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荒れる金融市場 今週はどうなる?

緊迫したイラン・イスラエル対峙ですが、イスラエルのイラン国内に対しての直接的な反撃も小規模なものにすぎず、これに対してのイランの反応声明もかなり抑えられたものだったことを考えると、まずは大規模な戦火の拡大は回避できそうです。

ただし、引き続き注意をして状況を見ていく必要があります。

大荒れの1週間

先週のメルマガでは、金融市場全体が荒れることを予測しましたが、まさに大荒れの1週間だったと言って良いと思います。

日経平均

先週の月曜日の開始時点の日経平均株価は39,000円台を保っていましたが、金曜日は1,000円以上値下がりし、一時的に37,000円を割る場面もありました。

年初来高値は3月22日の41,087円ですので、たった1ヶ月で10%程度、大きく下落しています。

NASDAQ

ハイテク株中心のNASDAQも大きく下落し、1週間下げ続け、金曜日だけで2%を超える下げを見せています。

年初からの上昇分の多くを吹き飛ばした形です。ハイテク7強のマグニフィセントセブンは1-3月決算は38%増益の見通しで、これらを除外したS&P500種採用銘柄では、3.9%の減益が見込まれています。好決算が予想される企業群が売られています。

今週は各社の決算発表が続きますが、ファクトセルでさらに売り込まれる可能性が高いと考えています。

その理由についてはマーケット・トレンド・リサーチの方で詳細説明します。

エヌビディア

AI関連銘柄の筆頭のエヌビディアですが、業績が絶好調にも関わらず、先週の金曜日はなんと1日で10%も下落しました。イラン・イスラエルの直接対峙の広がりリスクを嫌気された動きです。

3月26日には960ドル台の高値をつけていたものが、先週末の終値は762ドルですから、1ヶ月弱で200ドルの下落となりました。

流石にこれは売られすぎだと考えますが、金余りから起こる資産バブルが崩れる時は、たとえ超優良企業株であってもこういうことが起こるのです。

ドル円

ドル円は予想通り円安が加速し、金曜日の終わりの時点では154.6円台です。

イスラエルがイランに直接攻撃したタイミングでは一時的に円が買われる場面がありましたが、あっという間に元の円安水準に戻っています。

節目の155円をつければ、当局による為替介入の可能性も高いですが、おそらく瞬間的には5円程度円高になることがあったとしても、実需のドル買いも強く、円安はさらに進むと考えるべきでしょう。

1ドル:170円予想の専門家の声も多数

ここにきてさらに円安は大きく進む発言が専門家から出ています。

フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルは米金融当局が利下げを待つ姿勢を維持すると示唆する場合、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)までにドルは170円まで上昇するリスクがあると発信しています。

サントリーホールディングスの新浪剛史社長は、政府や日銀の対策がなければ円安進行が続き1ドル=170円前後まで悪化する可能性もあるとインタビューで発言しています。

ティ・ロウ・プライスの専門家も、円相場は引き続き下落し、さらに10%下げて1980年代以来の水準に沈む可能性があると発信しています。

日本銀行が大幅な利上げに消極的なためだといいますが、やはり170円程度と見ているわけです。

日本銀行の植田和男総裁は先日、” 日銀による国債買い入れは継続されると指摘し、緩和的な金融環境が当面続く ” との見通しをあらためて示しています。

日本の低金利の国債など買い手が日銀以外にどこにもいないという表れだと思います。

今回のイスラエルによるイランの攻撃が限定的でしたので、原油価格も落ち着きを取り戻していますが、なんにせよここからの円安が進むとなると、日本のインフレは夏にかけて再上昇することは間違いありません。日本の多くの家庭は更に苦しい状況に陥ることになります。

今週も金融市場は大荒れか?

今週はIT大手企業の決算発表が相次ぎます。その中で非常に気掛かりなニュースが週末に流れました。

テスラのイーロンマスク氏は21日からの2日間インドを訪問し、モディ首相と会談予定でした。それが急遽土曜日にキャンセルされました。

表敬訪問をキャンセルした理由として、” テスラ社内で重要な解決すべき問題が発生した ” と本人がX(Twitter)で発言しています。

テスラはインド工場の進出やスターリンクのライセンス取得も目指していました。モディ首相にとってもまさに選挙の最中であり非常に重要なイベントでした。

これから世界の中で最も大きな経済成長が期待できるインドの、さらには長期政権を盤石に固めるモディ首相に対してのドタキャンです。

プライドの高いモディ首相ですから、テスラのインドへの進出は暗礁に乗り上げてしまうリスクすらあるわけです。

これらを考えると、相当大きな問題をテスラは抱えている可能性が高いです。先週も10%の人員の削減も行いましたが、相当テスラの決算内容が悪いのではないかと思います。テスラの決算は次週24日です。(日本時間の25日早朝)

これを前後してIT大手の決算発表がありますが、テスラの前四半期の業績が悪いだけでなく、先行きの見通しに対して暗い内容の発表であれば、テスラ株は暴落し、更にアメリカ株全体の下落につながり、これは日本株や世界株にもマイナス影響を大きく及ぼす可能性が高いです。

テスラは夏にかけて100ドルを割り込む可能性も?

テスラの株価は年初は260ドル台をつけていましたが、金曜日は2%近く下落し、終値は147ドルです。夏にかけて100ドルを割り込むような展開も十分にあり得ると思います。

そして、テスラ株は個人投資家にも大人気の銘柄ですから、テスラ株で大きな損失を出す投資家が続出すれば、市場全体で売りが売りを呼び、株式市場の下落基調が長期化する可能性も高いです。

今週は非常に注意深く、慎重に投資市場全体を見ていく必要があると考えられます。みなさんもリスクを回避した行動を取るのが正解です。

しかし反対に考えれば、価格が大きく下落すれば、押し目買いの大きなチャンスとなりますので、うまく市況を読み解き、チャンスを掴んでいきましょう。

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