週間市場動向

2025年 二極化は更に進む時代

2025年、今年もよろしくお願いします。

いよいよ20日にはアメリカでトランプ政権が誕生します。このタイミングで矢継ぎ早にさまざまな政策が発表され、実行されていくことになります。

過激な発言も多いですが、周りを固める実際の政策実行陣営は、金融業界の大物も多く、常識の範囲で政策が行われることになると考えます。

ただし、移民排除、高関税は確実にインフレ圧力になりますので、インフレ率は2%に向かうことはなく、FRBの利下げも想定通りにはいかないと考えるべきでしょう。

そこで日本はどのような状況になるか?これは後半で続けたいと思います。

AI関連 マイクロソフトに見る巨額設備投資継続

マイクロソフトは24年6月に終了した前年度に設備投資に500億ドル以上を費やしました。その大半はAIサービスの需要を背景としたサーバーファーム建設に関連しています。

今年度(2025年6月終了)はデータセンターの建設に800億ドルを投じる計画です。昨年よりもさらに大幅に設備投資額を拡大することになります。

AIに対する巨額投資の必要性を浮き彫りにしており、AIが業績に寄与することに対しての自信の現れです。

そうなると当然のことですが、アマゾンやメタ、グーグル等も同様に巨額の設備投資を継続することになるでしょう。

このところ低調だったエヌビディア株が金曜日に4.45%急上昇したこともこのあたりに理由があると見ます。

AI関連株は今年も大きく成長する

この設備投資額を考えれば、AI関連株は今年も大きく成長することになり、これはアメリカ株、暗号通貨市場にとっても後押しとなります。

クリプトトレンドリサーチの中では2023年1月の時点でAI銘柄の圧倒的NO.1はエヌビディアとシェアし、個人的にも大量にこの時点でエヌビディアを購入しました。

そこから株価は10倍程度にまで上昇していますが、実は既にエヌビディアは全て利確をしています。そして次の主役となる銘柄に乗り換えています。

エヌビディアは今後も成長することは間違いないと考えますが、今までのような大きな伸びは難しいと思いますし、競合する先端半導体も現れています。

そこでシェアを奪われることになれば、業績が低下し、株価が急落する恐れもあります。業界全体の進展を理解し、投資を行うことが重要なのです。

2025年 日本で起こること

アメリカでトランプ政権が誕生し、インフレ率はFRBの目標とする2%に届かず、更に高まる自体になれば、FRBは利下げを行うどころか、利上げを行なわなければいけないことにもなります。

FRBは9月以降3回の利下げを行い、金利を合計で1%下げました。

しかし、実際の金利がどうなっているかといえば、9月の3.6%から現在は4.6%台まで1%も上昇しているのです。

日本のインフレは止まらない

日本のインフレは長期にわたり2%を超え、エネルギー支援策がなければ、実際には3%台後半から4%台のインフレが続いています。

日銀は利上げを行わなければならないタイミングにも関わらず、昨年夏の上田ショック、日経平均の暴落もあり、利上げには相当慎重で行いたくても行えません。

巨額の国債を抱え込んでいますので、利上げを行えば自らの首を絞める行為にもなりますので、身動きできない状況にあるということです。

日米間の金利差は開いたままですし、デジタル赤字も更に拡大します。新NISAでの継続的なドル買いもありますので、じわじわ円安は進みます。

そして、円安は輸入物価を高めることになりますので、インフレは収まりません。インフレは紙幣の価値が減るということです。

実質的に年間4%のインフレであれば、5年で20%、10年で40%持っている紙幣の価値は減ってしまいます。

なぜ二極化が更に進むのか?

