新型コロナの蔓延は世界中で収まらず、日本でも緊急事態宣言が首都圏を中心に改めて発動されることが予想される事態となっています。
しかし、そのような中でも有り余った過剰流動性資金は金融市場を上昇させています。
今は優良株、ビットコインは仕込み時?
特に年末年始は多くの金融市場が休みだったこともあり、ビットコインへの流入が加速しまし、節目となった300万円、3万ドルを超えてからはスピードが加速しています。
過去最高値を更新する中で、売り圧力ポジションがないため更に加速度的に上昇する素地があります。そして、出遅れでの焦りから更に買いが機関投資家を中心に入れば500万円も視野に見えてきます。
しかし、あまりにも相場が加熱すれば、確実に世界各国の中央銀行、特にアメリカの金融当局が厳しい規制・ルールを発表する可能性もあり、その時には一気に半値まで下落するリスクもあります。
信用買いが膨らんでいれば、プロ投資家、クジラはそのポジションを狩りにきます。この辺りのリスクも注意深くみていきましょう。
安値でビットコインを買い直すチャンスが来る
これはある意味では安値でビットコインを買い直すチャンスとも言えるわけです。
過剰流動性資金によるバブルは2021年の春先までは確実に更に大きく膨れ上がる可能性が高いと考えてます。
このあと、起こることとしては、紙幣の価値はどんどん落ちていると考えるべきです。
お金の価値がなくなり、インフレ、スタグフレーションが起こる
コロナによりアメリカのホンダ、日産の工場で従業員が大量に解雇され、解雇された従業員は失業保険給付を申請するように会社から指示されています。ボーイング社はジェット機製造を全面停止しましたが、失業者は今後も急増し、米国の財務負担は大幅に上昇します。
ドルをさらに追加で刷ることになりますから、ドルの貨幣の価値は下落し、インフレ、スタグフレーションが起こることをますます覚悟する必要があります。
そして、非常に気にかかる点として、熟練工員を今回大量に解雇することで、コロナ収束後に自動車生産は順調に戻るのか? 自動車産業は相当先まで新車販売は低迷することを予測していると思われますので、自動車関連株は安くなっていても、当面見送ることが賢明だと言えそうです。
自動車産業が世界を支える構造も変わっていくのかもしれません。
ECB(欧州中央銀行)はジャンク債で膨れ上がる
欧州中央銀行はジャンク級のギリシャ債を担保受入れ発表しました。中央銀行が価値の低い資産を買上げればどうなるか? 紙幣の価値は確実に落ちていくことになるでしょう。アメリカでも同様の事が現在行われています。日銀による政策も同様です。
ドル、ユーロ、円・・・・ 全ての紙幣に対して価値の下がらない資産を今は早急に持つことが重要だと言えます。
欧米の長期金利の動向に注意してください!!
欧米で長期金利が上昇しています。金利が上がれば積み上がった借金の返済負担は増えることになります。利息を返せず追加で紙幣を刷ればどうなるのか? この答えは明白で紙幣の価値はどんどん下落することになります。今後の債券市場には注意が必要です。
日本でも今回大幅に国債・借金を積み増すことになりますが、金利が急上昇した時には、国債価格は暴落しますので、日銀、市中銀行は巨額の国債の含み損を抱えることになり、多くの金融機関は破綻リスクに直面します。そして、円の価値が暴落することが予想されます。
しかし、ECBもFRBも、更には中国の中央銀行も同様のことをしていますので、世界の紙幣が紙くずになっていくと考えるべきでしょう。紙幣より価値のある資産を持つこと。たびたび伝えていることですが、本当に大きな岐路に来ていると考えられますね。
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