株式市場・暗号通貨市場ともボラティリティの高い状況が続いています。
この混乱はいつ落ち着きを取り戻すのか?
過剰流動性バブルは終わってしまうのか?
まずは、今回の過剰流動性バブルの始まりから、その恩恵を最も受けた市場に目を向けつつ考えてみたいと思います。
高値から半値近いマザーズ市場
マザーズ市場は新型コロナ禍で急落した世界の株式市場と同様に、2020年3月に底を打ち、そこから急上昇しました。
ピークは半年後の2020年秋に訪れ、2021年秋までは高値圏での一定のレンジの中で推移していましたが、2021年11月を境に急落し、直近では数ヶ月で40%近い下落幅となっています。
ビットコインの上昇の時期はずれている
今回の過剰流動性バブルは最初に日米とも株式市場にその資金は流れ込み、大きな上昇を見せました。多くの投資家はイメージ的に暗号通貨市場も同じタイミングで上昇したものと考えがちですが、実は時期は少しずれいています。
ビットコインの本格的な上昇は2020年秋からとなり、1万ドル以下の水準から年末年始にかけての数ヶ月で一気に価格は5倍の水準である50,000ドルを超えていきました。
マザーズ株の売買を行うのは個人投資家がほとんどですから、2020年秋のタイミングで、日本の新興株投資家の中でも、目先の上昇を考え、株式投資からビットコイン投資に乗り換えた投資家も多かったのかもしれませんね。2020年秋以降、マザーズ市場は既に冴えない展開に入っていますから。
ビットコインの価格はその後2021年春には高値から約半値まで一気に急落し、30,000ドル程度まで下落しました。同じタイミングでマザーズ株も調整安がありますが、価格の上昇率が激しかった分だけ、ビットコインの下落率は大きくなりました。
しかし、その後、マザーズ株がボックス圏で推移する中で、2021年11月、ビットコインは過去最高値を更新しました。そして、その後は12月のフラッシュクラッシュもあり、価格は急速に下落し、先週は33,000ドル割れの水準まで下落をし、そこからは現在は10%以上上昇しており、底値をつけたという期待もありますが、まだまだ油断できない状況にあると考えるべきでしょう。
このあとの市場急落要因は?
先週FRBのパウエル議長の発言で、2022年は3月以降、毎回の利上げの可能性も示唆されました。高インフレ率の継続に対応するための措置として利上げは必要ですが、秋のアメリカ大統領中間選挙もあることですし、様々なものの値上がりで市民生活が圧迫され、国民の不満が大きくなる状況よりも、金融市場が多少混乱しても仕方ない。という判断を行なったわけです。
株式市場のボラティリティは当面大きな状況が続くと考えられますし、新興株、さらには暗号通貨市場はまだまだ底を打ったわけでななく、急落するリスクが高いと考えるべきでしょう。
ショート(売り)を行うには非常に妙味が高い
しかし、投資チャンスがないわけではなく、ショート(売り)を行うには非常に妙味が高く、上昇時と比較して、下落時は本当にあっという間に価格が落ちます。
リスクを最小限に抑えながら、高いリターンを出すことが可能になっています。クリプトトレンドリサーチの10万ドルポートフォリオでは、今月のリターンは既に40%を超えています。ほとんどはショートから上がっている利益なのです。
NY株との連動に注目すること!!
ショート(売り)のチャンスをどのように探せば良いのか?
今の暗号通貨市場で考えた場合、シンプルにはNY市場との比較があります。NY株の動きとビットコインの動きに相関性があります。日中のNY株の動きに合わせてビットコイン、暗号通貨市場が反応しているのです。NY市場の現物の動き、先物の動きを見れば、ビットコインやアルトコインがこのあとどのように動くのかは大体予想がつくのです。今はこの動きを見ながらショート戦略を立てています。
※先週金曜日のNY株チャート
先週金曜日のダウは現地時間午後2時過ぎまではダラダラと下がる展開が続きましたが、そこから一気に600ポイント以上上昇し、大幅反発となりました。
※BTCチャート
BTCの価格も少しずれた時間に底を打ち、そこから大きく上昇に転じています。株式市場が動く平日に関しては最近はこの傾向が顕著に見られますので、暗号通貨投資を行う上で、是非参考にしてみてください。
さて今週の動きは?
今週注目すべきは大手IT銘柄の決算発表です。実は先週は半導体不足が影響し、Appleは市場期待を裏切る決算発表を行う可能性があり、もしそうなれば、前週のネットフリックスの発表でのナスダック急落・暗号通貨市場急落があったように、同様の流れにつかがり、暗号通貨市場のショック安も考えられました。
しかし、Appleの業績は過去最高益となり、この安心感から米株、日本株、暗号通貨市場が上昇したのです。
メタ、Amazonの決算内容については注意が必要
今週は日本時間の
2日朝6時 Google(アルファベット)
3日朝6時 メタ(Facebook)
4日朝6時 Amazon
と注目決算が続きます。
Googleの決算は特に問題はないと予想していますが、メタ、Amazonについては市場予測に届かない決算内容となる可能性が高いのではないかと見ており、もしそうなればアメリカ株、日本株の急落、暗号通貨市場はそれよりも大きなショック安につながる可能性があります。最近は日本の早朝時間に暗号通貨市場は大きく動くパターンが多いですので、投資家の皆さんは是非この辺りのことも頭に入れておいてください。
バブルは既に崩壊したのか?
昨年後半からの株式市場、暗号通貨市場の下落に頭を抱えてしまっている。フリーズして行動ができなくなってしまっている。そういう投資家の皆さんもいらっしゃるのではないかと思います。
秋には米大統領中間戦もあります。FRBの連続利上げもあります。ロシアのウクライナ侵攻リスクもあります。2022年の投資市場は非常に荒れる1年だと考えるべきでしょう。一部のバブルは既に崩壊しています。
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