暗号通貨

イーサリアム(ETH)が大きく上昇するタイミングはいつになるのか?

BTCと比較した時に、現在のイーサリアム(ETH)は非常に投資妙味が増していると考えられます。AI TRUSTでは昨年夏前より、BTCとETHの価格比較を行い、相対的な値動きを検証し続けてきました。

3月15日の昼時点でのETH/BTCを見ると、ETHのBTCに対しての暴騰率は-3%です。昨年春以降の値動きをみても、下値線に近づくと必ずETHはその後大きく上昇し、上昇後の2ヶ月間での上昇幅はBTCと比較して、15%〜25%程度高くなっています。

イーサリアム(ETH)が大きく上昇するタイミングはいつになるのか?

ということは、この後暗号通貨市場が成長すると考えるのであれば、BTCを選択するよりも、イーサリアム(ETH)を選択した方が投資効率が高くなる可能性が高いのです。

今年はETHのバージョンアップもあり、中期的に保有する主軸暗号通貨としてETHは2022年も大きく期待が持てます。

今回は今年行われるアップデートの内容、時期から ” ETHはどのような価格形成がなされていくのか? ” この点について考えてみたいと思います。

イーサリアム(ETH)の先物ETFデビュー

アメリカでのビットコイン先物ETF(上場投資信託)に続いて、イーサリアム(ETH)に連動するETFも早々に登場するのではないかと期待が寄せられています。

ビットコイン先物ETFがデビューした直後はビットコインが史上最高値を更新したこともあり、イーサリアム先物ETHも同じような状況になる可能性も高く、価格急騰に期待が持てます。

Ethereum2.0の大型アップデート”マージ”に注目

2020年12月1日より、イーサ2.0のアップデートのフェーズ0が開始となり、2021年10月27日には初のアップグレードとなる「アルタイル(Altair)」を実装したと正式に発表されました。

現在のアップグレードは、イーサ2.0に移行するためのウォームアップであり、今後はフェーズ1、フェーズ1.5を経て正式にイーサ2.0へローンチする流れへと進んでいきます。

現在、Ethereum 2.0はPoS(プルーフ・オブ・ステーク)でブロック生成のみを行うBeacon Chain(ビーコンチェーン)が稼働しており、今後シャーディングやバーチャルマシンなどのアップデートが予定されています。

大型アップデートでETHは新しいブロックチェーンとして稼働

Ethereum 2.0はイーサリアムが始まって以来の大型アップデートで、全く新しいブロックチェーンとして稼働します。Ethereum 2.0の新しいブロックチェーンに現行のイーサリアムのユーザーやアプリケーションをどのように移動させるかが課題でしたが、The Marge(ザ・マージ)が実施できればそれは非常に簡単なものになります。

イーサリアムの大型アップデート=「The Marge(ザ・マージ)」では、現行のPoWで稼働するイーサリアムがEthereum 2.0のシャードの1つになります。

この際に、PoWによるブロック生成は完全に終了し、Beacon Chainのバリデータが現行のイーサリアムのブロック生成も担います。この際に、現行のイーサリアムのStateが引き継がれ、ユーザーは移行手続きが必要なくスムーズな移行ができるとされています。

The Marge(ザ・マージ)のスケジュールは当初は2022年の第1四半期が予定されていましたので、早々に大きなニュースが報道される可能性がありますので、この辺りの情報はCTRでも常に詳細確認していきます。

Mergeについてはこちらのサイトで細心情報を確認しましょう。
https://ethmerge.com/

The Marge(ザ・マージ)準備完了直前

イーサリアムで最も利用されているクライアントのGeth(Go Ethereum)開発チームは、イーサリアムマイニングを終了して完全にプルーフ・オブ・ステークに移行するThe Mergeの実装をほとんど完了したといいます。

リードデベロッパーのPeter氏によると、「コードベースで残すところ1つのプルリクエストのみとなっており、残すところはテストのみとなっている」としています。

イーサリアムは2021年12月にディフィカルティボムを調整延期するアップデート「Arrow Glacier」を実装しており、2022年6月までディフィカルティボムの影響によるマイニングの難易度上昇を先延ばしにしていることから、The Mergeの準備が整えば6月~7月にかけてマイニングを終了することになります。

イーサリアム2.0リサーチャーは1月の段階で、「7月中旬にThe Mergeをメインネット実装することは可能だが、もしバグが発生しても対応している余裕はない」としているため、7月にもう1度ディフィカルティボムを調整し、年末までにThe Mergeが実装されるのが現実的であると見られています。

2022年3月以降のETHの値動きは?

※イーサリアム(ETH)過去1年のチャート

2022年3月以降、継続的にETHについてはニュースリリースが配信されることになるでしょう。年末までにMergeが完全実装されれば、PoSに完全移行することになり、電力消費量は圧倒的に小さくなります。

機関投資家の暗号通貨所有選択肢として考えた場合、SDGsにも沿ったETHの方が、BTCよりも先々は主軸となる可能性も高いです。そして今年は確実にETHのETF先物での取り扱いも開始されるでしょう。

BTCが2022年に過去最高値を超えることは難しいのではないかと考えていますが、ETHについては話題性も継続して高いこともあり、途中の段階ではBTCとの価格連動生もなくなり、独自の価格形成をするようになり、過去最高値を年内に超えていくことは十分に考えらると思っています。

2022年の1年間のスパンで考えた場合、ETHについては継続保有し、ドルコスト平均法で安値は押し目買いし、保有数を増やしていくことが賢い投資と言えると考えられます。