チャットGPTが登場してからは様々なAIが出てきています。
その中でも最近日本でも導入が開始した「社内検索エンジンを開発・提供しているGlean」について解説していきます。
Gleanとは？
Glean Technologiesは、企業内の情報分断や検索性の低下、ナレッジ共有の希薄化などの課題の解決を目指しています。
生成AIスタートアップの企業価値ランキングでトップ5にランクインし、企業価値10億ドル以上のユニコーン企業として評価されています。
120以上の世界のリーディングカンパニーを顧客に持ちます。
| 会社名 | Glean |
| 設立 | 2019年 |
| 創業者 | Arvind Jain, Piyush Prahladka, Tony Gentilcore, TR Vishwanath |
| 本社 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 パロアルト |
| 製品 | Glean |
| ウェブサイト | https://glean.com/ |
Gleanの紹介動画
Gleanの歴史
Glean Technologiesは、2019年に米国で創業され、GoogleのDNAを受け継ぐエンジニアにより次世代型社内検索エンジンを開発しました。
日本市場では、株式会社アシストと代理店契約を締結し、エンタープライズ向けInsight Engine「Glean」の取り扱いを開始しています。
Gleanの主要製品は社内検索エンジン
Glean Technologiesの主力製品「Glean」は、ビジネス向け検索プラットフォームです。特に会社全体のデータを横断検索するためのエンジンとして期待されています。
企業ごとに学習したデータから深層学習ベースの大規模言語モデルに対するベクトル検索により、文脈理解が可能になります。
最先端のAI技術により、企業特有の頭字語や短縮語、コード名などの認識が可能で、導入企業に合わせた最良のパフォーマンスを実現します。
Microsoft 365、Box、Slack、Google Workspace、Salesforceなどの様々なアプリケーションと接続し、情報を横断的に検索可能です。
Gleanは、作業内容、自分の言及、チームのトレンドに基づいて必要な情報を提案します。知識のアーティファクトが存在しない場合、企業の専門家を特定します。
Gleanの公式ホームページ要約
AIによる職場検索
Gleanは、深層学習ベースのLLMsによるベクトル検索を使用して、自然言語クエリの意味理解を可能にします。
企業の独自の言語と文脈に対して継続的に学習し、検索の関連性を向上させます。
企業向け生成AI
Gleanのアシスタントは、すべてのドキュメント、会話、チケットなどから回答、分析、要約を提供します。結果はセキュアでプライベートであり、完全な参照可能性があります。
個人化された結果と知識の発見
Gleanは、企業の知識グラフを構築し、個人に合わせた結果を提供します。検索する前に、作業内容、言及、チームのトレンドに基づいて情報を提案します。
使いやすさ
100以上のコネクタで既存のアプリケーションと接続し、セットアップが迅速で大企業にも対応します。データとセキュリティポリシーに合わせたホスティングオプションも提供します。
効果
平均的なGleanユーザーは1日に5回の検索を行い、週に2〜3時間の時間を節約します。Outreach、Grammarly Businessなどの企業から高い評価を受けています。
Gleanの理念とは？
Glean Technologiesの使命は、「世界で違いを生み出すために必要な知識を人々に提供すること」です。
同社は、元Googleの検索エンジニアと業界のベテランによって設立されました。彼らは、私たちの個人的な生活ではほぼ何でも見つけるためのツールがあるのに、なぜ職場で必要な検索ツールがないのかと疑問に思いました。この疑問がGleanの始まりでした。
創業チーム
創業チームには、Arvind Jain（CEO）、Vishwanath T R、Piyush Prahladka、Tony Gentilcoreなどのエンジニアリングの共同創業者がいます。
彼らは、お互いに大きなことを成し遂げるために助け合い、他のチームにも同じことをする手助けをしたいと考えています。
Gleanは今後どうなる？
Gleanの直近の会社の評価額は、10億ドル程度ですが、資金調達も順調に進んでおり、主要株主にも注目です。
資金調達について
Series C
2022年5月18日にSequoia Capitalなどから1億ドルを調達
Series B
2021年3月31日にGeneral Catalystなどから4000万ドルを調達
Series A
2019年3月1日にKleiner Perkins, Lightspeed Venture Partnersなどから1500万ドルを調達
主要株主と各社の取り組み
Glean Technologiesは、シリコンバレーの主要な投資家と協力しており、Quentin Clark、Mamoon Hamid、Sonya Huang、Ravi Mhatreなどが名を連ねています。
その他の株主は下記のとおりです。
Sequoia Capital, General Catalyst, Kleiner Perkins, Lightspeed Venture Partners など
Glean社の直近のニュース
2023年6月6日： 企業向けAI駆動検索を解放する「Glean Chat」がローンチ
2023年6月6日： 企業検索スタートアップGlean、生成AIアシスタントをローンチ
2023年6月6日： AIベースの検索アシスタント「Glean Chat」が生産性向上のためにどう構築されているか
2023年4月4日： Glean、企業検索エンジンに生成AIインターフェイスを追加
2023年3月1日： Glean創業者が語るAI駆動の企業検索
2022年5月18日： Gleanが1億ドル調達 / Series C, General Catalystおよび4人の他の投資家から
2022年5月18日： Glean、広がる企業システム全体で情報を引き出す支援を目指す
まとめ：Gleanはこのあとも大きく化ける可能性が高い
いかがでしたでしょうか？
Gleanの注目ポイントをまとめると・・・
・Gleanの主要製品は社内検索エンジン、日本でもサービスが開始
・元Googleの検索エンジニアと業界のベテランによって設立
・生成AIスタートアップの企業価値ランキングでトップ5に入っている
この後、Gleanについても動向を見ていき、メルマガでも情報を配信していきます。
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