経済ビジネス

Amazonの大幅人員削減に見るGAFAMの株価の行方

先月からNYダウは大きく上昇していますが、NASDAQ市場はそれに比べて戻りは緩いですね。

3ヶ月チャートを見比べてみるとこれが明確です。

先週のCPI発表は前年比伸び率が7.7%で9月の8.2%から減速し、市場予想(8.0%)も下回りました。これによって株価は急進しました。

利上げの行方は?

FRBのブレイナード副議長は14日、利上げペースを鈍化させることが近く適切になると述べています。

>>FRB、利上げペース鈍化が近く適切に=ブレイナード副議長

しかし、ここではあくまで利上げの原則の可能性を示唆しているだけです。FOMCでの利上げは上昇率を抑えるというだけで、この後最低3回の利上げは行われるでしょう。

そしてインフレは急速に低下するわけではなく、1年先の予想インフレ率を見ても5%以上を示していますので米国金利は5%台が長期間続くことになります。

企業業績の悪化に注意!!

今まで長期間、ほとんど利息のかからない状況を企業は享受してきました。それが全く様変わりして非常に高い金利負担がこのあと続くわけです。

AmazonやFacebookで大規模な人員削減が行われますが、これからかかる利払い負担などを考えれば当然の行為と言えるわけです。といってもAmazonの場合、150万人以上の雇用がありますので、今回の削減は1%にも満たないわけですが。

米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムが数千人規模の人員削減に踏み切る見通しであることが、関係者の話で明らかになった。同社は幅広いコスト見直しを進めている。人員削減は早ければ今週実施される可能性があり、対象となるのは主に音声アシスト製品「アレクサ」などのデバイス部門や人事、小売り部門だという。小売り部門は今年、オンラインの売り上げが伸び悩んでいる。別の関係者によると、アマゾンはこれとは別に、採用関連の契約社員の削減をすでに始めており、数週間前から突然の契約終了を言い渡していた。今回削減の対象となるのはフルタイムの社員だという。

高い金利では新規でお金を借りて自社株買いなどできませんから、これも上昇を抑える要因となります。

今週はウォールマートの決算発表がありますが、どの程度在庫が積み上がってしまっているのか?

そしてそれを処理するためにどれだけセール(利益減少)して売るのか? 在庫処理をするのか?これを見ればアメリカ企業の業績の先行きがわかると思います。

今年はFOMCでの急激な利上げが行われることで、米株価は大きく下がったわけですが、このあとの1年は業績相場と考えるべきです。

そしてまだまだ過去から比べて今のアメリカ株は高い水準にあります。米株が底を打ったと判断することは早すぎます。GAFAM株はまだまだ軟調な展開が続くと考えた方が良いでしょうね。このあと長時間の高い金利負担が続くわけですから。

今日はAppleがMacBook Proの大量購入に対しての割引を表明しました。これなど見ても、業績が低迷していることが明確です。

>>アップルが異例の販促策、「MacBook」大量購入で最大10%値引き

Appleの次の決算は非常にデリケートになりそうですし、業績が悪ければ、大きく株価は売られる可能性が高いと思います。

GAFAMを底値で買うのも良いですが、NETX GAFAMに投資を行った方が成果は高いだろうなと個人的には考えています。

NEXT GAFAMの具体的な銘柄はこちらで紹介しています!!

>>NEXT GAFAMを確認する

それにしてもまだ今はそのタイミングではないと思いますが。

一時的に先週から円高に振れましたが、日米の金利差はまだまだ拡大します。年末までには150円に向けて進んでいくでしょうね。円からの分散は日本人誰にとっても必須な自己防衛です。今の瞬間の円高はドルに変える良いチャンスだと思います。

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