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今週の暗号通貨市場動向

現在の暗号通貨市場は、マクロ経済要因よりも、FTX破綻からの負の連鎖の広がりによる影響が大きく出ますので、今週はこの点に注目してレポートをまとめていきます。

21日18時現在のBTCの価格は16,148ドルとなっており、暗号通貨市場全体が下落基調です。特にアルトコインは下落基調が鮮明です。

これは週明けになったことで、具体的にFTXからの負の連鎖の広がりのリスクからの回避の動きが続いているからだと考えられます。

世界中の取引所からの暗号資産の流出が続く

現在、世界中の取引所からの暗号資産の流出が続いています。取引所が破綻することで、自らの暗号資産が引き出せなくなることへのリスク回避の動きです。

取引所から暗号資産が引き上げられるとすぐに売買できる暗号資産が減ることで、市場流動性が低くなりますので、少しの売り買いで価格は大きく上下します。今の状況では、中小取引所やプロジェクトが破綻が広がるリスクが高いですので、売られやすい傾向は続くことが予想できます。

さらには今取引所に残っている暗号資産も目先の上昇場面での売り時を待っている人が多いように思います。これも市場全体を下げる要因となります。

こちらのレポートは今回FTXで起こった詳細をまとめてあります。再度内容の理解を深めてください。このあと発生する負の連鎖についてもある程度理解できるかと思います。

【2022年11月18日】FTX・アラメダ・バンクマンフリードの詐欺行為の全容

FTX バンクマンフリードが行った愚かな行為FTX、アラメダが破綻して早くも1週間がすぎました。破綻後の暗号通貨市場の動きは割合落ち着いていますが、まだまだ余談を許さない状況です。...

FTXの債権者数及び債権額

FTXの無担保債権者の上位50位までに合計31億ドル(約4,350億円)の債務を抱えていることが、新たな裁判所資料で本日わかりました。うち2顧客に対しては、それぞれ2億ドル余りの債務があるそうです。そして、債権者の数は合計で100万を超える可能性があるとのことです。

この上位50の債権者は暗号通貨取引所や暗号通貨プロジェクト、レンディング企業、暗号通貨ヘッジファンド等である可能性が高く、FTXから資金の引き上げができないことで、破綻が連鎖する可能性があります。

5、6月の時点でLUNA・USTの無価値化後にボイジャーやスリーアローズに破綻連鎖が広がりましたが、まさに今もその状況下にあるわけです。

破綻リスクが高いと考えられる金融機関及び取引所は?

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なぜ取り付け騒ぎが起こるのか?

銀行の取り付け騒ぎをあおる原因の一つは、恐怖に対する恐怖、つまり他の人々が預金の引き出しに走るのではないかという危惧にあります。

今回のFTXの件でもう一つ作用したのが、最も多くの情報を持っているとみられる人が動き出すと、他も追随するという力学が働いたことです。

今回の場合は、バイナンスのCZが ” FTTトークンを全て売却する ” とTwitterで発言したことが起点となりました。

人々が預金引き出しに走るかどうかの判断は、隣人も預金引き出しに動いているかどうかと大きな相関性があります。

最大手取引所のバイナンスのトップであるCZが全てのFTTトークンを売却するとツイートで発言すれば、それは業界全体に波及しますし、誰もがわれ先にと売却を急ぎます。そして結果としてトークン価格は暴落します。

FTT・アラメダリサーチはFTTトークンが資産の根源となっていましたから、FTTトークンの需給バランスが崩れ、価格が暴落したことで息の根が止まったわけです。

FTTトークンの価格は8日までは22ドル台をキープしていました。それがCZのツイート後、4ドル台まで1/5以下に急落しました。

仮に5,000億円分のFTTを担保資産として保有していたとしても、1,000億円以下まで減ってしまえばどうなるか?

資金繰りを誤魔化し誤魔化し存続してきたとしても、存続などできるはずがないわけです。

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3.5ドルで2万ドルショートしたFTTですが、現在1.27ドルです。1/3近くまで下落していますが、ほぼ無価値化すると考えていますので、引き続きポジションを保有します。

このあとの市場での短期的な大きなチャンスは、破綻するリスクの高いプロジェクトを探し出し、そのトークンをショートすることにあると思います。今週はこちらの情報をまとめた上でレポート化してみたいと思います。

Defiに再注目!!

今回のFTXの破綻劇は蓋を開けた時に、あまりにも杜撰なことが行われていたことに尽きます。暗号通貨業界の信頼の回復には、透明性を高めることが、解決策の一つになるでしょう。

これこそが「分散型金融(DeFi)」の特徴のひとつな訳です。DeFiとは、完全にブロックチェーン上に存在する取引所であり、人が介在せず、全ての取引が行われます。全てが直接ブロックチェーン上にあれば、透明性が増し、信頼が高まります。

この後は今回のFTXの破綻を受け、これらの問題をクリアーした、より透明性の高いDefiプラットフォームが新たに現れる可能性も高く、当然のことながら、人気が急騰すれば、独自トークンも暗号通貨市場の動きとは関係なく高騰する可能性が高いです。

この辺りの最新情報も世界中から入手した上でシェアしていきたいと思います。

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