チャットGPTが登場してからは様々なAIが出てきています。
その中でもNvidiaが出資している企業でのビジネス利用に特化して設計されたチャット型のAIツール「Coral」と、その開発企業、Cohere (コーヒア)について解説していきます。
Cohere (コーヒア)の概要
Cohereは、自然言語処理モデルを提供するカナダのスタートアップです。本社はトロントにあり、パロアルトとロンドンにもオフィスがあります。
Cohereは、クラウドベースの自然言語処理プラットフォームであり、開発者が機械学習の深い専門知識がなくても高度な言語モデルを構築できるようにしています。
会社名 | Cohere (コーヒア) |
設立 | 2019年 |
創業者 | Aidan Gomez, Ivan Zhang, Nick Frosst |
本社 | カナダ トロント |
製品 | Coral |
ウェブサイト | https://cohere.com/ |
Cohere (コーヒア)の歴史
Cohereの創設者の一人であるAidan Gomezは、2017年にGoogle Brainの研究チームの一員として、「Attention is All You Need」という論文を発表しました。
Cohereは、2019年にAidan Gomez、Ivan Zhang、Nick Frosstによって設立され、2021年5月4日、Cohereは正式にローンチされました。
2021年11月には、Google Cloudと提携することが発表されました。
Cohereの主要製品は「Coral」
Cohereは、対話型チャット機能の強化、生成、要約、意味把握などのAIを製品に追加するサービスを提供しており、主要製品は「Coral」です。
データセキュリティとプライバシーを保護するための複数のホスティングオプションを提供し、任意のユースケースに合わせてモデルをカスタマイズすることが可能です。
さらに、業界をリードするサポートと、大規模言語モデルについて学ぶための構造化されたカリキュラムを提供しています。
企業向けプロダクトの「Coral」は、企業の最も戦略的なチームの生産性を高めるための知識アシスタントです。
ユーザーが質問すると、文書全体から引用付きの回答を提供し、誤った情報の生成を防ぎます。財務、サポート、営業などのチームに合わせてカスタマイズ可能で、100以上の統合を通じて知識ベーズを強化できます。
データは企業自身のセキュアなクラウド内で管理され、Cohereに送信されず、企業自身の環境内に留まります。
Coralは、情報の信頼性とカスタマイズの自由度、データのセキュリティを兼ね備えた先進的なソリューションです。
Cohereの公式ホームページ要約
Cohereは、先進的な大規模言語モデルとNLP(自然言語処理)ツールへのアクセスを提供します。
AIを製品に追加することが容易になり、対話型チャット機能の強化、テキスト生成、意味把握などが可能です。
Cohereは、セマンティック検索、分類、再ランクなどの強力な機能を解放し、製品説明やブログ投稿などのテキストを迅速かつ正確に生成します。
データセキュリティとプライバシーに対する完全なコントロールを提供し、カスタムモデルトレーニングを通じて、任意のユースケースや業界でモデルを動作させることができます。
さらに、業界をリードするサポートと、大規模言語モデルについて学ぶためのカリキュラムも提供しています。
Cohereの強みとは?
Cohereは、言語AIの未来を築いており、開発者と企業が実際のユースケースで言語AIの力を引き出すことができるようにしています。
最先端の研究に駆り立てられ、ML/AIの最前線で最新の言語AIの進展をプラットフォームにもたらしています。
Cohereの大規模言語モデルは、トランスフォーマーアーキテクチャに基づいており、スーパーコンピュータで訓練されています。これにより、高価な投資が不要な自然言語処理を提供しています。
専門家のチームが、企業が業務を革新し、実際のビジネスアプリケーションでの潜在能力を最大化するのを支援しています。
Cohereは、ML/AIエンジニア、思考家、チャンピオンからなる協力的なチームで、言語AIの潜在能力を探求し、世界中の開発者に言語AIの進展をもたらすために協力しています。
Cohere (コーヒア)は今後どうなる?
Cohereの直近の会社の評価額は、22億ドル程度程度ですが、資金調達も順調に進んでおり、主要株主にも注目です。
直近の資金調達
2021年9月7日、CohereはIndex Ventures主導のシリーズA資金調達で4000万ドルを調達したことを発表しました。
2023年6月8日、CohereはシリーズCラウンドの一環として2億7000万ドルを調達したことを発表しました。
主要株主
主要株主にはNvidiaも入っており、Nvidiaと共に成長していく可能性も高いです。
Nvidia、Index Ventures、Credit Suisse、Thomvest Ventures
Cohere社の直近のニュース
McKinseyとの提携: 企業向けの生成AIを変革するためにMcKinseyと提携しています。
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資金調達と評価額: Nvidiaからの資金調達を受け、$2.2 billionの評価額に達しました。
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CEO インタビュー: AxiosでのCohere CEO Aidan Gomezのインタビューが公開されています。
>>詳細はこちら
Nvidiaの投資: NvidiaがCohereに投資し、Googleとの関連性が報じられています。
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まとめ:Cohereの今後に期待
いかがでしたでしょうか?
Cohereの注目ポイントをまとめると・・・
Cohereは、最先端の大規模言語モデルとNLP(自然言語処理)ツールの提供において急成長しており、業界内での重要な位置を占めています。
最近のNvidiaからの資金調達により、評価額が$2.2 billionに達しました。さらに、McKinseyとの提携により、企業向けの生成AIの変革を推進しています。
これらの動きは、CohereがAIと言語モデルの分野でのイノベーションとリーダーシップを強化していることを示しており、同社の戦略的な地位と将来の展望に対する業界の信頼を反映しています。
この後、Cohereについても動向を見ていき、メルマガでも情報を配信していきます。
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