経済ビジネス

ウォーレンバフェット、航空株全て売却「乗客は戻らない」

ウォーレン・バフェット氏とは

投資をする方なら世界の著名三大投資家をご存知の方も多いのではないでしょうか。

・ウォーレン・バフェット氏
・ジム・ロジャース氏
・ジョージ・ソロス氏

この3名の大物投資家はとんでもないリターンを上げ続けています。今回はそんな3名の中から投資の神様ウォーレン・バフェット氏が興味深い動き、考え方をしてますのでご紹介します。

投資の神様は間違えを認め、すぐに方向転換する。

これは投資をする上で大きなヒントとなるかも知れません。

バークシャー・ハサウェイが5.2兆円の損失で話題に

ウォーレン・バフェット氏が筆頭株主を務める世界最大の投資持株会社「バークシャー・ハサウェイ」は過去に大きなリターンを上げ続けていることでも有名です。

そんなバークシャー・ハサウェイが損失を出したとニュースでも話題になりました。

ただ正確には「含み損」です。

2020年1月−3月期
5.2兆円の含み損
営業利益は58億ドル

営業利益はしっかりと上げながらの含み損ですのでバークシャー・ハサウェイはなんの問題もないといえるでしょう。いいかえれば5.2兆円の損失ではビクともしないということです。

ただ気になるのが航空株を全て売却したこと。これは航空関連にたいしてもですが、長期投資で有名なウォーレン・バフェット氏にしては珍しいことです。

いい企業、いい業界にトコトン投資する

バークシャー・ハサウェイ、そしてのウォーレン・バフェット氏凄さを簡単に説明すると下記のようになります。

過去50年間
・S&P500:140倍
・バークシャー:2万倍

どういうことかと言いますと、S&P500が過去50年間で140倍になっている間にバークシャーは2万倍になったということです。米国株の成長はもちろんですがいかに緻密に計算されバークシャーが戦略を立てているかがわかる数字ですね。

政界とのつながりから利益を上げていると揶揄されるウォーレン・バフェット氏ですが実は堅実な投資をしています。それは、成長する企業をトコトン長期投資で育てているところからも理解できます。

ジャンク債などには目もくれず、いい企業をリサーチし続けそしてトコトン成長するまで育てる。これが投資の神様といわれるゆえんでもあるのではないでしょうか。

ただリターンを上げる、だけでなく先を見据えた企業の成長に投資しているのです。有名なのがコカコーラ。

対談などでも水ではなくコカコーラを飲む姿が度々見られますが、これはコカコーラを長年育てている証拠で応援もしているのではないでしょうか。

リーマンショック時、銀行株の買いで資産を増やす

いい業界といえばリーマンショックで銀行株を投資家が手放す中でウォーレン・バフェット氏は金融業界の未来を見ての投資を行いました。結果、大きなリターンを得ることとなりました。

ショックの後は必ず復活が待っています。コロナショックの中、復活を航空業界に絞ったともいわれています。

リーマンショック時:銀行株、金融業界
コロナショック時:航空関連株、航空業界

もちろん長期投資視点でしょう。しかし、今回の世界を襲った新型コロナウィルスはウォーレン・バフェット氏の考えもくつがえす出来事が起こっています。

中央銀行がとっている金融政策の未来が見えない

航空株の売却にたいして「乗客は戻らない」と発言しました。

長期投資のバフェットがなぜ?ですよね。

これはもちろんコロナで大変な航空業界にたいしてもあるのですが、それ以外にも驚くべき内容が隠れています。

” 中央銀行が市場を複雑化させている ”

これは米国FRBなど世界の中央銀行がとっている金融政策にあると考えられます。

じゃぶじゃぶと刷られたマネーが市場に入り込み複雑化しているということです。さらに航空業界でいえばトランプ大統領の大幅な支援策にも懸念しているとのこと。

自由であるマーケットに中央銀行のマネーが入り込み流れを複雑化する。航空業界は世界で国有化の話なども出始めているのでこの辺りの情報も入っていたのかも知れません。

航空関連に関してはジム・ロジャースも懸念していますのでこれはかなり厳しい状況が待っていると考えられます。

今後はどう考えているのか?

いま、ウォーレンバフェット保有株を手放し、現金率が高くなっている言われています。

これは投資家として学ぶべき点ですが理由は ” 投資するチャンスを伺っている ” です。

恐慌は3年半続きました。

今回のコロナショックがそれくらいの規模やリーマンショック規模と遠慮気味に言ってもまだ攻めるときではないと言えます。これはあくまでも過去の歴史から言えることです。

そして、さらに米国に対してこう考えているようです。

コロナでも米国の成長は止まらない

今年は米国は大統領選があります。トランプ大統領は経済を何としても立て直して来るでしょう。

この辺りも含め虎視淡々と狙うのは何か・・新たな産業、そして長期的に応援できる企業。著名投資家から学ぶことは上がるか下がるかではありません。

過去、現在をどう考えそして未来をどう読み解いていくのか?

ここに学ぶヒントが多く隠されています。

今後もAI TRUST編集部として、何処よりも早く大切なヒントを皆さんにお伝えし続けていく。この点にも是非期待してほしい。

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