ビットコインが186万円到達
11月18日、ビットコインの価格が1BTC=186万円を一時記録しました。ドルでいえば17,800ドル近辺。昨日よりも10万円幅の上昇を見せています。
そして時価総額も過去最高に。今回は、そんなビットコインが2017年のバブルと言われた時期に比べて盛り上がりを見せていない理由、今後盛り上がる理由を解説します。
2017年12月以来の水準に到達
まずは、ビットコインバブル(仮想通貨バブル)と言われた2017年をご存知ない方向けに、軽くおさらいをします。2017年は、1月に1BTC=10万円ほどだったビットコインの価格が、年末12月には220万円〜240万円(取引所によって異なります)の高値をつけました。
その後大暴落するのですが、当時安い価格の時期から参加していた人たちの中には、億り人と呼ばれる人たちが誕生。10万円が220万円になるのです。仮に100万円分を購入していたら2,200万円ですね。ビットコイン以外の仮想通貨(暗号資産)の伸び率もすごかったので、そちらにも分散していた人は大きな資産を得ることとなりました。その2017年12月の水準に、現在ビットコインの価格は戻してきています。
1年を通した分析振り返り
年初に僕のメルマガやYouTubeで配信していたのが、以下の通り
・春先上昇アノマリー
・半減期期待での上昇
・半減期後のさらなる上昇
・大口投資家の参入
これに追加すると、コロナ禍での金融緩和で通貨からビットコインへの流れも現れている感じです。
ビットコインと株価の不思議な関係
ビットコインが上昇、下落するたびに株価やゴールド、為替などをチェックするのですが、最近におけるビットコインの現象は興味深い状況です。
株価上昇⇒ ビットコイン上昇
株価下落⇒ ビットコイン上昇
ワクチン報道で、株価は上昇を見せたり、昨日発表された10月米小売高の鈍化で下落を見せています。そんな中ゴールドの動きが怠慢な中で、ビットコインは株が上がろうが調整しようが上昇を見せる強さを見せています。これは、ビットコインに資金が流れていることを表していると考えられます。
大口資金が参入&方針転換、ビットコイン市場
ビットコインの時価総額が過去最高になり、早速テレ東のモーサテで報じられています。コインチェックを傘下に持つ、マネックスグループの社長・CEOの松本氏もつぶやかれています。
ビットコインは、今日の段階で、値段 x 発行済み総数で計算した時価総額で、all-time high、市場最高値に達した。
— Oki Matsumoto 松本 大 (@okimatsumoto) November 17, 2020
今回は、大手の参入があります。
・PayPalが仮想通貨換金サービス導入発表
・マイクロストラテジーが100年にわたりビットコイン保有計画
・TwitterCEO率いるスクエアがビットコイン購入
マイクロストラテジーのCEOは、過去にビットコインの存在を知っていながらスルーしてしまったことを後悔した内容を発信、その他PayPalの参入でビットコインに対して懐疑派だった人たちが、方針転換をし始めています。価値のない、使い物にならないと言われ続けたビットコインが、コロナ禍で注目を集めているということです。
そしてビットコインの価格が上昇すると、Twitterではトレンド入りをします。Twitterでトレンド入りすると興味を持つ人、気になっていた人が意識をし始めます。しかし、2017年ほどの熱量を今回は、感じられません。これには理由があります。
熱量が違う2020年
2017年と2020年の熱量は違います。これはプレイヤーが変わっていることを表します。
2017年
・インフルエンサーが盛り上げる
・ICOでヒートアップ
・ネットワークビジネスで広がる口コミ
この辺で参加した人の中には、痛い目だけを味わった人もいるでしょう。そして、それに便乗するように詐欺案件も出ましたので、仮想通貨業界に対しての不信感や高値掴みでの塩漬け状態も否めません。
それに対し今回は、その時に様子見をしていた大口投資家勢が参入しています。世界の通貨への懸念もあるでしょう。繰り返しになりますが、以下の通り。
2020年
・PayPalが仮想通貨換金サービス導入発表
・マイクロストラテジーが100年にわたりビットコイン保有計画
・TwitterCEO率いるスクエアがビットコイン購入
個人の小さな資金の塊だった2017年と比べ、今回は大口の大きな資金の塊の方が多いのではないかと考えています。そうなると、マイクロストラテジーのように長期保有する企業が出てくるため、ビットコイン価格が底堅くなることも予想されます。
さらには、ビットコイン以外で株価も上昇しています。日経平均株価は、11月17日に29年ぶりに26,000円に到達。米株も強いです。
まだよく分からない仮想通貨の業界、もしくは怪しい勧誘をされ不信感を持ち、仮想通貨に投資するなら株投資をやろうという選択肢もあって当然です。どの投資にもメリット、デメリットはありますのでこの辺は十分精査されて、違いを把握した上での参入が望ましいと考えます。
史上最高値に注目
ここからですが、2017年の史上最高値のトライに注目です。11月16日のNYダウは、2月につけた高値を更新し史上最高値の29,950.44ドルを記録しています。
ビットコインも2017年につけた高値とは違う、大口プレイヤーの参入で盛り上がると、それに気づいた個人が参入しだし、さらに盛り上がりが加速します。そうなると、220万円台をトライしに行くことは、十分考えられます。
もっと広い長期視点でいえばまだ始まったばかりの市場ですので、その先の上抜けにも注目していきたいと考えています。
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