11月7日、日本時間11時のBTCの価格は20,950ドルをつけています。21,000ドル台割れとなっていますが、先週は久々の21,000ドル台回復となりました。
1ヶ月単位で見ると、主要アルトコインの中で大幅に上昇する銘柄もあり、Polygonは30%程度の上昇幅となっています。まずは先週の市場から振り返ってみることにしましょう。
先週の金融市場を振り返る
先週の米株は荒い動きの展開でしたが、年内に関してみてみると、市場は上昇していくような雰囲気があります。といっても利上げはまだ続きますので、何度も波乱はあると考えています。
4日に発表された10月分の雇用統計は、非農業部門雇用者数の前月比について9月分が26.3万人増から31.5万人増に上方修正されたうえ、10月分も26.1万人増と強い内容でした。
その一方で、失業率は9月の3.5%から10月は3.7%に上昇(悪化)し、弱い内容となりました。強弱入り混じったデータから、10年国債利回りは4.1%台で推移し、大きくは上昇も低下もせず、高位横ばいでした。
金利面では株価を上昇させる要因はありませんでしたが、NY株は3指数とも前日比で1%以上も上昇しました。株式市場の節目の変化を感じます。そして暗号通貨市場はNASDAQとの相関性は確実に低くなり、独自の値上がりを見せたように感じます。
米中間選挙の行方は?
いよいよ米中間選挙が近づいていますが、共和党が両議会とも優勢です。金融市場に対しての影響を見てみると、歴史的に見て米中間選挙の年の10-12月(第4四半期)と選挙後1年は4年間の大統領任期中、最も株式相場が好調な時期となります。
1950年以降のS&P500種の平均上昇率はそれぞれ6.6%、7.4%、4.8%となっています。米株が年内上昇すれば、暗号通貨市場も新たな上昇期に入ることになるでしょうね。
上議会とも共和党が取れば政権と捩れる形になります。分割政府とも言えるわけですが、これによるプラスの側面は、大きな法案は可決されず、何も成し遂げられないからで、今後2年間はこれ以上の不確実性がなくなるという点にあります。
ただし、大きな懸念点としては、今回の選挙はアメリカの民主主義の終わりの始まりとなり得るということです。共和党の多くの議員が前回の大統領選の結果を否定しています。
今回、共和党が勝つということは、選挙否定派が選挙を席巻することになりますから、アメリカの分断はさらに進むことになり、現在の形の民主主義はさらに不安定化することになるでしょうね。
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米CPIが11月10日に発表
米消費者物価指数(CPI)が10日に発表されます。
今週の金融市場に最も大きな影響を及ぼすことになります。10月の総合CPIは前年同月比7.9%上昇と、9月の8.2%上昇からわずかな減速にとどまる見込みです。
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米金利はどこまで上昇するのか?
サマーズ元米財務長官は、米国経済が依然として力強いため、連邦準備制度がインフレ抑制のため政策金利を6%以上に引き上げる必要性が生じる恐れがあると述べています。
政策金利は今年に入り継続的に上昇していますが、それでもまだ3.75%です。現状1年物から30年物までほぼ横並びで4%台の金利を織り込んでいるアメリカの金利水準は、ここから更に上がるということになります。
そして、当然のことながら、日米金利差はさらにここから2%の差がつくとすれば、先週は小康状態にあったドル円ですが、継続的な円安はまだまだ続くことになるでしょう。
中国のゼロコロナ政策の行方
中国国家衛生健康委員会は6日、新型コロナウイルスの新規市中感染者が5日に4,420人と前日の3,659人から増加し、5月6日以来最多となったと発表しました。保健当局は厳格に感染を抑止する「ダイナミックゼロコロナ」政策を堅持すると改めて表明しています。
先週はゼロコロナ解除の噂が市場に流れ、香港、アメリカでの中国関連株が急騰する場面がありましたが、やはりゼロコロナは続きます。習近平の行う政策を見ていると、とてもではないですがリスクが高過ぎますから、下落していたとしても、中国株を買うことはお勧めしません。
iPhoneを製造するフォックスコンの工場でもコロナが流行り、生産に支障をきたしています。これによってApple株は売られていますし、次の四半期の業績はかなり懸念されています。
ゼロコロナ策の世界経済の影響は大きいですし、金融市場への影響も大きいですので、この後の中国でのコロナの広がりには注意が必要です。
日本ではコロナ第8波
日本では11月下旬~12月上旬あたりが第8波のピークではないかと予想されています。深刻な状況に陥らなければ、経済を止めるようなことはないと考えられますが、皆さんそれぞれがかからないように注意はしてください。
心配しておくべきは新たな変異種の世界的なパンデミックが起こるのか?という点にあります。
昨年11月末にはまさにこの点を心配し、緊急レポートを発信しました。
【2021年11月28日】緊急連絡:市場急落リスクに繋がる可能性があるかもしれません
そして、このあと1週間以内にフラッシュクラッシュが起こり、暗号通貨市場は暴落しました。
今のところ世界中を見渡しても、変異種の爆発的な広がりや、症状の悪化するタイプの変異種も出ていませんので大丈夫だとは思っていますが、引き続きこのリスクについても継続的に追っていきたいと思います。
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