ビットコインがみるみるうちに下落
高値を更新する中、2月22日、高値更新するとはいえ、チャートを見ると少し上値の高い展開が続いていました。そんな中、一気にビットコインは暴落、ビットフライヤー価格で見ると、614万円台⇒ 504万円、約110万円幅の暴落です。
この暴落下でなにがあったのか?解説します。
画像:トレーディングビュー、ビットフライヤー4時間足
イーロンマスク氏「ビットコイン・イーサリアムは高い」
米テスラ社のイーロンマスクCEOは、仮想通貨市場を動かすことで注目を集めています。そんなイーロンマスク氏は、ビットコインやドージコインなどを支持しているような内容をTwitterでツイートしていますが、今回、仮想通貨支持に批判的なピーター・シフ氏の発信に対して以下のようなコメントを返しています。
That said, BTC & ETH do seem high lol
— Elon Musk (@elonmusk) February 20, 2021
注目すべき点は、「そうは言ってもBTCとETHは高いような気がします笑」と発信しています。これが発信されているのが、2月20日。今回の下落と意味があるのかは疑問ですが、影響力のあるイーロンマスク氏ですので今後も注目されます。
ほとんどの企業はビットコインに投資しない
マイクロストラテジーやテスラなど米国企業がビットコインへの参入が続く中、価格はどんどん釣りあがっていきました。そんな中、ネガティブな報道が出ています。それは、多くの企業の財務担当幹部はテスラを真似てビットコインを購入しようとは考えていないということです。
期待が膨らむと買いが増えます。しかし、ふと現実の内容が出ると下落する傾向にあるのが、ビットコインだけでなく投資の流れです。ガートナーが、50人の最高財務責任者を含む77人の財務幹部に行った調査では、
「84%がビットコインを保有するつもりはないと答えた。2021年に購入する予定だと答えたのは、わずか5%だった。」
引用画像:ガートナー
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2020-02-16-gartner-survey-suggests-most-finance-executives-not-planning-to-hold-bitcoin-as-a-corporate-asset
春先まで下落、動意薄が多い傾向
今回の上昇は、非常に大きなものでしたが元々ビットコインの過去アノマリーは、春以降に上昇していくケースが多いです。そして今の時期は下落傾向、もしくは動きがない状況があります。
新月・満月でのマーケットの転換期では、1月29日の満月から上昇、更に2月12日の新月以降少しヨコヨコをしたものの、結局は高値をブレイクして上昇となっており、次回の満月2月27日に注意が必要です。今回の暴落後の上昇が戻しか押し目かを判断する材料となり、高値を更新せずに終了すると、下落調整の地合いが高まる可能性があります。
利益欲、確定申告シーズン
さらに確定申告シーズンですので、利益が出ている人の利益を確保する動きも見られそうです。日本では、延長しているものの4月15日が申告期日。米国でも新型コロナウイルスでの対応で遅らせるかは定かではありませんが、同時期となっています。
ビットコイン保有のみでは、数字的に資産が増えている状況ですが、確定ではありません。大きな下落となると次、戻したら利益を取ろう・・ といった心理が働きます。
カナダビットコインETF開始
カナダで世界初のビットコインETFが開始しています。2月18日にトロント証券取引所に上場後、わずか2日間で4億ドルを超える取引が報告されています。現時点で、公式のビットコインETFは、カナダのみです。(欧州では似たような商品はあります。)
今後、期待されるのは、世界のマーケット、特に米国や日本などでビットコインが金融商品として意識されると、新たな投資家の参入が期待されます。
ポジティブ要因、春以降に米個人給付金
注目されるのが、米国の個人給付金です。1,400ドルとされていますが、最終金額は不明。ただ支給されることで、ビットコインや株価へ資金が流れてくる可能性は高いです。
年末に600ドル支給された際にも、ビットコインは上昇しています。春先から上昇、春頃米国給付金支給開始予定、この辺りは頭に入れておきたいところです。
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