イギリスでは変異型コロナが猛威を振るい、日々5万人を超える新規感染者が出ています。日本でも曜日毎の感染者数は増加の一途を辿り、医療崩壊が現実的な問題として、医療機関を更に困難な状況に追いやっています。
新型コロナの蔓延は世界中で収まらず、日本でも緊急事態宣言が首都圏を中心に改めて発動されることも予想される事態となっており、飲食店への時短要請が発表されるような状況にあります。しかしそのような中でも有り余った過剰流動性資金は金融市場を上昇させています。
ビットコイン価格は急上昇
特に年末年始は多くの金融市場が休みだったこともあり、ビットコインへの流入が加速しました。節目となった300万円、3万ドルを超えてからはスピードが加速し、昨日は一気に350万円まで跳ね上がりました。過去最高値を更新する中で、売り圧力ポジションがないため、更に加速度的に上昇する素地があります。
そして出遅れでの焦りから週明けにかけて更に買いが機関投資家を中心に入れば400万円、500万円も視野に入る展開が予想されます。
イーサリアムも急上昇
イーサリアムの価格もビットコイン価格の急上昇に引っ張られる形で、昨日からの24時間では25%近い上昇となり、1,000ドルを伺う展開になってきました。他の主要アルトコインも上昇し始めており、本格的な暗号通貨市場の人気化が伺えます。
相場の加熱には要注意
しかし、あまりにも相場が加熱すれば、確実に世界各国の中央銀行、特にアメリカの金融当局が厳しい規制・ルールを発表する可能性があります。その時には一気に半値まで下落するリスクがあることも想定しておきましょう。
信用買いが膨らんでいれば、プロ投資家、クジラはそのポジションを狩りにきます。その時には売りが売りを呼ぶ展開となり、急落することになるでしょう。この辺りのリスクも注意深くみていく必要があります。相場の急上昇が続くようであれば、早々に当局から何らかの発表が出る可能性が高いとAI TRUSTでは考えています。
ただしこれはある意味では安値でビットコインを買い直すチャンスとも言えるわけです。AI TRSUTでは昨年当初からずっと、ビットコインは必ず分散資産のひとつとして加えるべきと話をし続けていますが、今からでも遅くなく、価格が下落したタイミングは、投資に新規に参加するチャンスと考えていきましょう。
個人的には先月頭からは長期保有ビットコインとは別で、トレード用のビットコインを用意し、短期的な売買を繰り返しています。相場が上げ調子の時というのは相場を読みやすく、一時的な下落があっても、含み損の状態はすぐに解消されます。買いを行う短期トレードには絶好のタイミングにあり、非常に良いリターンをもたらしています。ただし、夢中になって相場に一喜一憂してしまう人にはお勧めできない方法ではありますが。
過剰流動性資金は収まらない
過剰流動性資金によるバブルは2021年の春先までは確実に、更に大きく膨れ上がる可能性が高いと考えてます。新型コロナが春の時点で世界中でおさまっているとは考えづらく、ワクチンの摂取普及にも時間がかかることを考えれば、それまでは移動制限による経済の低成長、マイナス成長は続くため、金融緩和策が引き続き取られることになります。そしてこれにより、金融市場へ過剰流動性資金は継続的に流れ込んでくることになります。結果的にバブルは加速して拡大します。
これがどの程度の長期間続くかは、その時の状況次第になりますので、春の時点では改めて過剰流動性バブルの状況について記事としてまとめていくことにしましょう。金融市場に広がるバブルは更に拡大し、既に一部の不動産市場の価格も上昇していますし、価値下落する紙幣からの逃避が加速すると、資産インフレは多くの人が思っている以上に大きなものとなる可能性も高いです。
AI TRSUTの指数は絶好調
AI TRUSTの独自指数であるACB指数は7月1日の発表時と比較し、ちょうど半年経過で215%まで上昇しました。そしてWBL指数は9ヶ月間で192%まで上昇しました。共に非常に高い成果につながったと思いますし、今更ながら非常にタイミング良く発表できたと感じています。
2021年も幾つかの独自指数を分析し発表する予定ですので、こちらも楽しみにしておいてください。
2020年を振り返る
各投資市場やリスクや明るい話題、世界の問題、それぞれをこちらのページで特集としてまとめてみました。
改めて昨年をこちらから振り返し、この後起こることを予測していきましょう。
毎週1回情報をまとめてお送りします。
AI TRUSTでは日々の金融市場に影響を与えるニュースを独自の視点から解説を行っています。是非ご自身の投資指標としてご活用ください!!