新型コロナウィルスが世界中の教育をストップさせる
新型コロナウィルスで経済以外にも教育現場にも影響は出ています。
世界中ではロックダウンによる封鎖、日本でいえば緊急事態宣言前から学校は臨時休校になっています。
これは5月6日までの緊急事態宣言がどうなるか?
によっては目先の状況は変わってきます。
海外で言えば、現状は以下の通りです。
・米国ジョージア州:4月24日からビジネス活動再開認める
・イタリア:5月4日にロックダウンの緩和
・フランス:5月11日から緩和予定
この流れで学校教育の方も始まっていくでしょう。
コロナ後の世界で今後教育現場はどう変わっていくのでしょうか。これについて考えてみたいと思います。
追いつかない学校側の対応
「対応の遅さが目立った。」これが正直な感想です。
僕自身も子どもが2人いますが、学校側の対応がギクシャク。
これはトップダウンの業種である公務員という理解はしなければいけません。
行政からの指示がなければ学校側も対応しようにも出来ないのです。
3月、4月で大変だったのが。
・受験
・卒業式、入学式
・新学期
これらの行事に対しては喚起を徹底的に行うなど蜜な状態をなんとか避けて行う動きがありましたが、バタバタした中で子供たちにとっては、せっかくの思い出の行事が訳が分からない状態であったのは確かです。
オンライン授業、家庭の負担
授業の進捗が気になるという親御さんも多いのではないでしょうか。
これは学校側からの課題や先生方が各家庭に見回りなどでなんとか対応をされていましたが、これは保護者も学校側ももちろん生徒も始めての事で、全てに不満や疑問が生じてしまうのは仕方ない状況です。
当然、先生方も試行錯誤で現状を変えようとされています。
そんな中でオンラインを使った課題や中には無料でYouTubeで授業を行う方も出てきました。
これは学校的には著作権の問題があるようでこの辺は勝手に拡散されては困るという懸念もあるようです。
現在、家庭への比重が重くなってきており、小学校低学年など小さなお子さんの場合は勉強の課題への見直しは保護者が行わなければいけなかったりと、テレワークなどで大変な中、保護者への負担は増しています。
機動力のない教育現場
先ほども記載しましたが、今回日本政府の対応は全てが後手後手と言われており、教育現場にとっても同様のことが言えます。
理由は大きな組織であって決定の遅さで各現場に降りてくるのが遅く、そして、降りた後もまたひっくり返る事も何度かありました。
この辺りの仕組みを理解していない保護者からはストレスでクレームは多く出たのではないでしょうか。
アフターコロナ教育分野の変化
今回のあり得ない誰もが経験したことのない不測の事態は今後起こらないとは言い切れません。
新型コロナウィルスも ” 新型 ” だったため、ワクチンなど予防策のない中でのパンデミックとなりましたが、人類は2度目、3度目は教訓を元に飛躍しています。
これは歴史上何度も起こっており今回でも同様のことが言えます。
” 経験から学ぶことで得る “
これは教育分野にも十分に活用されることです。
ただポジティブな内容ばかりではない事実もあります。
コロナ後の世界、そしてコロナが終息しても大きな痛手は教育現場にも爪痕を残します。
日本の大学生と大学経営危機
緊急事態宣言で大きな痛手となっているのはアルバイトで学費を稼ぐ大学生にも影響を及ぼしています。
飲食店などが軒並み休業、もしくは正社員のみで営業をするなどの対策がなされる中で一番に収入源が奪われるのが大学生。
直近の調査で学生団体の調査で、大学生らの約6割がアルバイト収入が激減したり無くなったりという回答が出ています。
又、学生だけでなく親の収入の減少や失業もが約4割に上り、調査に答えた学生の ” 13人に1人 “ が、大学を辞める検討を始めていると回答する事実があります。
日本経済の冷え込みにより最近では、奨学金で大学を通い卒業後に働いて返す学生も多い中今後予想される就職難でそれはリスクにしかならないと考える傾向もあるでしょう。
そうなると当然ですが、少子化でただでさえ厳しい経営の大学側も経営危機に立たされます。
この学費に対しては政府も検討中とのことですが、まずは中小企業支援などが先ではないでしょうか。注目したいところです。
学生たちは待っているだけでなく、学費減額を求める署名活動など積極的に動き出しています。
学の衰えは国の衰え
学歴社会はもう過去の話。
これは一理ありますが、日本の学力はどんどん低下しています。
厳しい言い方ですが、教育分野の危機感のなさや向上心を考えていない事なかれ授業などもあります。
そして、日本の教育に気づいた人たちはどうするか?
海外へ留学してしまいます。優秀で将来を見据えた若者は早くから海外に留学していく。
そうするとどうなるか。
国は衰え、優秀な若い人材は海外で活躍し日本は衰退化していく未来も考えられます。
教育格差拡大
そして、教育分野でも経済格差が見え隠れしています。
どれだけ勉強をしたくても、優秀であっても経済的に安定していなければ学ぶ機会さえも奪われてしまいます。
例えば、東南アジアをイメージしてみてください。
学校に行かせる資金のない親は子どもたちを店番や仕事、家庭の手伝い要因に活用しています。
生きるための術といってしまえばそれまでですが、ただこれも我が国日本においても始まっています。
そして、新型コロナウィルスで一気に経済がマヒしていく中でさらなる危機は懸念されます。
ぜひこの機会にお金についてもきちんと学んでみてください。
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