アメリカ大統領選が終わって
今回の米大統領選は様々考えさせられることが数多くありました。新型コロナの影響で郵便投票が多かったことで最終結果まで時間がかかったこともありましたが、正直な話、開票直後のトランプ氏の票の伸びの強さには驚かされましたし、早々にトランプ氏勝利で決着がついてしまうのではないか?という不安もありました。
トランプという人間。そしてそれを扱うメディア、さらにはSNSにより、アメリカという国は深く分断はしましたが、結果的には良心が大統領選に勝ったことに価値を感じますし、若い世代と様々な人種の融合が、もう一度強いアメリカを作り出してくれるのかもしれないと感じています。
” 経済政策か人格か? ”
今回の選挙でその選択を迫られた米国民は、結果的にバイデン氏の人格を選んだということではないかと思います。
それとも
人がいるから金が生まれるのか?
お金が本当に全てに優っているのか?お金があればそれでよいのか?今回の選挙では改めてこの点も考えさせられました。お金よりも人が優先されるのは当たり前のことなのに、今の金融資本経済は、資産の有無で勝者か敗者かを決めつけてしまうような風潮もあります。北半球での新型コロナ拡大は最悪の状況にあります。
先週末は1日で65万人以上の人が新規に感染し、欧州ではロックダウンを行う都市や国も増えています。そのような中でも経済を優先するのか?この流れも少しずつ今後変わっていくのかなとも、今回の選挙では少し感じました。
新型コロナウイルスが発生しなければ、おそらくトランプ氏は再選していたでしょう。
今回の選挙はトランプ氏対反トランプの争いでしたから、コロナとの争いで最も負けたアメリカでしたので、これがなければ、余裕でトランプ氏は当選していたでしょう。アメリカ人が投票の決め手にしている最大のファクターは経済だからであり、新型コロナウイルス発生まではアメリカ経済は好調で、失業率も低かったのです。
新型コロナ禍まではトランプ氏の4年間のアメリカはうまくいっており、それが続くのであれば、滅茶苦茶な発言・行動を繰り返す、人格障害者であるトランプ氏を支持し続けたでしょう。トランプ氏がおかしいことは誰もがわかっていることでしたが、そこに目をつぶっていた問題がありました。
愛、地球の未来
トランプ氏は政党の違いや政策の違いを超えた大きな問題を抱えています。それは” 人間性 ” という問題です。トランプ氏は自分のことしか考えていません。
それに対してバイデン氏は国民の気持ちをわかってくれています。自らの家族を二度の不幸で亡くしてもいて、親身になって理解をしてくれる愛があります。今回の米大統領選では愛が経済優先に勝ったとも言えるわけなのです。
金融、経済が中心の資本主義が突然これで変わるとは思いませんが、若い世代を中心に新しい価値観がどんどん浸透しているように感じます。地球の未来を考えた時、経済優先で地球を壊し続けた過去50年、100年を、この後も繰り返せば明るい未来などありません。バイデン氏の勝利というのは、地球環境を世界が一緒になって守らなければいけないという明確な意思だったとも思います。
以前にも書きましたが、これからの投資で優先すべき点、分散するべきものとして、共栄、共和、環境、地球の未来を守り、より公平な社会を目指すものに対して振り分けていくことが大切だと思います。せっかく作り上げた資産を、人類のより良い未来のために使っていくことに、高い価値を感じられるようになって欲しいと思います。
当然これはそこに向けられる余裕ができてからで十分だと思います。日々学びを深め、焦らず一歩一歩成長し、単にお金儲けに走るのではなく、しっかりした人格形成もしつつ、自らの投資を成功させていきましょう。
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