週間市場動向

【投資熟考8月15日】イーサリアム2,000ドル超え!!

今月頭のメルマガの中で、Web3.0の浸透で暗号通貨市場が大きく成長する話をしました。そして6日の土曜日ではZOOMセミナーの中で、Web3.0がなぜそれほど可能性が高いのかをお話しましたが、今回も見事に予想通りの展開となりました。

※イーサリアム 過去1ヶ月チャート

8月頭の段階では1,500ドル程度だったイーサリアムの価格は、13日土曜日に2,000ドル台を回復しました。2週間足らずで35%近い上昇を見せました。

イーサリアムは大型アップデートのMergeを控えている!!

この後の1ヶ月の暗号通貨市場は、イーサリアムが相場を下支えし、引っ張っていく形が予想できます。それは9月15日、16日に、大型アップデートである ” The Merge ” が実装スタートするからです。

The Mergeによって、イーサリアム・ブロックチェーンのコンセンサスメカニズムは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)モデルへと移行します。今回のMergeにより、Powと比較し、エネルギー消費量は99.95%以上抑制されると言われています。

地球環境への負担の少なさもあり、機関投資家の暗号通貨市場への投資は、BTCからETHに徐々に移行する可能性も高く、この後の1ヶ月の暗号通貨市場の動きには注目する必要がありますね。

ETHは年内にどの程度まで上昇するのか? それとも下落するのか?

この点は読者の皆さんも興味深いところだと思います。クリプトトレンドリサーチでは、13日の土曜日の午前。まさにイーサリアムが2,000ドルを達成するそのタイミングで、

” イーサリアム Merge 大型アップデート その時価格はどうなる? ”

という形でのレポートを発信し、この後の1ヶ月、さらにはMergeの3ヶ月後、ちょうど年末にかけての価格予測も出しています。そしてイーサリアムだけでなく、同時に注目すべき5銘柄についての価格の詳細予測もしています。

このレポートについては多くの皆さんが興味を持たれるかと思いますが、来週月曜日の投資熟孝記事から登録頂くことで、3日間限定でこのレポートおよび、10万ドルポートフォリオの最新の分散投資方法レポートなどもご覧いただけるようにします。こちらも併せて楽しみにお待ちください。

ちなみにクリプトトレンドリサーチの10万ドルポートフォリオは、13日に改めて当初からの運用利回りが100%を再達成しました!! 着実に実績をあげています。

金融市場全体が底を打ったのか?

直近のいくつかの指標を見る限り、アメリカのインフレはピークを超えたと考えて間違いなさそうです。ただしインフレ率の低下がこの後どのようなペースになるかによって金融市場への影響、状況は変わります。

インフレ率が高く推移したままであれば、FRBのタカ派姿勢は継続しますので、25BP(ベーシスポイント)より高い利上げが9月以降も行われることになるでしょう。そして9月からはFRBの市場からの資金の引き上げが増額される点にも注意が必要です。

※米S&Pは安値から半値戻し達成

懸念点は幾つかありますが、それ以上に先進各国では有り余るお金があります。コロナ禍以降の家庭内貯蓄は大幅に増加しています。

行き先のない資金は、インフレが続く中では、単に寝かしておくだけでは紙幣の価値がどんどん下落していきます。

結果的にリスクを取り、株式市場、金融市場に継続的に資金が流れ込むと考えられます。そして結果的には株価を押し上げることにもつながることになると考えています。

NASDAQ市場と暗号通貨市場の動きは徐々に乖離する!

昨年後半以降、暗号通貨市場の動きはNASDAQ市場との親和性が非常に高かったです。しかし最近は徐々にこの動きが乖離し始めています。

さらにはこの後はMergeを控えていることもあり、NASDAQ市場の動きとは乖離が更に広がると考えています。

ただし、暗号通貨市場が上昇するとしても、昨年冬からの暴落をした暗号通貨の多くは価値は上昇せず、そのまま死に絶えていくことになる可能性が高いです。

米中対立 Web3.0ではどうなる?

世界がWeb3.0に向かう中で、” 米中対立はどうなるのか?勝者はどちらになるのか? ” この点についても少し考えてみたいと思います。

先日の台湾周辺での中国の軍事演習は少しヒヤリとさせられる場面もありました。米中トップ電話階段で、前もって中国としては、” 今回は紛争を起こすような事態は想定してない ” と習近平氏が話をしていたようですが、今後のことは正直わからず、米中間は引き続き緊張関係が続くことは間違いありません。

先端技術の中国への輸出に関しては相当厳しい規制が行われることになるでしょう。

Web3.0に向かっても両国の方向性は全く逆の向きをしている

今、両国を観察していて面白いと感じることは、Web3.0に向かっても両国の方向性は全く逆の向きをしていることです。

中国は以前はBTCや暗号通貨に対して非常に前向きだと考えられていました。自分自身も2013年頃には中国でビットコインのマイニングを行っていましたし、ビットコインやイーサリアムのマイニングは中国内で過半数を占める状況でした。

中国、習近平氏の進めていることは、完全に時代に逆行している

今はマイニングは一切禁止ですし、中国国内の暗号通貨取引所は全て閉じられ、暗号通貨保有も中国本土に住む人は認められていません。ただし実際のところは、多くの中国人は海外口座で暗号通貨を保有しているのですが・・・

そして、デジタル人民元を強力に推し進め、それによってお金の流れも全て監視する体制を作ろうとしています。ブロックチェーンでは過去の資金の流れは全て記録が残りますし、一人一人のお金の動きをデジタル人民元では把握できます。強烈な監視体制、税の捕捉体制の出来上がりです。

それに対してアメリカは前向きにブロックチェーン、そして暗号通貨の浸透を進めています。マイニングについても同様で、今はクリーンエネルギーでのマイニングを積極的に誘致する州も多いです。

アメリカという国はイノベーションや技術革新により、大きな成長を遂げる企業が現れ、それがアメリカ自体の成長を牽引することをよく理解しています。Web2.0時代のGAFAがまさにそれに当てはまります。ですからWeb3.0のめぼしいプロジェクトの多くがアメリカを中心として動いています。

中国はIT関連企業に対して様々な罰則、規制を作りがんじがらめにしようとしています。中国が行っていることは、Web3.0の方向性とは全く流れが違うのです。

国家自体も超越する形で、Web3.0は繁栄していくことになる

そう考えた時、” Web3.0の覇者には中国はなり得ずアメリカが勝利する!! ” と考えがちですが、実際はそうではなく、アメリカという国家自体も超越する形で、分散化する形で、Web3.0は繁栄していくことになると考えています。

といっても、アメリカ及びアメリカ人は多くの面で、そのメリットを大きく享受することになるでしょう。

中国、習近平氏の進めていることは、完全に時代に逆行しているように思います。中国は今が、もしくは今後数年がピークで、その先は衰退に向かう可能性が高いと個人的には考えています。

Web3.0の理解、活用を引き続き深めていくことは必須

ただし、衰退に向かった時には台湾周辺の地政学的リスクが一気に高まることになりますので、日本も、そして日本国民もそのリスクに備えておく必要があるわけです。

Web3.0は国境も関係のないグローバル化された分散社会です。Web3.0の理解、活用を引き続き深めていくことが、自らの、家族を守るためにも非常に大切なことなのです。

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