この理由は非常にシンプルなのです。

日本では長くデフレが続いていましたので、当時は紙幣のまま持っていることが一番有利な投資となったのです。

しかし、インフレでは、紙幣のまま持っていれば、その価値は年々減っていくのです。それがわかっていても、長く続いた習慣から抜け出せない人が多くおり、この人たちは残念ながら落ちていくしかないのです。

投資を行いたくても行えない人たちの割合も増えています。

実質賃金が長らくマイナスが続く中で、投資を行う余裕のない人たちが増え続けているのです。金融市場の上昇の恩恵を受けられないのです。

少額で投資を行う人たちの多くが、チャンスを早く掴もうと焦り、投資ではなく、投機に走ることになり、結果的に多くの人がなけなしの資産をなくすのです。

残念ながら二極化は今の日本では拡大せざるを得ないのです。多くの国民はこのことに嘆き、政府の支援をさらに期待します。

しかし、そこで行われるのは更に国債を積み上げてのばら撒きです。

これにより円という紙幣の価値は更に加速して減っていくのです。

完全な悪循環に入っていますので、そこから脱げ出すことが本当は正解なのですが・・・・・

家計簿の重要性

自分自身、日々細かな金額まで家計簿を自分でつけています。これは2008年のリーマンショックの後から習慣化しました。

ライブドアショック前に日本に住んでいた時は非常に派手な暮らしをしており、月に使う飲み代だけでも300万円とかを平気で使っていました。

車も7台所有し、月の半分は当時も海外に居たにも関わらず、駐車場台だけでも月75万円かかっていました。

ライブドアショックで資産の大半をなくし、その後海外の投資で資産を膨らましたのに、再度リーマンショックで多くの資産を失いました。

そしてここでの反省として使っているお金に対して真摯に向き合うことにしたのです。

自分自身で、いったい幾らのお金を毎月使っているのか??
普段の生活費がいくらかかっているのか??

これを改めて理解することにしたのです。

実際のところタイに住んでの毎月の生活費は自宅もありますから、せいぜい30万円から40万円程度です。

入ってくるお金は当然これよりも全然大きいわけで、入りと出のバランスはあっっており、継続的にお金が増える仕組みは出来上がっています。

非常に大切なこととして、使っているお金を知り、理解をすることが大事なのです。

いくら使い、どのように使っているか、これを理解することで漠然とした安心感がつかめます。

そしてお金に対してのバランス感覚が養えます。

さらには、細かなお金を大切にすることで、お金から好かれるように思います。

無駄金ばかりを使っていれば、お金に愛想をつかされてお金は離れていきます。

これは自分自身の体験からの実感です。日本に住まれる方は、これからどんどん厳しい時代に向かっていきますので、改めて、使っているお金のことを自分自身で確認してみてください。

プラチナに妙味あり?

昨年、金の価格は大きく上昇しました。金の価格の上昇と円安で、日本では更に金価格が高騰したことを実感する人も多いかと思います。そして今年も金の価格は上昇するでしょう。

世界各国が借金をし、紙幣を大量にばら撒いていますので、価値のあるものへの逃避が加速しているのです。

実は今年はプラチナへの投資が妙味が大きいのではないかと見ています。

こちらは過去5年の金・銀・プラチナのチャートなのですが、金と銀は同じように大きく上昇していますが、実はプラチナは横ばいなのです。

プラチナの場合、価値の高い貴金属という一面と触媒を中心とした工業利用での需要という面があります。

興味がある人はそれぞれ詳細を調べてみてみると良いですが、紙幣から資産を手堅く守るという意味では非常に妙味が高いとみています。

ただし当然ですが、投資は自己責任でお願いします。

BTCはどうなるか?

日曜日昼時点でのBTC価格は98,200ドル台です。2023年年初は44,000ドル台でしたので、2倍以上に価格は上昇しました。

AI TRUSTでは2023年の秋の時点、25,000ドル程度の時に、メルマガの中で何度もBTCを買うチャンスだと言い続けてきましたが、この当時と比べれば4倍近い上昇となりました。

保有されているからは本当に良い投資となりよかったですね。

ただし・・・・・

今年はかなり波乱が多い1年となります。単純に昨年のように大きく上昇するような展開にはならないと個人的には考えています。

BTCの過去の値動きを見ればわかることですが、暗号通貨バブルは何度も崩壊し、その度にBTCの価格は1/3、1/5まで下落しているのです。天井で売り切ることが重要です。

この点を十分注意をしていきましょう。

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