週間市場動向

【投資熟考10月4日】中国リスクは何処まで広がるか?

現時点での最も大きな投資リスクは中国の抱える様々な問題と世界的に不足するエネルギー問題にあります。今日はまずは中国で発生する様々なリスクの広がりについて考えてみることにしましょう。

中国恒大問題はどうなる?

中国恒大問題をはじめとして、中国の不動産関連業会全体に対して、中国当局はなんとか収束させようと、このあとはより具体的な様々な策を打つことになるでしょう。

中国恒大も先週、理財商品購入者に対して分割を含めた選択肢で、全額返済を約束し公表し、一部では返済もスタートしています。上場銀行株の売却等も進めつつ、地方政府と協力しつつ、資産の売却を進め、負債を時間をかけて圧縮していくことになるでしょう。

しかし、中国の不動産バブル崩壊については、起こることを前提でリスクがどのように広がるのか?

これを理解しておく必要があると考えるべきでしょう。

中国不動産バブルが崩壊すると?

既に中国恒大の問題は他の不動産会社にも波及し、関連株は大きく調整しています。地方の中小不動産会社、デベロッパーの倒産は既に相次いでいる状況です。中国の不動産市況の悪化が及ぼす世界経済全体への影響を、順を追って推測してみましょう。

① まずは不動産市場の悪化は足元で ” デフレ的な影響 ” をもたらします。

② 中国の不動産を中心とした投資主導の成長からの転換は” 世界の原材料需要を減少 ” させることになります。

③ これによって ” 商品市場は下落 ” が続くことが予想されます。

④ 関連株は業績悪化につながり、” 株式市場の大きな下落要因、低迷要因 ” となります。

⑤ 債務問題を和らげるために ” 人民銀行が通貨の発行を増やせば ” 人民元レートは下落する可能性が高いです。

⑥ これにより、為替市場では ” 元安ドル高 ” が起こることになります。

⑦ ” 中国からの資本逃避も加速 ” するでしょうから ” 元安に拍車 ” をかける可能性があります。

⑧ これにより中国が安い余剰製品を大量に輸出することになれば ” 貿易紛争が再燃 ” するでしょう。

⑨ ” 為替操作国 ” として、アメリカは中国をますます敵視し、中国からの輸入品に対して全面的に課税するかもしれません。

⑩ ” 米中関係はますます悪化 ” し、このリスクを回避しようとして、投資市場からの資金の引き上げ=下げは加速するリスクが高いです。

中国国内は外国人投資家にとって、より危険な場所に

” 中国国内は外国人投資家にとって、より危険な場所になります ”

今年行われた中国政府によるIT企業や教育関連企業に対する最近の措置は、全ての中国企業が株主よりも国家の利益を優先する現実を見せつけました。

” 不良債権問題が持ち上がれば、最も貧乏くじを引くのは外国人債権者 ” となるでしょう。

欧米の金融機関の多くは、中国の成長により、多くの利益を享受してきた立場ですから、ここでババを引くのは仕方がないことです。しかし、資金が一方的に流れることは、経済・市場全体に混乱をもたらし、投資市場全体を大きく下げさせるリスクが高いです。

株式市場よりもボラティリティの高い暗号通貨市場への影響は大きくなり、バブル崩壊リスクも高くなります。2021年11月以降は、BTC・ETHの大型アップデートを控えていますし、暗号通貨市場は大きく成長する要因が高いと考えられますが、マクロ経済でみた場合、下落リスクもそこかしこにありますので、この辺りを理解した上で、暗号通貨投資を行うことが重要になりますね。

暗号通貨市場は底打ちか!?

※BTC過去1ヶ月間のチャート

BTCのチャートをみても、先月末でようやく調整期が終わったようにみられます。マクロ経済では中国を中心とした不安定要因もありますので、株式市場の様子を注視する必要もありますが、ひとまず底打ちしたと考えられます。

購入後の24時間で、FILは15%程度の上昇

先週からお伝えしている ” クリプトトレンドリサーチ ” では既にSNSで、日々出遅れ銘柄の発信もしています。

※出遅れ銘柄上位20位

10月1日にこの情報をアップしたあと、出遅れ2位のファイルコインが状況もよく理解しているトークンでもあるため、買い注文を入れたこともアップしました。そしてその後の状況は見ての通りです。購入後の24時間で、FILは15%程度の上昇となりました。暗号通貨市場全体も上昇し、BTC・ETHは8%程度の上昇となりましたが、FILに関しては、その2倍近い上昇幅となったのです。

出遅れ銘柄の魅力は、下落時の下落幅が大きかったため、上昇時の反発も大きく、より大きな利益を得るチャンスが高いのです。

※Filecoinチャート

今回購入した分のFILはまだ売却していませんが、市場の状況をみつつ売却し、利確します。長期的な目線での保有分とは別で、1ヶ月程度の波の中での周期での売買を繰り返し、市場成長を確実にフィアット化、現実利益を享受していきます。

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