経済ビジネス

今週の暗号通貨市場展望

下落チャンスを活かす

7月25日、日本時間朝11時半時点でのBTC価格は22,200ドルと昨日より少し下げた展開です。

7月13日からの19,000ドル台からの急騰も収まり、今週はGAFAM決算、FOMC利上げが続きますので、金融市場全体が下落する可能性が高く、下落の底値で最初の買いを入れるタイミングが訪れると思います。

ショートを狙いに行く選択肢もありますが、メタ、グーグルの決算が予想外に強ければ、市場が上昇する可能性も高いですので、今回はそのリスクは取らず、中長期的な目線での買いを入れる戦略を考えています。

今週の主要各社決算及び主要なスケジュール

26日 AMD、アルファベット、マイクロソフト

27日 ボーイング、ペイパル、クアルコム
FOMC発表(米頭部時間午後2時15分)
米GDP速報値発表

28日 アップル、アマゾン、インテル、マイクロストラテジー

今週はアメリカ時間でのそれぞれの発表の数時間から6時間前程度から市場は大きく動くタイミングが訪れそうです。

まずは26日のアルファベット(グーグル)の決算に注目です。先週のスナップの決算悪化の影響で、ネット広告の成長鈍化は明確で、アルファベットの株価は2.9%の下落となりました。

今回の決算発表で市場予測を大きく下回る決算発表となれば、アルファベット株は急落し、NASDAQ市場は下落し、暗号通貨市場も当然下落します。ここのところ、NASDAQ,暗号通貨市場も上昇基調が続きましたので、利食い確定の売りが進むことが考えられます。

そして、27日にはFOMCの発表と、さらにはGDP速報値の発表があります。75bpの利上げを市場はすでに織り込み済みですが、GDPがマイナスになれば、二四半期連続のマイナスとなり、定義上のリセッション入りということになりますので、企業業績の先行きを不安視する機関投資家が増えますので、売りが優勢となります。

Amazonは節目を迎えるのか?

さらには28日にはAmazonの決算があります。第1四半期は売上高が前年同期比7%強の伸び(純損益は赤字)にとどまりました。今回の決算では、前年比11%台の増収になる見通しですが、2000年から2021年までは平均28%の高い率で伸びており、成長鈍化が鮮明になりそうです。

これは、売上高の半分弱を占める電子商取引市場の成熟化が一番の原因です。

破壊的で圧倒的強さを持つ生物でも広さに限りある池で暮らせば、エサになる他の生物が枯渇し、種の繁栄を維持しにくくなります。今のAmazonはその状況にあると考えるべきですし、高い成長が期待できないとなると、投資家の失望売りが優勢になり、NASDAQ市場への負の影響もおおきくなりますし、暗号通貨市場への売り圧力にもつながるでしょう。

FOMCの利上げは?

米金融当局は26、27両日に連邦公開市場委員会(FOMC)会合を開きます。終了後にはパウエル議長が記者会見します。今月の会合で0.75ポイント利上げを決めた後、9月の会合では利上げ幅を0.5ポイントに縮小するとの予想が増えています。

今回の暗号通貨の買いは全力で行うのではなく、まずはトレード資金の1/3を入れる予定としているのは、利上げはこの後も続き、さらには市場から資金引き上げも続くからです。

ドルコスト平均法として、今回の下落から継続的に下落を狙って買いを入れていくのです。

どの程度の市場下落が予想されるのか?

・メタ、アルファベット、アマゾン このうちの複数企業の決算が市場予測を大幅に下回った場合

・FOMCが100bpの利上げを行なった場合

・米GDPの速報値が大きなマイナス成長になった場合

それぞれで金融市場はショック安になる可能性があります。想定の範囲に収まれば安心感が広がり、買い優先になる可能性もあります。先週までの強い展開を考えれば、やはり慎重に利食い先行が続くと思われます。

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