/3以下まで価値が下落しているのです。
背景要因、この価格下落の主な要因
日銀の金融政策の変更:長期金利の上昇を容認する方向への政策転換がありました。
世界的なインフレ圧力:インフレの進行により、金利上昇への圧力が高まりました。
海外金利の上昇:特に米国の長期金利の上昇が、日本の長期債利回りにも影響を与えました。
投資家への影響:40年債は超長期の債券であるため、利回りの変動による価格変動リスク(デュレーションリスク)が非常に高くなります。
そのため、利回りの上昇局面では価格が大きく下落する傾向があります。
特に、利回りが歴史的に低水準だった時期に購入した投資家は、現在の利回り上昇により大きな損失を被っている可能性があります。
これによって今後起こること
① 10年以上の長期債の買い手が圧倒的に不足する
② 日銀はより短期の国債の発行を増やさざるを得ない
③ 借り換え債が今後どんどん積み増されるということで、年を追うごとに国債の発行が追い詰められていく
④ 結果的に日銀が国債を買うしかなくなり、実質的なマネタリゼーションが再度格段に悪い形で行われることになる
マネタリゼーション(Monetarization)とは?
マネタリゼーションは、中央銀行が資産(特に政府債務)を買い取り、貨幣供給を増加させることを指します。これは主に金融政策の一環として行われ、以下のような形で実施されます。
政府債務の買い入れ:中央銀行が政府の発行する国債を市場から購入し、その対価として通貨を供給します。これにより、市場に流通する通貨量が増えます。
信用供給の拡大:銀行への融資を通じて、民間企業や個人がより多くの資金を利用できるようになります。
⑤ インフレが再加速し、悪化が止まらなくなる & 国債価格は暴落する & 円紙幣の価値が暴落する

現在、新しいプラットフォームの移行を着々と進めています!!
新しいプラットフォームでは投資、経済、財政リスクなど、それぞれのジャンルごとに時系列で学び、理解できるようになっています。
既に100以上のコンテンツが上がっていますが、例えば下記のようなものです。
・ドル離れが進むとアメリカ経済・金融市場に及ぼす影響
・ドル離れは実際に起こっているのか?
・レイダリオ氏の「国家破綻の兆候」の分析
・レイダリオ氏の新著:国家はどのように破綻するか の草稿からこのあと日本で起こることを考える
・スマートマネー対ダムマネー 今回はダムマネーの勝利
・実質マイナス金利の定義と背景 なぜ日本人は貧しいのか?
・トルコリラにみる紙幣の価値の下落 日本円も追随するのか?
・マイクロソフトにみるAI普及での失業
それぞれが今理解すべき内容で、投資や自らを守るために非常に大切な内容になっています。
そして日々、過去24時間に起こったマクロ経済の重要ニュースをその日の朝に学ぶことができます。
たとえばこちらは17日のものです。
2025年5月17日 過去24時間の市場動向と経済ニュース
ムーディーズがついに米国を格下げ、10年債利回りが4.5%目前に急伸。(これには最大限の注意が必要)
連邦財政の悪化を理由にAAAからAa1へランクダウン。米国債売りが拡大し、利払い負担と株式バリュエーション双方への警戒が強まりました。
米中、90日間の「関税休戦」で合意──リスクオンの勢い続く。
報復関税の一部引き下げと追加協議入りで世界景気の最悪シナリオが後退。S&P500は5営業日続伸し、年初来でも2番目の週間上げ幅を記録しました。トランプ減税“恒久化”法案が暗礁、共和党内強硬派の造反で採決延期。
医療費削減をめぐる党内対立が表面化し、法人税率の据え置き観測にブレーキ。企業マージンへの先行き不透明感がじわりと広がっています。米消費者マインドが3年ぶり低水準、インフレ期待は80年代以来の高水準へ。
関税コスト転嫁を警戒した家計心理の悪化が顕在化。小売各社の値上げ予告が相次ぎ、年後半の個人消費鈍化リスクが台頭しています。―― ビットコインは10万ドル台前半で横ばい、株高・金利高の狭間で方向感乏しいレンジ相場が続きます。
トピックだけでなく詳細の解析もつき、さらには音声化もされていますので、通勤の移動中に聞いて理解することもできます。
独自暗号通貨価格がなぜ上昇するのか?
新しいプラットフォームに登録すると、日々のタスク指示があります。これは非常に簡単な作業になりますが、このタスクをこなすことで独自のマイルを得ることができます。
さらにはこのマイルはDEX(非中央集権取引所)を通じて独自暗号通貨に変えることができます。
さらにはこのマイルは独自暗号通貨に変えられるだけでなく、マイル数に応じて様々な特典に変えられます。
例えば今、年齢に応じ、どれだけのBTCを保有していれば将来安心して生活できるのか? というアプリを作成しましたが、これもマイルによって交換ができます。
同様に金(GOLD)をどれだけ保有していれば将来それを切り崩すことで生涯安心な生活ができるのか?
ドルコスト平均法で月々BTCを買い続けていくと、毎月の掛け金によって、将来価値がどれだけになるのか?
この辺りもアプリを作成していますが、これもマイルにより交換ができます。
ようは、魅力的なアプリや特典をどんどん増やすと、独自暗号通貨に変えるのではなく、マイルとして利用する人も増えます。結果的に独自暗号通貨の発行量が抑えられることになり、価格が上昇していくということになります。
この暗号通貨はプロジェクト側も一切持たず、資金調達も一切行わず、マイル交換によってのみ得られることができます。
最初の段階ではステーキングは行いませんが、先々はステーキングも行っていきます。ステーキングされる独自暗号通貨が増えれば、更に流動性が限られることになり、価格上昇につながるという流れになります。
価格が大きく上昇する要素がさまざまな形で備わっていますので、本当に大化けする可能性は高いと思います。
自分も一切最初に持っていませんので、最低でも10万ドルから50万ドル分は市場で買います。アルトコインを触るよりも1万倍手堅いと思っています。
少なくともこの買いだけで価格は大きく上昇しますが、せいぜい当初価格の倍程度までで抑えて買いたいと思っています。
新しいプラットフォームの準備は着々と進んでいます!!進展を楽しみにお待ちください。
毎週1回情報をまとめてお送りします。

AI TRUSTでは日々の金融市場に影響を与えるニュースを独自の視点から解説を行っています。是非ご自身の投資指標としてご活用ください!!